2020年12月17日木曜日

NHK国際放送で房総のむらが少し放映されました

 NHKさんが世界各地のテレビで番組を放送されているNHK国際放送を御存知ですか?

先日、そのNHK国際放送さんが、房総のむらにロケに来られ、その番組が12月16日に世界各地で放送されたそうです。その番組名は「NINJA TRUTH #13」で、「日本の忍者」の本当の姿を世界にご紹介する番組です。

房総のむらのロケ部分はほんの少しですが、とてもカッコ良い番組で、また日本でもあまり知られていない興味深い内容となっています。

NINJA TRUTH Episode 13: Ninja Mnemonics - 15 Minutes - TV | NHK WORLD-JAP






2020年11月25日水曜日

房総のむら令和2年度日本遺産北総四都市デーを開催しました!

 令和2年11月23日に房総のむらで、「日本遺産北総四都市デー」を開催しました。

文化庁認定の日本遺産をご存知ですか?

日本各地の歴史的魅力を通して、日本の文化・伝統を語るストーリーです。

現在、全国で104件が認定され、千葉県内でも佐倉・成田・佐原・銚子の町並みからなる「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」が認定されています。

今回は銚子市と香取市等の皆さんにご協力いただいて、叶(かのう)結びの体験や万祝・大漁旗の展示、伊能忠敬さんの象限儀(複製)の展示などを通して、特に銚子と佐原の魅力について、ご紹介しました。

新型コロナウィルス感染拡大のため、予定していた「銚子の煎餅焼き体験」や「萬祝式大漁旗作りの実演」が中止となりましたが、多くの方に日本遺産について、知っていただけたのではないかと思います。

来年は、新型コロナウイルス感染症を心配せずに、「日本遺産北総四都市デー」が皆様にもっと楽しんでいただけたら、とてもいいなと思います。





2020年11月23日月曜日

包丁作りの実演

 11月22日(日)に鍛冶屋にて、講師による包丁作りの実演を行いました。講師は君津市のスズキ鍛冶屋の鈴木啓支氏です。

今回は割込み鍛造による包丁作りを行いました。

午前中は、地金に割りを入れ、そこに鋼を挟み、鍛接するところまで行いました。

地金に割りを入れる

地金の割りに鋼を差し込む

午後は、午前中に鍛接したものを鎚で叩き伸ばしながら、大まかなサイズまで広げました。また最後には事前に作成していただいたものに焼き入れを行いました。

向こう鎚で打ち伸ばす

焼き入れ

なかなか間近では見られないこともあり、多くの方に見ていただけました。(T)





2020年11月13日金曜日

「いにしえ堂」本日開店!

  本日、商家の町並みに風土記の丘資料館出店「いにしえ堂」をオープンしました。

 資料館は現在大規模改修工事中で閉鎖中のため、好評であった職員手作りによる資料館オリジナルグッズを「川魚の店」で,不定期ではありますが本日より販売いたします。

 滑石・琥珀・鹿角・アワビの貝殻を素材とした原始・古代のアクセサリーやミニチュアの縄文式土器・埴輪など、いずれも職員が愛情を込めて製作したものです。

 房総のむらにご来館の際は、是非、お立ち寄り下さい。お待ちしております。 (風)





2020年11月12日木曜日

江戸の花卉-菊- 展示期間を延長します!

  江戸の花卉ー菊ーの展示について、11月7日のブログでご紹介させていただきました。

 現在、菊の花も見ごろを迎え、色鮮やかに咲いています。

 予定では11月15日までの展示となっていましたが、11月23日まで展示期間を延長いたします。



餅をつくうさぎ

女船頭さん

江戸絵巻

 商家町並み辻広場にて展示しておりますので、秋のひとときを房総のむらでお楽しみください。(み)



2020年11月11日水曜日

千葉のまつり「白間津(しらまづ)のオオマチ」の展示替をしました!

