2016年8月26日金曜日

ユウガオ情報その2

1か月程前にユウガオの花を紹介しましたが、今回はユウガオの実です。

今年のユウガオは実の付きがよく、50個ほど生っています。写真のマルユウガオは、ここ数年では最大級の実で、重量16.8kg、外周121cm、直径20cm弱でした(体重計に乗せるも一苦労でした)。
例年は直径15cm程度ですが、他にも20cmに近い実が幾つもありますので、秋に収穫し、冬季の乾燥が上手くいけば、物入れとして立派なユウガオ細工の材料になりそうです。(フ)

2016年8月19日金曜日

房総のむらの花だより

 本日は、植物の名札を作成してから資料館を出発し、名札を設置しながら、資料館脇の連絡通路から上総の田んぼ手前の池、上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家を巡り、武家屋敷を経て資料館へ戻りました。

●春から咲き始めたブタナがまだ咲いています。
●クズの葉は、強い光を遮るために真ん中の葉の角度を調節しています。そして、クズの花は、ブドウのような甘い香りがします。
●ヘクソカズラの葉の付け根には托葉があるので、他の対生の葉の蔓植物と見分けが付きます。
●イネの花は午前中に開き、1~2時間で閉じます。花弁は無く、籾(頴)が開くと雄しべが花粉を同じ花の雌しべに与え受粉が行われます。自家受粉です。
●上総の農家では、イネの一種であるヤマトニシキの葉を中庭に干す作業が行われていました。しめ縄等の材料になります。稲穂が出る前に刈り取られたものです。
●フヨウも同じ仲間のムクゲも樹木(木本)に分類されています。アメリカフヨウは園芸品として作られ、こちらは草(草本)に分類されています。
●秋のアザミであるノハラアザミが咲き出し始めました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。8月12日(金)の観察に基づいています。  (風) 

もう秋の気配?

お盆も過ぎ、館内の林では早くもススキの穂が出はじめました。
来週は、二十四節気の14番目にあたる「処暑」を迎えます。夏の暑さも峠を越え、和らいでくるという意味ですが、今年はどうでしょうか。ここの数日は一時の猛暑も過ぎたようですが?(フ)

2016年8月12日金曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し、上総の斜面林内の中道を通り、上総の農家、おまつり広場から茶屋の左側坂道を下り、安房の農家、下総の農家を巡り、水車小屋、武家屋敷、商家の町並み、堀割広場を経由して資料館へ戻りました。

●資料館そばの連絡通路で、コバギボウシのつぼみを観察することが出来ました。
●上総の農家脇のコナラのドングリは大きくなってきましたが、おまつり広場のシラカシのドングリはまだ小粒のままでした。
●茶屋からの下り坂途中で、チジミザサの花が咲き始めました。また、オトコエシは茎が2m程になりつぼみが出来ました。
●水車小屋前の道では、キツネノカミソリの群生が花盛りです。ヒヨドリバナやヌスビトハギの花も見られます。
●おまつり広場からの坂道を下りて、安房の農家への近道で、オケラを初めて見つけました。オケラにはつぼみが出来ていました。
●下総の農家前の道の石造物展示場所では、ワレモコウに花が一つ咲き、そばのイヌザンショウの木にも花が咲いていました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。8月5日(金)の観察に基づいています。  (風)

2016年8月9日火曜日

早くもお正月の準備!


