2014年5月31日土曜日

房総のむらの花だより

 上総の農家下の田んぼ、農家前の畑周辺を観察した後、明日(5月31日)に行われるユニバーサルウォークに備え、資料館から学習院正堂前までのコースの下見を実施しました。
・田んぼ手前の池では、スイレンの花が咲いています。
・畑周辺では、ヤマグワ、ヒメコウゾ、ナツグミ、ウグイスカグラの実が熟してきました。
・ウツギ、ベニバナニシキウツギは先週は花の盛りでありましたが、今日はわずかに花が残るだけです。
・先週から、むら全体の花が更に少なくなり、花の少ない時期に入った感があります。
・そんな中で、ナルコユリ、ユリノキ、イボタノキ、ノアザミ、ヤセウツボ等の花が観察できました。
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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。5月30日(金)の観察に基づいています。  (風)

2014年5月28日水曜日

房総のむらの花だより

 5月31日(土)に開催される「ユニバーサルウォークin房総のむら2014」の案内役を務めるため、コースの下見と解説項目の確認を兼ねて観察会を実施しました。
 コースは、学習院正堂前を出発し、旧御子神家住宅、風土記の丘資料館、房総のむらを巡ります。
・学習院正堂前では、ダイオウショウ(大王松)の大きな松ぼっくり、ユリノキが説明候補に上げられます。
・旧御子神家住宅までの道沿いには、ヤマウコギ、イモカタバミ、ナルコユリ、ウマノアシガタ、フタリシズカが目につきます。
・旧御子神家住宅の周りでは、ウツギ、ベニバナニシキウツギの可愛らしい花が観察できます。
・資料館周辺では、メタセコイアが、房総のむらの堀割付近では、羽根のある種で知られているイロハカエデが説明候補になりそうです。
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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。5月23日(金)の観察に基づいています。  (風)

2014年5月24日土曜日

藍建て5日目から12日目


  藍甕と向き合う日が続いています。藍建て6日目の5月18日に、中石(消石灰)を加え、その後の成長を伺っていましたが、藍甕のあいこさんは、少しおっとり屋さんの様子。成長が活発であることの目印となる、液の表面に出るキラキラの還元膜や、華(はな)と呼ばれるブクブクした泡に力が見られないため、23日(金)の午後、栄養剤となる酒を加えてみました。
 温度やpHは健康な状態の数値の範囲であること、甕の蓋に汗をかいていること、ツーンとした香りが出ていることから、駄目になったのではないことはわかります。がんばれ!あいこさん。(A)
[写真] 中石(消石灰)を加えている様子。

2014年5月23日金曜日

考古学講座開催

   5月18日(日)に今年度第1回考古学講座を開催しました。講演は「岩屋古墳の発掘調査から」と題し、栄町教育委員会生涯学習課の喜多裕明さんにより、平成23年度から昨年度までの3次に渡り実施された発掘調査の成果を、新たに判明したことを中心に話をして下さいました。
 新たな発見として、①西側と東側の2つの石室は、最終時期では東側石室が主体であった。②石室内部の使用石材は、筑波石と貝化石を含む軟質砂岩とされていたが、これに貝化石を含まない軟質砂岩も一部に使用されていた。③周溝が2重で全周している。しかも、南側周溝は後から作られており、2段階で周溝が構築された。④古墳の南側に見られる舌状張出し地形は自然地形である。そして、両側に大規模な掘削した形跡があり、古墳の盛土採掘場の可能性がある。などをあげていました。
 まだ、資料整理は始まったばかりで、これから2~3年かけて詳細な調査成果をまとめ上げるとのことで、今から大変楽しみです。
 次回の考古学講座は7月20日に予定しておりますので、ご期待ください。      (風)
 

2014年5月18日日曜日

房総のむらの花だより

  今回の観察は、資料館を出発し、上総の農家下の田んぼ、竹林の坂を通って、上総の農家、武家屋敷の周りを巡りました。
・資料館への連絡通路脇では、ヨツバムグラ、ユリノキ、イボタノキの花やツボミが観察できます。
・イボタノキは、2月の大雪で大きく幹が折れてしまいましたが、残った枝に沢山のツボミがついています。
・田んぼの手前の池の周辺では、カキツバタ、ゴンズイ、ケキツネノボタン、ホシナシゴウソの花が見られ、アカメヤナギには新芽が見られます。
・田んぼの周りのナワシロイチゴは、花が咲くのが遅いようです。
・竹林の坂の周りでは、ヤマグワの実が赤く色付き始めています。ヒメコウゾ、ウラジロチチコグサ、フタリシズカ、カマツカの花が咲いており、カマツカは今が盛りです。
・上総の農家の周りでは、面白い形をしたカラスビシャクの幼葉が観察できました。
・ノアザミが各所で咲いています。
・武家屋敷の周りでは、葉と花が良く似ているヤブジラミとセントウソウの花が咲いており、実の違いを観察することができました。
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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。5月16日(金)の観察に基づいています。   (風) 

2014年5月17日土曜日

藍建て4日目

 昨日甕に仕込んだ藍が順調に育ってくれているか、ドキドキしながら蓋を開けました。経験のある職員は「うん、いい匂い」と言います。  初心者の私には、まだよく感じ取れませんが、無事であることは確かなようです。
 元石(もといし)と呼ばれる消石灰と酒を加え、優しく撹拌します。甕の底には、撹拌する棒が立つほど、すくもが沈んでおり、かき混ぜるとすくもの間にあった空気が、下からプクプク出てきました。夕方には、どんな顔を見せてくれるかな。(A)
[写真] 消石灰と酒を加えます。

●藍建て(実演)
実演日:5月16日(金)~23日(金)※19日(月)は休館日
時間:15:15~15:30
※作業状況により、時間が前後する可能性があります。
※予約不要、直接呉服の店にお越しください。