 10月31日のブログで「白間津のオオマチ」についてご紹介しましたが、総合案内所総屋に展示していた「日天(にってん)・月天(がってん)を背負った仲立」から「ササラ踊りの少女と唄うたい」の衣裳へと展示替を行いました(11月5日から23日まで)

 このまつりの見どころの1つでもある「ササラ踊り」は、仲立(なかだち)・踊り手(小学6年生以下の少女)・唄うたいで構成されています。仲立と呼ばれる少年2人を中心に、踊り手の少女たちが輪となり踊りを奉納します。 

総合案内所総屋 展示風景
「ササラ踊りの少女と唄うたい」の衣裳
 
 踊り手の少女たちは、そろいの浴衣に色鮮やかな花笠をかぶり、ササラや扇、綾棒(あやぼう=機織りのあやを意味する)を持ち、あどけない幼子も一緒に踊ります。また、唄うたいは、紋付の羽織に帽子をかぶり、法螺貝を合図に踊りをまとめます。

白間津のオオマチ 令和元年7月
ササラ踊り
(写真提供:南房総市教育委員会)
 ササラ踊りは、全部で12曲あり、豊作を願う唄や美濃、伊勢などの地名が歌詞の中に見られることから、上方文化の影響を受けたともいわれる可憐な踊りです。(み)

※ササラ

白間津のササラ踊りは「すりざさら」と呼ばれる楽器を使います。ススダケの先を28本に割って、樫の木を36の山形に刻んだ棒と擦りあわせて音を出します。ササラがかなでる音は、秋の稲穂が擦れあう音を意味するといわれています。



2020年11月8日日曜日

千葉のまつり「オダチ」

 大木戸前のよしず小屋では、栄町の「オダチ」を紹介しています。

  

オダチは杉や松などを素材として作られた太刀です。安食木塚地区にある厳島神社に祀られている阿夫利神社の夏祭りの中心行事として、男子がオダチを担いで集落を巡行し、地域の安全や五穀豊穣、厄払いを祈願します。

 大山阿夫利神社の「納め太刀」の風習が残ったものだと考えられ、昭和40年代までは栄町の他の集落でも行われていましたが、今は木塚地区にのみ残る夏の風物です。

 オダチの巡行は午後2時頃から始まり、オダチを担いで集落をもみ歩き、家々を回りながら午後9時頃まで続きます。

 今回は酒直南部地区で使用されていたオダチを展示しました。長さが約3.3m、幅が約20㎝もある大きな太刀です。(さ)



2020年11月7日土曜日

11月6日(金曜日)・11月7日(土曜日)に安房の農家にて、わらじ作りの実演を行いました。わらじは労働や旅行の際に用いられる履物の一種で、奈良時代に大陸から伝わったとされています。
ここでは農家で収穫した稲を使用し、作っています。






江戸の花卉-菊-

  10月30日()~11月15日()まで商家の町並み辻広場で「江戸の花卉(かき)ー菊ー」を展示しています。

 菊は桜と並んで日本人にとって馴染みが深い花で、海外でも人気を集めています。菊の花は、基本的には赤・白・黄色の3色からなり、品種改良を重ねることで様々な色彩の花を作り上げてきました。


 当館では、毎年この時期に千葉秋芳会の嶋田 清司先生が育てた「江戸菊」を展示させていただいています。

 今回は、嶋田先生が製作した「女船頭さん」「餅をつくうさぎ」の菊人形のほか、「河南の窓(かなんのまど)」「阪神のほまれ」など新しい品種の菊も紹介しています。

   今年は長雨の影響で菊の開花もゆっくりだったため、まだまだこれから花をめでることができそうです。色とりどりの菊が咲きそろう様子もお楽しみいただけますので、ぜひご覧ください。(み)

竹とんぼ作りの実演

 商家細工の店では11月1日に竹とんぼ作りの実演を行いました。

 講師の間野政勝先生に御指導いただき、当館の職員も竹とんぼ作りに挑戦です。

 竹とんぼ作りは、厚さ1㎝ほどの竹材をバランスよく削っていきますが、この竹を薄くプロペラの形に削るのは、なかなか至難のわざです。


 この日はとても天気がよく、商家町並みにある堀割で作った竹とんぼを来館者のみなさんと一緒に飛ばしてみることにしました。

 最初は竹とんぼのやり方がわからなかった子どもたちも間野先生に教えてもらうとみんな空高く竹とんぼを飛ばすことができました。


 大人の方も「なつかしい!」といって参加して下さいました。

 今年はコロナの影響で竹とんぼ作りの体験を実施することはできませんでしたが、みなさんに竹とんぼを楽しんでいただくことができました。(み)


考古学講座を開催しました

 

