2019年4月29日月曜日

節供凧作り体験

 4月28日に節供凧作りの予約体験が上総の農家でありました。
2名の先生に指導していただき、小学校3年生の女の子2名と大人3名が江戸時代中期に盛んに行われていた上総凧(上総袖凧)作りに挑戦しました。

 
 これらの節供凧は、かつて江戸の角凧や新潟の六角凧などと並び日本では代表的な凧でした。                       
 特に九十九里地域では盛んに作られました。今から230年前ほどの九十九里浜では鰯の大漁が続き、漁師は神社の奉納する際に万祝袢纏(まいわいはんてん)を着てお参りしました。その装いを模して製作されたものが「上総とんび」で、端午の節供に子供の健康と出生を祝って、盛大に上総凧を作り、揚げる習慣がありました。
 体験者は、約4時間かけて作り、広場で無事に凧を揚げることができました。本年度は上総の農家では終了ですが、来年の4月に予定します。 (ひ)             


                                  
 





2019年4月27日土曜日

犬供養の実演




下総の農家において犬供養の実演を行いました。
犬供養とは安産祈願の行事で、犬は「お産が軽い」と考えられており、それにあやかりたいという思いが行事の名称に込められています。
犬供養では、二股に分かれたネムの木の枝を削り、供養の文言を書いたザガマタ(犬卒塔婆とも呼ばれます)を村はずれの道の分かれている所に立て、握り飯を入れた「ツトッコ」と呼ばれる藁苞(わらつと)を枝に掛けます。犬供養は若い女性が集まって行う行事でしたが、現在ではなかなか受け継がれずに高齢の女性が行う光景もみられます。

肌寒く小雨が降る中でしたので、今年は来館者の方の参加は見込めないかなと思っていましたが、なんとこれが目的でいらっしゃったという出産を控えた方とそのご家族に参加していただき、一緒にお供えをすることができました。

無事に元気なお子様が生まれますようお祈りしています。(は)

2019年4月24日水曜日

房総のむらの花だより

 本日は、いつもと大きくコースを変更し、資料館から旧御子神家住宅を通り、旧学習院初等科正堂への三叉路から総屋大木戸を通り、おまつり広場、水車小屋を巡り、帰りに茶屋前、上総の田んぼを観察しました。


●サクラの花では、ソメイヨシノやヤマザクラは終わりですが、遅咲きの花が見頃を迎えています。カンザン、ウワミズザクラ、ウコン、カスミザクラ、ゴショザクラ、フゲンゾウなどです。

●イヌザクラは旧学習院初等科への三叉路と、草木の観察路にありますが、まだツボミの状態です。

●今年はフデリンドウの当たり年のようです。昨年まで見なかった場所にも沢山咲きました。南門前の自動車道路脇、資料館前の57号古墳そば、草木の観察路、下総の農家の園路などで見られます。

●ツクバキンモンソウは、風土記の丘園路や資料館連絡通路、水車小屋前、草木の観察路で観察できます。

●竹林の坂のハバヤマボクチは、例年観察できた場所で今年も葉を確認しました。今年は花が咲くことを願っています。


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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。4月19日(金)の観察に基づいています。(風)


※自然観察会のおしらせ
 自然ガイドボランティアでは、月に一回、土日のいずれかを利用して来館者を対象とした「自然観察会」を開催しています。
 5月は下記の予定で行いますので、興味のある方是非ご参加下さい。

○日時 : 5月19日(日)午後1時30分から1時間程度(雨天中止)

○集合場所 : 総屋前

○今月のテーマ : 「樹木の花」

○参加費 : 無料(むらの入場券必要)

2019年4月23日火曜日

季節の和菓子



4月13日(土)、14日(日)に年に一回の体験である「よもぎ餅」作り体験をおこないました。




 
今回ご指導していただいたのは、匝瑳市「鶴泉堂」の大川功修(よしのぶ)先生です。

よもぎ餅作りは、よもぎの葉の茹で方から学ぶことができます。
初めは鮮やかな緑色ですが、茹でてからしばらく置くとまた色が変わります。


店先での餅つきでは、体験されていた女の子のお父さんががんばってくれました!!
餅をつく人を「つき手」、隣で餅をひっくり返す人を「返し手」と言うそうです。どちらも重労働です。



