2017年2月25日土曜日

現代産業科学館で「炭と暮らす」


 本日より、千葉県立現代産業科学館(市川市)で、房総のむら出張展示「炭と暮らす」を開催しています。
 この展示は、平成28年度房総のむら企画展「炭と暮らす」のミニバージョンで、全国的にも有名な「佐倉炭」「久留里炭」の歴史や、炭の利用方法の移り変わり等を紹介しています。
 普段、燃料としての「炭」を使う機会は減っていますが、炭のパワーを見直すきっかけとして頂ければ幸いです。

●房総のむら出張展示「炭と暮らす」●
会期:2月25日(土)~5月7日(日)
会場:千葉県立現代産業科学館 ドームギャラリー
入場料:無料(ただし、科学館の常設展もご覧になる場合は、入場料が必要です。)
現代産業科学館ホームページ https://www.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/(は)




 

 

房総のむらの花だより

 本日は、安房の農家の改修工事が終わった屋根の見学を兼ね、資料館から炭焼き小屋、上総の農家を通り、おまつり広場、安房の農家、下総の農家を巡り、武家屋敷を経由して資料館へ戻りました。
 茅葺きの材料は、ススキ、ヨシ、チガヤ・藁(稲や麦)など何種類もの草が使われています。

●冬芽は春が近づくにしたがって膨らんできています。
 ムラサキシキブの冬芽の一番外側の部分は、剥がれ始めています。
 アカマツの冬芽は赤く、クロマツの冬芽は白くなっています。
 マツヨイグサの茎には10cm程伸びているものがありました。
●上総の農家のウメの花が、ようやく咲き出しました。
●安房の農家とその周辺には、備長炭の原料になるウバメガシが、生垣や植込みとして沢山植わっています。またこの葉は草木染めとしても役立ちます。
●ガマズミの実が虫こぶになって残っていました。
 この虫こぶは「ガマズミミケフシタマバエ」と言う虫が果実に卵を産み付けたものです。これは幼虫が果実を栄養とするためで、産み付けられた果実は変形してしまいます。
 ガマズミの虫こぶの名称は「ガマズミミケフシ」と言われています。「ガマズミの毛の生えた実の形をした虫こぶ」という意味を表しています。「フシ」とは虫こぶのことです。
 このように植物名を先頭にして、次に虫こぶの状態を表現し、最後にフシを付けるのが、虫こぶ共通の命名方法です。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。2月17日(金)の観察に基づいています。 (風)



2017年2月18日土曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し、上総の田んぼ、竹林の坂、炭焼き小屋、上総の農家の畑からよしず小屋を巡って、資料館へ戻りました。

●上総の田んぼ周辺を中心に、越冬する草のロゼットの形を観察しました。
 レンゲソウ(ゲンゲ)の葉は緑色が多い中、真っ赤に色づいているものがありました。
 タネツケバナには開花しているものがあり、オランダミミナグサは今にも咲き出しそうな状態でした。
 オオイヌノフグリは寒さのせいか半開き状態でした。
●普段は入れない上総の農家の畑脇の梅林では、ウメの花が本格的に咲き始めていました。この時期、出入口が3か所設けられ花の近くまで行くことができます。
●上総の農家の畑の畝に、動物の足跡がありました。狸のものではないかと思われます。また、ウメの木の下には、やはり動物のものと思われる小さな糞が2個ありました。
●小鳥たちの気配も沢山あり、キクイタダキも観察できました。
 キクイタダキは「日本国内ではミソサザイ、エナガととも最小の鳥の一種である(Wikipedia)」と言われており、その名前は頭頂に黄色い模様があることから、菊になぞらえての命名です。
 他にも、ジョウビタキやコゲラ、セグロセキレイなどこの季節ならではの小鳥の観察ができました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。2月10日(金)の観察に基づいています。  (風)

2017年2月17日金曜日

お雛様飾り付けました!


昨年に引き続き、寄贈いただいたお雛様を展示すべく、本日午前中に15人がかりで、春一番の強風が吹く中、飾り付けを行いました。

歌舞伎舞台での雛段の幅を昨年より二間分長くしたおかげで、約160体のお雛様が収まりました(雪洞や小さい持ち物など都合により、一部省略していますが)。

本日から3月5日(日)まで農村歌舞伎舞台に展示していますので、どうぞご覧ください。(フ)

2017年2月12日日曜日

「藍のしぼり染」体験

 来週2月19日(日)は、「藍のしぼり染」の体験ができます。手ぬぐいを、針と糸を使って縫いしぼりし、本藍で染めます。1月に仕込んだ藍甕は、ただいま絶好調!深い藍色に染まります。  
 呉服の店では、講師の大津翠先生の作品をご覧いただけます。長年、房総のむらで、ご指導をいただいていますが、糸を引く力は力強く、いつまでも変わらぬ創作意欲をお持ちです。皆様のご来館をお待ちしています。(A)
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「藍のしぼり染〈手ぬぐい〉」
主に針と糸を使って、縫いしぼりし、木綿の手ぬぐい布を本藍で染めます。
デザインは、参加者の技術や経験に応じ、講師と一緒に考えます。
午前中は、縫いしぼりを実演します。

