2011年7月31日日曜日

オオムラサキがまたいた。

 最近、オオムラサキをよく見かけます。房総のむらのオオムラサキは、近くで繁殖させて放されたものです。自然のものではありません。

 今日はエノキの葉に止まり、同じくエノキに産卵する在来種のゴマダラチョウを追い払っていました。困ったものです。(ひ)

2011年7月30日土曜日

農家の宿泊体験 ナイトハイクで








先週に引き続き、今日も農家の宿泊体験が行われました。今週は下総の農家での宿泊です。

 今日のナイトハイクでは、残念ながらカブトムシは見れなかったものの、ホタルやウマオイなどを観察できました。また、お客様が見てみたいとおっしゃっていたセミの脱皮。4コマ漫画のように4か所で異なる段階のアブラゼミの脱皮する様子が観察できました。夜の観察はやはりおもしろい!(ひ)

里山観察会「夏の昆虫を観察しよう」

 里山観察会「夏の昆虫を観察しよう」が行われました。講師は千葉県立中央博物館 宮野伸也 先生。普段は、有料エリア・無料エリアともに動・植物採集禁止の房総のむらですが、昆虫の観察のため、この観察会ではみんなで網を持ち、昆虫を捕まえ、必要な人は標本にする方法を学びました。標本のために昆虫を殺す経験をすることで、安易に虫を殺すことはなくなるでしょう。

 宮野先生はハチの専門家ですが、トンボやセミなどいろいろな昆虫について解説していただきました。参加した皆さんも、楽しそうに、また、真剣に昆虫についての解説に聞き入っていました。(ひ)

夏休みは親子で…体験!

夏休みもたけなわ!この時期は、親子で楽しめる体験が目白押しです。
今日も鍛冶屋や七宝焼などの体験教室で、親子が一緒に汗を流す姿が見られました。他にも親子向けの茶道教室、うどん打ち、古代アクセサリー作り、などなど・・・。

まだまだ続く夏休み、親子体験のプログラムをたくさんご用意して、お待ちしてます! (え)














2011年7月29日金曜日

ヤハズカミキリ

 同僚からの戴きもの、ヤハズカミキリです。館内のトイレに侵入しつかまってしまいました。

 この時期、様々なカミキリを見ることができます。花の花粉を食べるもの、桑にあつまるもの、朽木の周辺にいるもの、見つかる場所も様々です。

 ヤハズカミキリは、4㎝位の大きさで、やや赤味がかった褐色で翅(はね)に黒い紋(もん)があります。最大の特徴は、翅(はね)の先が矢筈(やはず)状に切れ込んでいること。矢筈というのは、矢を弦(げん)にあてるへこんだ部分のことです。(ひ)

2011年7月24日日曜日

考古学講座大盛況





7月24日風土記の丘資料館で考古学講座を開催しました。石枕と古代のマツリの演題で、古代豪族の葬送儀礼や変化について財団法人千葉県教育振興財団文化財センターの白井講師が語りました。120名を越す聴衆は古代ロマンの世界に魅惑されていました。



石枕の展示は8月14日までです。お見逃し無く。ori

農家の宿泊体験

 昨日から今日にかけて、農家の宿泊体験が行われました。昨日のお昼から、遊び道具を作ったり、畑で野菜を収穫したり、かまどでご飯を炊いたりと大忙しのプログラムです。夜は、ナイトハイク。ホタルやカブトムシを観察した後、地獄(農村歌舞伎舞台の奈落(ならく))を見に行ってきました。年に2回だけ、農村歌舞伎舞台の回り舞台が回ります。そして花火。多分ぐっすり眠れたことでしょう。

 今朝も朝食を作っていただき、先程皆さんお帰りになりました。また、遊びに来てください(ひ)。 

2011年7月22日金曜日

タマムシ

 風土記の丘資料館の裏手の広場に、エノキが2本あります。そのうち1本の周囲では、毎年たくさんのタマムシが飛びます。今年も、数匹が飛んでいました。どうもエノキの葉を食べているようです。(ひ)

2011年7月21日木曜日

モンキアゲハ

 昨日の夕、同僚から紙袋を渡されました。中を開けてみると、黒いアゲハチョウ。ちょっと見て、クロアゲハだと思い込み、「後で逃がしてやろう」と考えました。

 さて、仕事が終わって、逃がしてやろうと思ったらちょっとびっくり。後翅(こうし=うしろばね)に白い斑紋(はんもん)がくっきり。モンキアゲハでした。房総のむらでは今まで確認されていなかった蝶です。

 モンキアゲハは、暖かいところに多い蝶で、近年、千葉県北部でもよく見られるようになりました。温暖化との関連をいう人もいますが、昔に比べて、物の往来が激しくなったり、放蝶する方も多くなったりしているので、分布の変化を簡単に環境の変化に結び付けることは難しいでしょう。(ひ)

2011年7月18日月曜日

ヤマユリが見頃

 7月8日に開花をお知らせしたヤマユリですが、そろそろ見頃です。最初に咲きだした下総の農家周辺ではほぼ満開です。そのほかの場所でも、ちらほらと咲き出しました。写真は、風土記の丘エリアのヤマユリです。

 ヤマユリは花びらの内側に、突起があり、斑点のように見えます。この突起は、咲き始めは赤みを帯びて美しいのですが、しばらくすると茶色になり、やや汚くなります。また雄しべの先の葯(やく)も、花粉が出始めると、ほこりのように見えてしまいます。やはり、ちらほらと咲き出したこの時期が、若い花も多く、ヤマユリの最も美しい時期ではないでしょうか。台風は心配ですが、まだ、たくさんのつぼみがあります。台風の後も、麗しい姿を見せてくれるのではないでしょうか。(ひ

