2016年4月30日土曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し、上総の農家の田んぼ、竹林の坂、上総の農家を巡り、武家屋敷前を通って資料館へ戻りました。

●資料館下の連絡通路脇では、ブタナ、ツボスミレ、ヘビイチゴ、キュウリグサ、ノアザミ、ヤエムグラ等の野草が沢山観察できます。
●資料館から武家屋敷へ向かう連絡通路階段の登り口付近では、チゴユリが咲き、その上にウワミズザクラの花が咲いています。
 ウワミズザクラは、やや濃いめの緑色の若葉をバックにして花が咲いているため、花が引き立って見えます。そして、思いのほかに沢山の本数が生えていることが観察できました。
●上総の田んぼでは、ノヂシャの花が沢山咲き出しました。この若葉は、サラダとして食されています。
●キンランは、まだつぼみが多いですが、いくつかは花が咲き始めています。
●上総の農家横の花壇に、スズランの花が咲き始めています。
●武家屋敷の周りでは、シロヤマブキとジャガの花が咲きました。
●ムラサキケマンとヤブニンジンの葉は良く似ています。花が咲くと区別できますが、それ以前ではなかなか区別が難しいです。今日見ることが出来ませんでしたが、ヤブジラミやセントウソウの葉も似たもの同士です。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。4月22日(金)の観察に基づいています。  (風)

2016年4月27日水曜日

下総・安房の農家畑に案山子が5人?


昨年の8月25日から10月1日まで水田でお世話になった案山子の「五穀豊穣組 しげちゃん」が約7か月ぶりでお仕事に復帰しました。

今回は水田ではなく、実った大麦・小麦を鳥などから守ってもらうことになりました。

写真中央、頭にイグサのぼっち笠、髪は稲わらの三つ編みおさげ、わらじ履きの女性が我らの仲間「しげちゃん」です(フ)。


 

 

 

春のまつり準備第二弾

今日も朝から「春のまつり」(5月3~5日)の準備作業を行いました。

総屋前、掘割広場、おまつり広場に計10張りのテント、農村歌舞伎舞台に紅白幕、また、よしず小屋に暖簾などを設置しました。
今日の作業で屋外準備は概ね完了し、前日2日の午後から畳んであるテントの脚をのばしたり、テーブル、イスなどを配置して当日を迎えることになります。

天気がちょっと心配ですが、民俗芸能や大道芸など様々な催しものをたくさん用意してありますのでご来館ください(フ)。


2016年4月23日土曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し、上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家を巡っておまつり広場まで足を伸ばし、武家屋敷を経由して資料館へ戻りました。

●上総の田んぼ手前の池のそばの湿地には、カキドオシやムラサキケマンの花が咲いています。
●資料館連絡通路の階段下のウワミズザクラのつぼみが開き始めました。
●上総の田んぼと下総の田んぼでは、ゲンゲ(レンゲソウ)が花盛りです。
●身近に見られるタチツボスミレとニオイタチツボスミレの花が見頃です。ニオイタチツボスミレは「距」と言う部分(花の後ろにある)がせり上がっているのが特徴です。
 また、上総の農家には、ニオイタチツボスミレに似たアメリカスミレサイシンと言うスミレが咲いています。これは左右の花びらの付け根に、毛が沢山生えているので区別が出来ます。
●タチイヌノフグリの果実が上総の農家前で観察できました。イヌノフグリと違って、果実は茎近くにあり、上向きになっていました。
●おまつり広場のゴショザクラ(五所桜)が開花しました。1か所に5個の花を付けることからの命名ですが、実際には3~5個と幅があるようです。
●水生植物園では、タニギキョウと氷河期の生き残りと言われているミツガシワの花が咲いています。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。4月15日(金)の観察に基づいています。  (風)

2016年4月22日金曜日

春のまつり準備第一弾(鯉のぼりの設置)

ゴールデンウィーク恒例の「春のまつり」(5月3~5日)に向けた屋外作業が始まりました

今日は、農村歌舞伎舞台の前に「鯉のぼり」30匹と「武者のぼり」を設置しました。

来週27日には使用するテントや紅白幕の設置などを行う予定でいます。(フ)

2016年4月21日木曜日

ウラシマソウ みごとです


4月も下旬となり、房総のむらではフデリンドウ、キンラン、アマドコロなど色とりどりの様々な花を見ることができます。

下総の農家の脇でウラシマソウがまとまって咲いていたので紹介します。


こんもりとした葉が一つの植物のように見えますが、覆いかぶさって傘のように広がっている葉をかき分けると、花を20本数えることができました。
葉に埋もれている花といった感じです。(フ)
 