  11月1日(日)に旧学習院初等科正堂で考古学講座を開催しました。
   講演は、昨年の企画展「龍角寺古墳群とその時代」を担当した当館職員白井主任上席研究員により、 企画展で扱った龍角寺古墳群と飛鳥時代前期の関東地方の様子について、大和との関係や飛鳥文化 を受け入れた状況などを分かりやすく解説されました。

 さらに、企画展や風土記の丘資料 館の展示更新のために、昨年度、石室の調査を行った成田市上福田岩屋古墳(7号墳)を中心に 、龍角寺古墳群に隣接する上福田古墳群の特徴についての解説もされました。

 今回の考古学講座は、当初、7月に大規模改修工事のため閉鎖する資料館の予定に合わせて 6月に資料館集会室での実施を予定していましたが、新型コロナ禍の影響により延期され、ようやく今回開催することができました。

 秋以降、房総のむらでは、新型コロナウィルス感染拡大防止策をとりながら徐々にではありますが、 体験・観察会・講演会・実演など多くの演目が実施できるようになってきています。 

沢山の方々のご来館をお待ちしています。 (風)






2020年11月4日水曜日

千葉のまつり「山倉の鮭祭り」

 
 現在房総のむらでは、屋外展示「千葉のまつり」を開催しています。 (~11月23日まで)
 今記事では、下総の農家で展示している「山倉の鮭祭り」を紹介します。
 
 「山倉の鮭祭り」は、香取市山倉地区の山倉大神において、12月第一日曜日に行われる例祭です。 もとは神社の創建日である旧暦11月初卯の日に行われていたため、「初卯祭」とも呼ばれます。
  神饌として「鮭」が奉献され、重要な役割を果たす点が特徴的な祭りとなっており、平成17年に千葉県の無形民俗文化財に指定されました。 例祭当日には、塩漬けされた鮭の切り身が入った護符が頒布されます。この護符は「病気や災いを避ける」お守りとして有名となっています。 



 
 今回下総の農家では、例祭当日に神輿を安置する御仮屋の前に供える御神鏡、御神酒鈴と、直会で使用する膳、鮭の剥製を展示しています。(T)


2020年10月31日土曜日

千葉のまつり「白間津(しらまづ)のオオマチ」

 安房の農家と総合案内所総屋では「白間津のオオマチ」について展示をしています。

 南房総市千倉町白間津は、房総半島の南端に位置する半農半漁の小さな集落です。

 このまつりは、1000年以上続くもので、地元では「オオマチ(大祭)」と呼ばれ親しまれています。

 地区の氏神である日枝神社に五穀豊穣を願うまつりとして、4年に1度、3日間かけて執り行われ、平成4年には国の重要無形民俗文化財に指定されました(※近年では令和元年7月19日・20日・21日に行われました)。

 中でも仲立(なかだち)と呼ばれる少年2人がまつりの中心となります。仲立は「神の使い」や「神とムラ人たちを結びつけ仲を取り持つ」という意味がある考えられています。仲立に選ばれた少年たちは、厳格な物忌みを経て「日天(にってん)・月天(がってん)」と呼ばれる神としての役割を担います。

 また、まつりでは大きな幟を競って引くオオナワタシの祭事や少年少女が華麗に舞うササラ踊りなどの民俗芸能も見どころの一つです。

総合案内所総屋 展示風景
金色の日天(にってん)・銀色の月天(がってん)を背負った仲立(なかだち)の衣裳

ササラ踊りの様子(個人蔵)


 なお、総合案内所総屋の衣裳は展示替を行います。「日天・月天の仲立」にかわり「ササラ踊りの少女と唄うたい」(11月5日から23日まで)の衣裳を展示しますので、あわせてご覧ください。(み)

※展示替の日程を変更致しました。


2020年10月29日木曜日

船神輿を見学に来ませんか?