2011年7月17日日曜日

夜の観察会

 昨日・本日と「子どものための里山教室-夜の観察会-」が行われました。この時期だけの特別な観察会です。午後6時に集合。まだ明るいので、昼の林やホタル発生地の様子を観察します。そして暗くなり始めた7時ごろから同じコースを再度まわります。明るい時とは違う夜の林です。トンボやチョウは姿を消し、ガやカブトムシなどが飛び回ります。個体数の減少が心配されたヘイケボタルも姿を見せ、参加された皆さんも喜んでいただけました。観察会の補助をしていただいたボランティアの方々も、連日夜遅くまで、ありがとうございました(ひ)。

2011年7月10日日曜日

ヘイケボタル




 房総のむらでも、蛍が発生します。来週末の「子どものための里山教室-夜の観察会-」に向けて、下見をしてきました。


 ヘイケボタルはゲンジボタルより小型で、7月に発生します。幼生の餌は比較的多様で、房総のむらのようにカワニナがいない場所でも、モノアラガイなどを捕食して育ちます。


 今日のところは、まだ、多く飛んでいませんでした。来週に期待しましょう。(ひ)

「親子農家の一日体験」を行いました

梅雨も明け、夏の日差しのもと、上総の農家では、「親子農家の一日」体験を行いました。この体験は、農作業やかまどを使ったご飯炊きなど、農家の昔のくらしを体験していただく企画です。畑でのキュウリやジャガイモの収穫の後、かまどでご飯を炊き、採れたての野菜を使って味噌汁などを作り、上総の農家の中で食べました。午後は、農村の夏の行事である「虫送り」を行いました。この行事は、子ども達が、太鼓に合わせて虫送りの歌を歌いながら行進した後、やぐらに火をつけて、水田の害虫を追い払うという行事です。子ども達は、暑い中、一生懸命太鼓を叩きながら虫送りに参加してくれました。(た)

2011年7月8日金曜日

ヤマユリ咲いた!

 ヤマユリが咲き始めました。とはいってもほんの咲き始め。下総の農家の裏に3輪ほど見つけました。天候によりますが、見頃は1・2週間ほど後でしょう。

 房総のむらを代表する野草ヤマユリ。植物愛好家の方々にも人気があり、草刈りを行う時にでも極力ユリを切らないように注意しています。その甲斐あってか、むらではいたる場所にヤマユリが咲きます。まだ花の少ない今の時期に花を探すには、目を凝らすより、鼻で香りをたよりに探すことをおすすめします。(ひ)

ショウジョウトンボ

 頭の先から尻尾の先まで、おまけに翅(はね)の付け根まで赤いオスのショウジョウトンボ。秋に赤くなるトンボをアカネと呼びますが、ショウジョウトンボは今から真っ赤です。池などが好きで、下総の農家の水田や風土記エリアの水生植物園で時折見かけます。(ひ)

2011年7月6日水曜日

ハマオモト

 風土記エリアの万葉植物園で、ハマオモトが咲いています。ハマユウと呼んだほうが、なじみがあるかもしれません。厚くて、てかてかした葉に純白のユリのような花。不思議な風貌をしています。
 ハマオモトは、霜の降らない海岸線に自生する植物で、房総のむらでは万葉集にでてくる植物として植栽されました。万葉集では柿本人麻呂が「み熊野(くまの)の、浦の浜木綿(はまゆふ)、百重(ももへ)なす、心は思へど、直(ただ)に逢(あ)はぬかも」と詠んでいます。じかに会えないもどかしさを、ハマオモトの球根が幾重にも重なっていることに例えた歌だそうです。(ひ)

ノウゼンカズラ

 暑くなると、ノウゼンカズラの花のオレンジが冴えわたります。房総のむらでは、商家の町並みの辻広場に大きなつるがあり、土蔵造りの商家の壁をバックに咲き誇っています。今年は花の量が多いようです。(ひ)

2011年7月5日火曜日

コフキトンボ

 翅(はね)に黒い帯、一瞬、「ミヤマアカネ」を想像しましたが、近づくと黒い模様がしっかり。コフキトンボでした。コフキトンボの翅には透明なものと、写真のように黒い帯(おび)がつくものとあります。黒い帯のあるものは、オビトンボという別名がつくタイプです。時間がたつと体には、青白い粉が出て、体の模様はわかりにくくなります。(ひ)

カラスアゲハ

 よく、カラスアゲハと、クロアゲハやジャコウアゲハを混同する人がいます。カラスと名がつくので「黒い」イメージが強いのではないでしょうか。確かに、黒といえば黒なのですが、クロアゲハやジャコウアゲハと異なり、日の光の加減で、カラスアゲハの翅(はね)は青や緑色に輝きます。まさにカラスの濡れ羽色と一緒です。今度、カラスの色もよく見てください。単純な黒ではありませんよ。(ひ)

2011年7月2日土曜日

七夕飾りの準備ができました。





 七夕飾りの準備をしました。可愛い来館者の皆さんがお手伝いをしてくれました。

 短冊もたくさん用意していますので、来館の際は願い事を書いて笹竹に結びつけてください。(ご)

2011年7月1日金曜日

チダケサシ

 おまつり広場から、下総の農家に向かう坂の途中で、チダケサシが見事に咲いています。チダケサシはユキノシタ科の植物で、薄い桃色の小さな花をたくさんつけた花穂が目立ちます。この茎に、チダケ(チチタケ)というキノコを挿して運んだことからその名がつきました。やや湿った環境を好みますが、この場所は舗装した道のすぐ脇。観察にはもってこいです(ひ)。