2016年4月20日水曜日

レンゲ畑が見頃です♪


 上総の農家・下総の農家の田んぼで、「レンゲソウ」が見頃を迎えています。天気の良い日には、写真撮影にいらっしゃるお客様も多くなってきました。
 このレンゲソウは、昨年10月に種を蒔いたもので、花を咲かせた後は、田んぼの土にすきこんで(混ぜ込んで)肥料とします。
 マメ科植物のレンゲソウは、根にある「根粒(こんりゅう)()」というコブに「根粒菌」を住まわせ、養分粒菌には、空気中の窒素を植物の使える形に変える特別な力があす。め、窒素をたくさん蓄えレンゲソウは、稲が必要とする窒素成分を含んだ肥料(緑肥)となるのです。
 レンゲ畑は、戦後に化学肥料を使用した稲作が盛んになるまでは、どこでも見かける風景だったようです。
 風にそよぐ紫色の絨毯を、お楽しみください♪(は)

写真上:下総の農家田んぼ(4月20日撮影)
写真下:レンゲソウの根

 
 

2016年4月19日火曜日

キンランが咲きだしました


下総の農家付近の陽当たりの良い場所でキンランが咲き始めました。
まだ蕾のものがほとんどですので、これからしばらくの間楽しめます。

八重桜もよく咲いています(調整池の脇の八重桜)。
 

2016年4月14日木曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し、上総の農家の田んぼの途中から炭焼き小屋へ上がる道を通って,上総の農家と畑、武家屋敷の巡り資料館へ戻りました。

●資料館脇のコヒガンはすでに終わってしまいましたが、近くにあるベニシダレは満開を迎え、ヤエベニシダレも見頃となってきました。さらにこれらの木の下には、オオイヌノフグリの花と果実や極小のタチイヌノフグリの花が咲いています。
●資料館連絡通路脇の土手には、コウゾリナにつぼみが見られ、ブタナとカラスノエンドウの花が開花しています。
●上総の田んぼ手前の池近くでは、カキドオシが花を付け、ウワミズザクラのつぼみが大きくなってきました。
●炭焼き小屋への坂道の脇で、センボンヤリの花が沢山咲き、オランダミミナグサの花、ゼンマイの新芽、ツクバキンモンソウの花、ニオイタチツボスミレの花が見られます。
●上総の農家の周りには、タチイヌノフグリの赤い花、カリンのつぼみ、セイヨウジュウニヒトエの花が観察できます。
●武家屋敷では、ボタンの花が咲き、ヤマコウバシは新芽が大きくなりもうすぐ昨年の葉が落ちる時期を迎えています。
●武家屋敷横では、小さなウメの実が出来、資料館連絡通路では、ウラシマソウが釣り糸を垂れ、資料館駐車場脇のカンザンは開花直前になっています。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。4月8日(金)の観察に基づいています。  (風)

2016年4月5日火曜日

雀に感謝!


房総のむらの桜は、先週土日の「さくらまつり」が終わったものの、まだまだ見応え充分で、中にはいまだに三分咲き程度の樹もあります。
 

桜の花びらは、散るときには一枚ずつになって落ちてきますが、当館では雀に啄まれて、5弁の花びらが付いたままで落ちてくるものが多くみられます。 





右側が4枚
そのような雀が落とした花びらのなかに、4枚の花びらがありました。1枚だけ別に落ちたのかと思い、裏側を見てみましたが、萼も十字形でした。
 

調べてみると突然変異が多いということで、3枚の花びらもあるとのことでした。
右側が4枚(裏側)
 
 


これまで知りませんでしたので、花びらを落としてくれた雀に「ありがとう」といった気分です。(フ)

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し,堀割広場、総屋前、おまつり広場の桜の状況を観察し、その後下総の農家まで足を伸ばし、道ばたに生えているフデリンドウの開花状況を確認して、資料館へ戻りました。

●資料館脇のコヒガンの花は、木のてっぺんに少し咲いています。
●資料館下のベニシダレは見頃を迎えていますが、隣のヤエベニシダレは、チラホラと咲き始めたばかりです。
●ウワミズザクラは、葉が沢山出始め、花芽も出ていました。
●資料館連絡通路脇の林の中のヤマザクラが咲き始め、茶色の葉と白い花びらの対比が綺麗です。
●堀割広場のソメイヨシノはチラホラ、カンザンはまだつぼみだけでした。
●総屋前のソメイヨシノは、満開に近くなっています。
●おまつり広場のソメイヨシノも満開に近く、ヤマザクラがチラホラです。お茶屋前のヤエベニシダレは、咲き始めたばかりです。
●おまつり広場北側の坂から下総の農家へ向かう道にあるソメイヨシノはチラホラで、ウワミズザクラは葉しか確認できませんでした。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。4月1日(金)の観察に基づいています。  (風)