また、翌週の4月20日(土)、21日(日)には同じく大川先生のご指導の下、「柏餅」作りの体験をおこないました。柏餅は端午の節供になると、子孫繁栄などを願って食べることがあります。

恒例の餅つきは房総のむら藤田館長がつき手をしてくれました。


たまたま近くを通られた来館者の方にもつき手をしていただき、とてもおいしいお餅ができあがりました!!

できたてのよもぎ餅

蒸したての柏餅

次の和菓子作り体験は5月18日(土)、19日(日)におこなう「黄味しぐれ」作りです。
体験は予約制となっておりますので、参加希望の方は房総のむらまでご連絡ください。まだ若干名空きがございます!!



体験だけでなく、お茶の店2階・喫茶室で販売もおこないますので、ご興味のあるかたはぜひお越しください。数に限りがありますので売り切れの際は申し訳ありません・・・

ご来館お待ちしております!!(細)

商家町並みでサクラソウの展示がはじまりました

鮮やかなピンクや白の花を咲かせるサクラソウ。
桜によく似たかわいらしい花を咲かせることから春の代表的な草花として古くから日本人に
親しまれてきました。
江戸時代には、数百種類の品種があり、当時、旗本や御家人など武士階級の人々が新し
品種を競うように研究していたと言われています。


サクラソウは、よく見ると花弁がハートの型に見えるのも特徴です。
花言葉は「初恋・希望」。
春の訪れを告げる可愛いサクラソウをぜひご覧ください。(み)
4/20~4/30まで、商家町並み辻広場にて展示中



2019年4月21日日曜日

房総のむらの藍の仕込み

 
 
 本日で藍建期間が終了しました!
房総のむらには、2つの藍甕があり、
それぞれにらんこさんとあいこさんと名前をつけて、
大切に育てています。
 
今回はらんこさんの藍建です。
とても順調に育ってくれています。
 
 
 
 
藍建期間には、展示も行いました。
 
さまざまな藍染体験を行っておりますので、
ぜひ、お越しください! (ま)


船頭指南で川船操縦に挑戦


房総のむらに堀割が造られて約10年。それを利用した乗船体験をはじめ、船を操る体験「船頭指南」が2年目から行われ、多くの人たちが挑戦し、楽しんできた。船は底が平たい川船で、竹竿で操る。

今年の講師は昨年まで副館長だった大野船頭。10年前に勤めていた頃に、勤務終了後の夏の夕方、猛練習をして数ヶ月で竿を使った操縦を身につけたという努力家。昨年まで船頭をしていた人が体調を崩したため代役を務めてもらっている。

午前中は栃木県からお越しの男性が挑戦。小さい頃に経験しているそうでなかなかの腕前。

午後は来館者の挑戦がなかったので学芸員の水島が張り切って乗り込んだ。本人曰く、「見るとやるとでは大違い。」確かに、なかなかうまく船が進まない。右に左に首を振り、岸にぶつかりながらの操縦。周りのお客さんから「ガンバレ!」の声。声援に応えて手を振る余裕を見せるが未熟なため舳先は左側の石垣の方へ。立て直そうとして竿を操る(振り回す?)。今度は反対の石垣の方へくるりと旋回。なかなか進みたい方向へ舳先が向いてくれない。悪戦苦闘の末に船着き場まで到着。お疲れ様でした。

 
ここで船頭が交代して大野船頭の模範操縦。船は思いどおりに直進し安定している。途中で堀に浮かぶ枝を拾えるくらい安定感がある。見ている人たちも舌を巻く。「さすが!」
これからの季節。船遊びもいいなと思える光景に出会えた
 
 
 
 
 

 

コマ・ベーゴマに夢中!



