2020年10月31日土曜日

千葉のまつり「白間津(しらまづ)のオオマチ」

 安房の農家と総合案内所総屋では「白間津のオオマチ」について展示をしています。

 南房総市千倉町白間津は、房総半島の南端に位置する半農半漁の小さな集落です。

 このまつりは、1000年以上続くもので、地元では「オオマチ(大祭)」と呼ばれ親しまれています。

 地区の氏神である日枝神社に五穀豊穣を願うまつりとして、4年に1度、3日間かけて執り行われ、平成4年には国の重要無形民俗文化財に指定されました(※近年では令和元年7月19日・20日・21日に行われました)。

 中でも仲立(なかだち)と呼ばれる少年2人がまつりの中心となります。仲立は「神の使い」や「神とムラ人たちを結びつけ仲を取り持つ」という意味がある考えられています。仲立に選ばれた少年たちは、厳格な物忌みを経て「日天(にってん)・月天(がってん)」と呼ばれる神としての役割を担います。

 また、まつりでは大きな幟を競って引くオオナワタシの祭事や少年少女が華麗に舞うササラ踊りなどの民俗芸能も見どころの一つです。

総合案内所総屋 展示風景
金色の日天(にってん)・銀色の月天(がってん)を背負った仲立(なかだち)の衣裳

ササラ踊りの様子(個人蔵)


 なお、総合案内所総屋の衣裳は展示替を行います。「日天・月天の仲立」にかわり「ササラ踊りの少女と唄うたい」(11月5日から23日まで)の衣裳を展示しますので、あわせてご覧ください。(み)

※展示替の日程を変更致しました。


2020年10月29日木曜日

船神輿を見学に来ませんか?


船神輿(市川市国分 日枝神社蔵)
                    
  
 この船神輿は、現在、房総のむらの商家町並み「めしや」で展示しています。船の後方に見える杉の木は、展示期間中、葉が青々と見えるように根付きのものです。(宮司様のご厚意によるものです)
  大杉神社は、「疫病除け」としても信仰されています。昭和期には実際に担がれ、疫病を船に集め、川へ流す儀礼があったといいます。 (J) 

2020年10月24日土曜日

屋外展示「千葉のまつり」開催中です


現在、房総のむらでは、屋外展示「千葉のまつり」を開催しています。

例年であれば風土記の丘資料館において企画展を実施しているところですが、資料館が改修工事のため令和4年まで使用できないということで、各農家を主会場として展覧会を実施することとなりました。

本展覧会では、伝統的な姿を継承し、地域的な特色をもつ県内のまつりの中から、上総の「市原の柳楯(やなぎたて)神事」、下総の「山倉の鮭祭り」、安房の「白間津(しらまづ)のオオマチ」などを取り上げています。

展示の様子(上総の農家)


上総の農家で展示している「市原の柳楯神事」は、旧暦8月15日(現在は15日に近い日曜日)に行われる飯香岡(いいがおか)八幡宮の秋季大祭に際して行われる神事で、タチヤナギ(ヤナギ科の植物)と真竹で作られた楯を担ぎ、市原地区から2日間かけて飯香岡八幡宮に巡行します。

柳楯が飯香岡八幡宮に到着しないと秋季大祭が始められないとされ、八幡宮に到着後はこの柳楯を先頭に神輿(みこし)が町中を渡御します。

柳で作った楯が巡行するこの神事は、神輿の原型または神送りの特殊な形態とも考えられ、昭和41年に千葉県の無形民俗文化財に指定されました。

今回上総の農家では、柳楯と、柳楯を製作する役割を担う「司家(つかさけ)」の装束を展示しています。(は)


テレビ東京「水バラ」で房総のむらが少し放映されました。

 10月21日テレビ東京「水バラ」は、「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 陣取り合戦2in房総半島」と題し、千葉県54市町村を陣地に見立てて、1泊2日で多くの陣地を取り合うというものでした。市町村ごとにミッションがあり、相手チームより先にクリアすれば、その陣地をゲットできるということで、外房の鴨川をスタートとして、成田山・新勝寺がゴールでした。

 テレビに映る景色はとてもローカルで、千葉の地元としては家族で楽しめる楽しい内容でした。その中で、太川陽介さん・塚田僚一さん(A.B.C-Z)・松井珠理奈さん(SKE48)チームが当館に寄られました。当館の受付スタッフは、ニコニコの太川さんらを間近に見ることができて、大喜びでした。当館が所在する栄町のミッションは、「国指定史跡 龍角寺古墳群ではにわと記念撮影」というものでした。

テレビ東京の番組HPは以下のとおりです。

https://www.tv-tokyo.co.jp/suibara/backnumber/20201021/

皆さんも、秋の好日、龍角寺古墳群第101号墳と一緒に記念撮影はいかがでしょうか!




2020年10月21日水曜日

歴史の里の音楽会

 10月17日(土)旧学習院初等科正堂にて、歴史の里の音楽会を開催しました。

千葉交響楽団による室内楽は、今回で21回目となりました。当日はあいにくの冷たい雨でしたが、旧学習院初等科正堂の響きは素晴らしく、西洋舞曲や千葉のまつりに因む名曲などを弦楽四重奏でお楽しみいただき、楽しい音楽会となりました。

今回は、新型コロナウイルス感染症対策のため、席数を減らしての公演であったため、前売り券も当日券も早々に完売してしまいました。チケットをご購入できなかったお客様には深くお詫び申し上げます。

なお演奏会の様子は、佐倉市域を中心としたケーブルテレビ296の「ふるさとチャンネル栄町の話題」で、11月1日~15日の間の10時~10時30分と20時~20時30分に放送予定です。ケーブルテレビ296をご視聴できる方は、ご覧になってください。当日の音楽会の雰囲気を楽しんでいただけると思います。