藍の仕込み、始めます。

 呉服の店では、今日から藍の仕込みを始めます。藍液の汲み出しと甕の清掃を行った後、藍の葉を発酵させた「すくも」を細かく砕き、踏み込む作業を1日かけて行います。明日は、艶と粘りが出たすくもを、ソフトボール大にまとめ、木灰から取った灰汁(あく)と一緒に甕に収める作業を公開します。
 1年に2度しかないこの貴重な体験を、五感をフル回転させ、自分のものにしたいと思います。今日から担当職員にとって緊張の2週間が続きます。(A)
写真:古い藍液を汲み出している様子
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●「藍建(あいだて)」4月6日~
実演時間:15:00~15:20
※作業状況により、時間が前後する可能性があります。
※予約不要、直接呉服の店にお越しください。

2016年4月3日日曜日

紫色の花追加します!

4月1日に紫色の花として、大根とカタクリを紹介しましたが、レンゲソウを追加します。

昨年秋に種をまいたレンゲソウが北側の水田で咲き始めました。緑一色の田を目を凝らして見ると、数輪咲いているのがわかります。

最盛期は4月中旬以降ですので、しばらくの間楽しめます。

昨日からの「さくらまつり」も無事終了しました。ご来館いただいた皆様、ありがとうございました。(フ)
「さくらまつり」二日目。昨日より、暖かく、日も差してきました。
今年は、菜の花と梅と桜が満開の上総の農家で「箏(こと)」の
演奏をしています。午後3時からも、上演しますのでおでかけください。
会場では、桜茶も楽しめます。



2016年4月2日土曜日

「さくらまつり」始まりました。
お天気が心配でしたが、雨もあがって、さくらまつりが始まりました。
「ぼーじろー」もさっそく、お出迎えしています。

2016年4月1日金曜日

新年度スタート!

 
 房総のむらは、2日(土)・3日(日)と「さくらまつり」を開催します。ソメイヨシノも、5分咲きです。大道芸のほか、「合羽摺りのエコバック(さくら柄)」「桜のかざぐるま」など、さくらに関する体験演目も企画しています。


 常連のお客様は、すでにお気づきかもしれませんが、現在は事務所として使用している千葉県議会議事堂(再現)のお色直しが終わりました。この建物は、明治13年~44年(1880~1911)まで使用された2代目の県議会議事堂の外観を再現したものです。開館以来、初のお色直しですので、入場券をお買い求めになる前に、ぜひご覧ください。(A)


●平成28年度「さくらまつり」開催のお知らせ
http://www.chiba-muse.or.jp/MURA/event/20160402sakuramaturi.html
●千葉県議会議事堂(再現)の紹介
http://www.chiba-muse.or.jp/MURA/profile/kenkaigi.html

紫色の花二つ


春に咲く花にはいろいろありますが、何といっても「桜」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
でも、意外と黄色の花が多いことに気づかされます。例えば、ナノハナ、レンギョウ、マンサク、トサミズキ、ミツマタ等など。

そんな中で、今日は紫色の花をご紹介します。上の写真は聖護院大根、下はカタクリの花(まだ開いていませんが)です。

房総のむらでは、明日から二日間「さくらまつり」が開催されます。ちょっと天気が心配され、花冷えで少し寒いかもしれませんが、三分から五分咲きの桜を見ながら、桜に因んだ催し物を楽しみに、どうぞお出かけください。(フ)
 

古代衣装お披露目

 風土記の丘資料館では、古代の人々の生活をより身近にに感じて頂けるように、当時の人々の衣装を復元してみました。
 3人が写っている写真は、左から巫女の衣装、成人男性の衣装、成人女性の衣装です。また、子供用の衣装も復元してみました。
 今回モデルを勤めてくれたお友達は、たまたま来館された小学校3年の元気な男の子とチョット照れ屋さんの年長の女の子です。ありがとうございました。
 資料館としては、今後、多くの来館者に試着して頂けるよう機会を設けていきたいと考えています。その折りは多くの方の参加をお待ちしております。  (風)