日時:2月19日(日)12:30~16:00
申込締切:当日12:15まで
対象:小学5年生以上。小学生は引率者が必要。
その他:エプロン・新聞紙・ビニール袋持参。動きやすく、汚れてもよい服装。
体験費:1,300円

太ーい縄を綯っています


2月21・22日に行う安房の農家演目「むらの災い除け」準備のため、太いわら縄(径7cm前後)を綯っています。

4人がかりで長さ6mを1時間かからずに完成しました。一人が縄の基を押さえ、二人が左右からそれぞれわらを撚りながら綯う役目、もう一人がわらを手際よく足していく係です。

鴨川市打墨(津部)の「綱つり」行事では、太いわら縄に大きな草鞋、草履、瓢箪、唐辛子をはさんだツトッコ、紙に「大般若十六善神」と書いたお札を下げ、むら境に吊るしますが、今日行ったのはそのためのふと縄になります。

津部では、昔、伝染病が流行った時に、旅の僧侶が教えてくれたのが始まりだとの伝承があります。この行事は現在行われていませんが、作り終えた後会食し、それからむら境に吊るしたそうです。

房総のむらでは会食はしませんが、2月21日に安房の農家近くに2か所吊るします。(フ)

2017年2月11日土曜日

青空と梅の花

暖かくなったと思ったらまた雪交じりの日になったり、また暖かくなったり、とても変わりやすい天気ですが、それでも春は少しずつ少しずつ近づいています。


上総の農家の真っ白な梅が青空に映えとてもきれいです。
ほとんどの木がまだまだこれからですが、一本だけはたくさん咲いています。

もっと咲いてくると、上総の農家の建物をバックに素敵な写真が撮れそうです。

コセリバオウレンもまだ咲いています。

上総の農家のソシンロウバイは枯れてきてしまい、見頃は過ぎました。

でも、資料館前のロウバイは今が見頃!

トップページから入れる「さくら情報」もこれから少しずつアップしていきますので見てください。(マ)


2017年2月10日金曜日

菜の花が咲き始めました!

上総の農家の畑では、昨年10月半ばに種を蒔いた菜の花が咲きだしました。
ほとんどのものは葉が出ているだけですが、ほんの数本のみ茎が20cmほど伸びて、先端に黄色の花をつけています。
畑全体が黄色に覆われるのは、まだまだ先になりますが、春は少しずつ近づいてきています。(フ)

急募!「キンカン造り」参加者募集

 2月12日(日)に開催する「キンカン酒造り」の参加者を追加募集します。
 当日は、管理栄養士の菅谷敦子先生のご指導のもと、咳止め効果があるといわれるキンカン酒をつくります。お酒に関する歴史や、キンカン酒以外の果実酒についての楽しいお話があります。1年に1度の体験です。事前申込制ですので、ご興味のあるかたは、ぜひお電話ください。(A)
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「キンカン酒造り」
2月12日(日)13:00~15:00
場所:酒燃料の店 附属施設
締切:2月12日(日)12:00まで
対象:20歳以上
その他:汚れてもよい服装。タオル・エプロン・2ℓの広口ガラス瓶持参(プラスチック製は不可)
材料費:1800円
【写真】昨年度のキンカン酒造りの様子

2017年2月8日水曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し、上総の田んぼ、竹林の坂、炭焼き小屋、上総の農家を巡り、資料館へ戻りました。


●今回は、冬の樹木の姿の観察を中心に実施しました。

●冬の植物の観察対象には、前回実施したような冬芽やロゼット(根生葉)などがありますが、落葉樹も冬ならではの枝ぶりの美しさを見ることができます。

●一方、常緑樹は、寒さに対応するため、葉にしっかりしたクチクラ層を含んでいます。
 常緑樹でも、早いものでは翌年に落葉するもの、2~3年付いているもの、数年以上付いているものなどいろいろとあります。
 クチクラ(ラテン語)は英語ではキューティクルと言います。髪の毛を守る表面の組織としてよく知られています。

●上総の農家周辺の林の樹木は、北総地域の里山によく見られるもので、炭や薪、建築や器具などの材として使われています。
 また、上総の農家の庭には、生活に密着した樹木が多く見られます。果実のなる木や神棚や仏壇にお供えする木、防風用の木、垣根の木など様々です。


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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。2月3日(金)の観察に基づいています。  (風) 
 
 



2017年2月5日日曜日

マラソン選手が館内を通過しました!

今日は、2017さかえリバーサイドマラソンが本館北門(安房の農家付近)から大木戸(本館入口)へ向けて軽やか(おもい方も?)に駆け抜けていきました。その数約1700人。

町のふれあいプラザでのスタートが10時30分。本館は5km地点にあたりますが、最も早かった5~6人グループの本館到着が10時47分頃、最終の方で11時20分頃でした。

走られた老若男女のみなさん、お疲れ様でした!(フ)

2017年2月1日水曜日

春はすぐそこまで来ています

むらの梅の開花が始まりましたが、となりのドラムの里でも河津桜がちらほらと咲き始めました。
全部で6~7輪ですが、蕾もかなり色づいていました。

近くでゲートボールをしていた方達も「来週はもっと綺麗だね。」とおっしゃっていました。
このまま暖かくなってくれるといいですね。(マ)