2018年7月12日木曜日

7月12日の きのこ


今年はじめて、ミンミンゼミの声を聴きました

館内では、14日から始まる展示の準備をしていたり

チラシの発送準備をしていたりと、夏休みに向けた準備に余念がありません

そこでというわけではありませんが、今日のきのこは少なめにアップします(や)


2 件のコメント:

  1. まだ夏のきのこ発生継続中ですね.
    写真,上から,
    ●コトヒラシロテングタケ Amanita kotohiraensis
    2000年に記載された種類で,図鑑にはあまり掲載がありません.コトヒラは香川県の琴平のことで,正基準標本(新種のもとになった証拠標本)が採集された場所その場所だったからのようです(採れた場所のことを,タイプロカリティーといって,その種類にとっては貴重な場所となる).日本語ウィキペディアに詳細な紹介があります.中国からもみつかっているということで,房総のむら,の森は,中国南部とつながっていることを,教えてくれる貴重なきのこ,といえるでしょう.房総むらでは,資料館裏の,竪穴式住居の周りの林で,よくみつかっていました.
    ●いろがややことなりますが(写真のせい?)もしかしたら,上記と同じもの(傘が開いたもの)かもしれません.
    ●まだ若いものですが,ボタンイボタケ Thelephora aurantiotincta Corner,です.1968年,植物学者のE.J.H. Corner によりボルネオで記載されたものです.日本でも長いあいだ学名未詳の種としてあつかわれてきたが,今関六也先生により本種であると同定され,牡丹イボタケと和名がつけられました.県内では,シイ・カシ林に7月から9月下旬にかけて発生します.コトヒラシロテングタケと同様,東南アジア要素とよばれる,東アジアのシイ・カシ林と共生し,ともに,分布をひろげてきた種類だとおもわれます.このきのこも,房総のむら,の森が,ボルネオの森につながっていることを教えてくれる,貴重な種類です.

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  2. 匿名さん、コメントありがとうございます。
    房総のむらの森が中国南部からボルネオまでつながっているとのこと。
    壮大なシイ・カシ林の広がりを実感できるきのこなんですね。

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