船神輿(市川市国分 日枝神社蔵)
                    
  
 この船神輿は、現在、房総のむらの商家町並み「めしや」で展示しています。船の後方に見える杉の木は、展示期間中、葉が青々と見えるように根付きのものです。(宮司様のご厚意によるものです)
  大杉神社は、「疫病除け」としても信仰されています。昭和期には実際に担がれ、疫病を船に集め、川へ流す儀礼があったといいます。 (J) 

2020年10月24日土曜日

屋外展示「千葉のまつり」開催中です


現在、房総のむらでは、屋外展示「千葉のまつり」を開催しています。

例年であれば風土記の丘資料館において企画展を実施しているところですが、資料館が改修工事のため令和4年まで使用できないということで、各農家を主会場として展覧会を実施することとなりました。

本展覧会では、伝統的な姿を継承し、地域的な特色をもつ県内のまつりの中から、上総の「市原の柳楯(やなぎたて)神事」、下総の「山倉の鮭祭り」、安房の「白間津(しらまづ)のオオマチ」などを取り上げています。

展示の様子(上総の農家)


上総の農家で展示している「市原の柳楯神事」は、旧暦8月15日(現在は15日に近い日曜日)に行われる飯香岡(いいがおか)八幡宮の秋季大祭に際して行われる神事で、タチヤナギ(ヤナギ科の植物)と真竹で作られた楯を担ぎ、市原地区から2日間かけて飯香岡八幡宮に巡行します。

柳楯が飯香岡八幡宮に到着しないと秋季大祭が始められないとされ、八幡宮に到着後はこの柳楯を先頭に神輿(みこし)が町中を渡御します。

柳で作った楯が巡行するこの神事は、神輿の原型または神送りの特殊な形態とも考えられ、昭和41年に千葉県の無形民俗文化財に指定されました。

今回上総の農家では、柳楯と、柳楯を製作する役割を担う「司家(つかさけ)」の装束を展示しています。(は)


テレビ東京「水バラ」で房総のむらが少し放映されました。

 10月21日テレビ東京「水バラ」は、「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 陣取り合戦2in房総半島」と題し、千葉県54市町村を陣地に見立てて、1泊2日で多くの陣地を取り合うというものでした。市町村ごとにミッションがあり、相手チームより先にクリアすれば、その陣地をゲットできるということで、外房の鴨川をスタートとして、成田山・新勝寺がゴールでした。

 テレビに映る景色はとてもローカルで、千葉の地元としては家族で楽しめる楽しい内容でした。その中で、太川陽介さん・塚田僚一さん(A.B.C-Z)・松井珠理奈さん(SKE48)チームが当館に寄られました。当館の受付スタッフは、ニコニコの太川さんらを間近に見ることができて、大喜びでした。当館が所在する栄町のミッションは、「国指定史跡 龍角寺古墳群ではにわと記念撮影」というものでした。

テレビ東京の番組HPは以下のとおりです。

https://www.tv-tokyo.co.jp/suibara/backnumber/20201021/

皆さんも、秋の好日、龍角寺古墳群第101号墳と一緒に記念撮影はいかがでしょうか!




2020年10月21日水曜日

歴史の里の音楽会

 10月17日(土)旧学習院初等科正堂にて、歴史の里の音楽会を開催しました。

千葉交響楽団による室内楽は、今回で21回目となりました。当日はあいにくの冷たい雨でしたが、旧学習院初等科正堂の響きは素晴らしく、西洋舞曲や千葉のまつりに因む名曲などを弦楽四重奏でお楽しみいただき、楽しい音楽会となりました。

今回は、新型コロナウイルス感染症対策のため、席数を減らしての公演であったため、前売り券も当日券も早々に完売してしまいました。チケットをご購入できなかったお客様には深くお詫び申し上げます。

なお演奏会の様子は、佐倉市域を中心としたケーブルテレビ296の「ふるさとチャンネル栄町の話題」で、11月1日~15日の間の10時~10時30分と20時~20時30分に放送予定です。ケーブルテレビ296をご視聴できる方は、ご覧になってください。当日の音楽会の雰囲気を楽しんでいただけると思います。




2020年9月12日土曜日

9月11日のNHKBSプレミアム「こわでん」で房総のむらでのロケシーンが放映されました。

「房総のむら」は多くのロケに利用されていますが、今春は新型コロナ感染症の流行で、全くロケが出来ませんでした。
 今夏猛暑の中、マスクやフェイスガードをしながら撮影が行
なわれたNHKBSプレミアムの「こわでん~怖い伝説~」が、9月11日に放映されました。


 瀬戸物の店や登り窯、稲荷境内、上総の農家、下総の農家安房の農家等の「房総のむら」各所が、伝説の再現映像の中で登場しました。
ご覧になられた方は「房総のむら」とお気づきになられましたか?