下総の農家では、土日になると「昔のあそびボランティア」がコマ・ベーゴマの遊び方を指導してくれます。
今日もボランティアさんによるコマ・ベーゴマ体験が大人気。
回せるようになるととてもみなさん嬉しそうですが、今度は「ボランティアさんに勝ちたい」と白熱したベーゴマ勝負になっていきます。しかしボランティアさんには勝てない様子で、ボランティアさんを「名人」と呼ぶ方も。中には午前中にベーコマで遊んだ後お昼を食べて再度ベーコマを回しに来たり、2時間以上ベーゴマを楽しんでいる来館者の方もいらっしゃいました。


みなさんが夢中になってくださることはうれしいのですが、気温も高くなってきましたので水分補給は忘れないで下さいね。

ボランティアさんにコマ・ベーゴマを教わりたいという方はぜひ土日(雨天中止)に下総の農家までお越しください。

また、房総のむら総合案内所の売店ではコマ・ベーゴマの販売もしておりますので、ご自宅で、という方はぜひお帰りの際にお買い求めください。(は)

2019年4月13日土曜日

平成31年度さくらまつりを実施しました

 平成31年4月6日(土)・7日(日)に、房総のむら『さくらまつり』を開催しました。




 近年は桜の開花時期も早まり、4月には葉桜まつりになってしまうこともありましたが、今年度のさくらまつりは満開の桜で迎えることができました。
 
 ほのかな色味が可愛らしい桜色の葉書作りや桜茶、箏の演奏など、この季節にちなんだ演目のほか、大道芸や体験演目で来館者の皆様も盛り上がっている様子でした。

 房総のむらのマスコットキャラクター「ぼうじろー」も町並みに遊びに来ていましたね!お友だちのチーバくんと龍夢(ドラム)くんと並んだ3ショットは大人気でした(〇^◇^〇)
 お天気にも恵まれ、2日間で7,000人を超えるお客様にご来場いただきました。
 

 5月3日(金・祝)・4日(土・祝)・5日(日・祝)には『春のまつり』の開催を予定しています。
  詳細はホームページやぼうじろーTwitterでもご紹介しておりますので、お見逃しなく。

 春の連休もぜひ房総のむらに遊びに来てくださいね。
 職員一同お待ちしています!

2019年4月7日日曜日

房総のむらの花だより

 本日は、風土記の丘エリアの桜などの状況を観察し、旧御子神家住宅近くの野草園周辺を経て、総屋からおまつり広場、上総の農家、武家屋敷、資料館連絡通路周辺を観察しました。 
●古墳広場を初めとして、ソメイヨシノはあちこちで満開です。
 カンザンのツボミが大きくなり開花寸前です。
 ヤマザクラはあちこちで5分咲きです。
 職員駐車場近くのオオヤマザクラは2~3輪咲きました。
 ジュウガツザクラはチラホラとですが長く咲き続けています。
 ウコンのツボミも膨らみました。
 ベニシダレは満開。ヤエベニシダレは3分咲きです。
 ウワミズザクラの房状のツボミが長くなっていました。
 コヒガンは終了しました。
 遅咲きのカスミザクラはまだツボミの気配が見られません。
●フリテンドウが風土記の丘の園路で4輪まとまって咲きました。野草園のニリンソウが最盛期、その近くの林にヒトリシズカが咲きました。
●ナツグミに花が咲き、ナワシログミの果実は色づきました。
●木々の新芽が膨らみ、展開を始めたものもあります。むらの架け橋近くのマユミにはツボミが沢山出来ていました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。4月5日(金)の観察に基づいています。(風)
 
※自然観察会のお知らせ
 自然ガイドボランティアでは、月に一回、土日のいずれかを利用して来館者を対象とした「自然観察会」を開催しています。
 4月は下記の予定で行いますので、興味のある方是非ご参加下さい。
 
○日時 : 4月14日(日)午後1時30分から1時間程度(雨天中止)

○集合場所 : 総屋前

○今月のテーマ : 「春たけなわの“むら”の植物と雌雄異株の草木」
 
○参加費 : 無料(むらの入場券必要)