今日は安房の農家の演目でわら細工コースの1回目がありました。
わら細工コースの内容は1回目稲刈り、2回目わら製品作り、3回目お飾り作りの全3回のコースで、むらの達人講座に位置付けられています。

午前中にいわゆる青刈りを行い、刈り取った稲を下総の農家中庭などで天日干ししました。好天の中で数日干すことにより、緑色を残したまま保存することが可能となり、12月のお飾り作りの材料となります。(フ)

2016年8月7日日曜日

「むらの縁日・夕涼み」2日目

「むらの縁日・夕涼み」2日目が始まりました。朝早くから大勢の入館者で賑わっています。

写真は楊弓(ようきゅう)の様子です。弓で的に矢を当てる遊びで、「大当たり」「当たり」「小当たり」で色々な商品が手に入ります。もちろん、はずれでも。

特別イベントとしては、「赤天狗」「河童」が商家の街並み出現したり、風鈴の絵付けや射的、金魚すくい、ヨーヨー釣りなど様々な催しが目白押しです。
なんといっても、フィナーレの花火(19時45分から)は圧巻はです(当館の職員が打ち上げているのです)。
今日は夜8時まで開館ですので、どうぞお出かけください(フ)。

2016年8月5日金曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し、上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家・畑から武家屋敷裏を通って資料館へ戻りました。

●資料館脇ではアキノタムラソウの花が盛んに咲いています。
●資料館そばのコヒガンの根元にオトギリソウが咲いています。また、炭焼き小屋へ上がる階段下にも生えています。
 このオトギリソウの葉やつぼみや花びらには「油点」と言われる黒い点々が沢山付いています。これは細胞間隙または細胞内に油滴がたまったもので、ミカン科にも見られます。
●上総の田んぼ手前の池にハリギリの果実が実っています。ヤツデの仲間だけに果実の状態がそっくりです。
●竹林の坂の斜面林で、サジガンクビソウとそっくりな花のヤブタバコが見つかりました。地面から立ち上がった茎が途中で沢山枝分かれしています。
 また、近くで水が染み出ている所にコケオトギリソウが咲いていました。
●上総の田んぼの西側斜面では、一株に沢山花が付いているヤマユリとツリガネニンジンが咲いています。
●キツネノカミソリは先週はつぼみだけでしたが、今日は資料館連絡通路の古墳そばで、ほぼ満開状態で咲いていました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。7月29日(金)の観察に基づいています。  (風)

2016年8月4日木曜日

ユウガオの花


「ユウガオ」と言われ、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
名前はアサガオ、ヒルガオ、ヨルガオに似ていますが、植物としては全く別物で、ウリ科の植物です。
いわゆる「干ぴょう」がユウガオのことで、房総のむらでは丸い実の付くマルユウガオと細長い実のナガユウガオの両者を育てています。いずれも、乾燥させた後、細工してモノ入れなどの材料にしています。

ユウガオの白い花は、夕方から翌朝にかけて咲くので、開館時間内では萎んでしまったものしか見ることができません。
写真は、数日前の朝早くに撮ったもので、花びらの上の朝露が朝陽を浴びて光輝いていてとてもきれいでした。(フ)

2016年8月2日火曜日

キツネノカミソリ

有料エリアの北側には、キツネノカミソリが3か所で群生しています。
一つは、安房の農家の裏側(北側)の山林斜面部、もう2か所は水車小屋の近くで災い除けを展示している辺りです。水車小屋付近の群生地は間近でみることができます。(フ)

28年度ヤマユリ最終?情報

7月初旬から辺りにその独特な甘い香りを漂わせてくれたヤマユリですが、今朝未明の大雨のせいもあって、有料エリア内(無料エリアの方は観察していません)のヤマユリはほとんどが散ってしまいました。

写真は、葉も黄色が混ざってきて終わりをおもわせていますが、安房の農家脇の畑際に咲いているヤマユリです。最盛期の数日前には9個の花をつけていました。
花の重みで真横に傾いていますが、実はこの株はつぼみが大きくなるまでは直立していて、その高さ3.2m、私が見た中では最も背丈の高いものでした。(フ)

夏の空

今日は午前中に雷がなるなど、ちょっとぐずついた空模様ですが、僅かな隙間をついて、夏ならではの「青い」空と「白い」雲生き生きとした松の「緑」を撮ってみました。

右側の屋根は下総の農家主屋です。(フ)