また雪景色の井戸のシーンもありましたが、猛暑の中、美術の方が長い時間かけて作られたものでした。真夏を真冬にしてしまうなんて、スゴイですね。










2020年9月4日金曜日

博物館実習5日目・最終日

 


博物館実習5日目となる9月1日(火)には、文書資料の目録作成を行いました。中には研究会などに参加し文書を読むことに慣れた実習生もいましたが、歴史学専攻でない実習生には中々難しいようでした。文書に触れる貴重な機会であったと思います。


最終日の9月2日(水)には民俗資料の取り扱いというテーマで、安房の農家に展示・保管されているざる・かごといった竹製の資料の整理を行いました。竹に被害を及ぼす可能性のある文化財害虫やカビの特性を説明した上で、それぞれ目視で状態を確認し、清掃を行いました。また、実習生はざる・かごの編み方の違いや、使い方の違いなどにも関心を持ちながら作業に取り組んでいました。

1週間の実習、おつかれさまでした。(は)


2020年8月30日日曜日

博物館実習4日目



博物館実習4日目は広報・普及事業についてというテーマで、実習生に昨日の実習内容をブログにまとめ、更新してもらいました。
その後はイラストレータでのデータ作成、大型プリンターでの印刷といった実務に関する部分の解説をし、実際に展示パネルを作成しました。

午後は酒・燃料の店2階展示室の展示替えを行いました。
パネルの高さや水平を確認してボードに貼り付け、パネルに合わせて展示ケース内の酒瓶の配置を変える作業を行いました。ピンピッター(ピンニング器)を使ったり、テグスで瓶を固定したりと、慣れないながらも丁寧な作業を行っていました。

明日は休館日でお休みですが、明後日からまた実習を行います。(は)




博物館実習3日目(日ごも編み)

  8月29日(土)、体験実習で日ごも編みをしました。日ごもとは、農作業時に背負う日よけのことです。

 ”日ごも台”と”つづろ”という重しを使い、稲わらの縄で麦わらを編んでいきます。使う麦わらは房総のむらで育てられたものです。

縄の両端に重しをつけた状態

  台上にかけた縄4本、それぞれの両端につづろをひとつずつ巻き付け、垂らしたら、交互に動かし四本ずつの麦わらを編み付けていく作業の繰り返し。

 縄を締め付けすぎたりすると、麦わらが折れてしまうため、きれいな日ごもはできません。また、緩すぎても、麦わらが抜け落ちたり、いびつな形になってしまいます。

編んでいる途中の様子
 単純な作業の繰り返しだけど、ちょっとしたことで形が崩れてしまい難しく、職員の方に助けてもらいながら、何とか完成!
 

 本来は、背中全体を覆える大きさにするのですが、時間の都合上ちょっと小さめの日ごもができました!

今回は実習でしたが、通常の体験で本来の大きさのものも作ってみたくなりました。


(この記事は実習の一環として博物館実習生が作成しました。)


博物館実習3日目(鍛冶屋体験)

令和2年8月29日()に鍛冶屋でペーパーナイフと文鎮を製作しました。



最初に重さや持ち手の形など手にしっくりくる金づちを選びました。私は右側の金づちがしっくりきました。
左から2つ目は「ハシ」と呼ばれる、材料を挟む道具です。



火起こしは、本来は杉の葉などを使って火をつけて、木炭とコークスを投入します。(今回は、杉の葉の代わりに新聞紙を代用しました。)燃えている部分の下部には、通気口があり、風が出てくるので、常に高温を保てます。


形を整えるのに、熱して、叩く、そしてまた熱して叩くを繰り返します。その都度形を見て、叩く所や、回数を考えながら作業します。

最後にグラインダーや、やすりを使い持ち手の角を丸めたり、手触りをよくします。
そして、完成した製品は、もう一度熱して、赤黒くなったところで、油に投入します。


細かな泡が消えるまで、油の中に入れておきます。油の中に落とさないように注意します。
油から出したら、おがくずに入れて、触れる温度になるまで待ちます。

出来上がりは・・・・是非、体験に来て、自分の作品を手にしてみましょう。



(この記事は実習の一環として博物館実習生が作成しました。)