藍建て3日目


 5月15日は、湿らせておいた「すくも」を、約1時間踏み込む作業を行いました。6人で交代しながらの作業でしたが、じんわり汗が出てきました。すくもに艶と粘りがでたら、ソフトボール位の大きさに丸めて、甕の底に置いていきます。
 その後は、あらかじめ仕込んでおいた灰汁(あく)を温め、優しく甕に注いでいきます。無事に藍が建ってくれますように。(A)

[写真] 踏み込んだすくもを丸めます



●藍建て
実演日:5月16日(金)~23日(金)※19日(月)は休館日
時間:15:15~15:30
※作業状況により、時間が前後する可能性があります。
※予約不要、直接呉服の店にお越しください。

2014年5月14日水曜日

藍建て2日目

灰汁で湿らせたすくも
 昨日から、藍の仕込みを行っていますが、今日は灰汁で湿らせたすくもを寝かすため、お客様への公開は行いませんでした。ビニール袋の中の、湿ったすくもを袋の外から突いてみました。少し、ぬるぬるしています。

 明日は、湿らせたすくもを粘りと艶がでるまで踏み込みます。私は初心者なので、先輩職員に心得を聞いてみると、「体力が必要!」との事。今日は、早めに帰宅し、体力を温存しようと思います。(A)

2014年5月13日火曜日

藍建て1日目

 藍の仕込みを始めました。今日は、「汲み出し(甕から古い藍液をバケツと柄杓で汲み出す)」、「すくも砕き(藍の葉と茎を原料に、発酵と乾燥を繰り返してできたすくもを細かく砕く)」、「すくも湿らし(砕いたすくもを灰汁で湿らす)」という3つの工程を行いました。

 あいにくの天気に関わらず、約25名のお客様が
見学されました。藍染め体験の裏側で、このような苦労があることに、皆さん驚いていらっしゃった様子です。
 「すくも砕き」の作業を2時間行った後、鼻がむずむずしたため、そうじしてみると、真っ黒になっていました。これも経験です。
 灰汁で湿らせたすくもを1日寝かすため、明日はお客様への公開はありませんが、あさって15日(木)は、「踏み込み」をご覧いただきます。(A)
[写真] 汲み出しの様子。汲み出した藍液は、裏の畑にまきます。

2014年5月11日日曜日

綿の種まき

  農家の畑に、綿の種をまきました。間引きすることを考え、少し多めに種をまいています。秋には、フワフワの綿が実るはず。収穫した綿は、「綿の種取り」や「木綿糸作り」など、下総の農家の演目に使います。お楽しみに。(A)

●3月に実施した「木綿糸作り」の様子はこちらをご覧ください→
http://boso-nomura.blogspot.jp/2014/03/blog-post_555.html

房総のむらの花だより

  資料館から上総の農家下の田んぼ、竹林の坂、上総の農家、おまつり広場を貫けて、水車小屋を巡り、下総・安房の農家まで足を延ばしました。
・資料館の周りでは、トウバナの花が沢山咲いています。
・田んぼまでの道沿いには、スイバ、カキツバタ、ゴウソ、アズマネザサ、ツボミオオバコ、コメツブツメクサの花が観察できます。
・竹林の坂では、サワフタギと今が盛りのニガナの花が見られます。
・上総の農家の周りでは、オオシマザクラのサクランボやムシクサ、ニワゼキショウ、ホオノキ、今が見頃のキンランの花が咲いています。
・おまつり広場手前の橋の脇では、クリのきれいな虫コブを見ることができます。
・水車小屋の周りでは、ヤマグワの実や今が見頃のササバギンラン、シロツメクサに加えて、カマツカの花が咲き始めました。
・安房の農家の周りでは、マツの雄花と雌花が観察でき、ナス、キリの花が見られます。
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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。5月9日(金)の観察に基づいています。   (風)

2014年5月10日土曜日

「江戸つまみ細工」体験者募集!

作った作品は、お持ち帰りいただけます。
 明日、ご来館予定の方におすすめします。
 つまみ細工の技術を、千葉県指定伝統的工芸品製作者の穂積実先生にご指導いただきます。現在では、つまみ簪(かんざし)の伝統の技を伝える職人は、全国的にみても少なく、市川市に工房を構える穂積氏は、数少ない継承者のお一人です。
 七五三の髪飾りとしてはもちろん、お部屋のインテリアとしても活用いただけます。(A)


日  時:5月11日(日)13:00~15:30
予約締切:当日11:30
対  象:小学3年生以上

     (小学4年生以下は引率者が必要)
体 験 費:1800円
小さく切った絹の布を、ピンセットでつまんで折り、台紙に貼って、江戸時代に流行した「つまみ細工」の技法で簪などアクセサリーを作ります。

2014年5月6日火曜日

房総のむらの花だより

 資料館から上総の農家下の田んぼ、竹林の坂、上総の農家、武家屋敷を巡りました。
・資料館脇では、沢山のノアザミが可愛い花を付けています。
・田んぼ手前の池の周辺では、カキツバタの蕾やカサスゲの花が見られます。
・田んぼでは、野草を主に観察し、ハハコグサ、カラスビシャク、ヒメコウゾ、ハルジオン、ムラサキサギゴケ、ケキツネノボタン、トウバナ、スズメノテッポウ、コメツブツメクサの花を観察することができました。
・竹林の坂の周りでは、ノヂシャ、ツクバキンモンソウの花が見られます。
・上総の農家脇では、よく似ているホウチャクソウ、アマドコロ、ナルコユリのそれぞれの特徴を把握しながら観察しました。
・武家屋敷近くでは、キンランの花が見頃です。
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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。5月2日(金)の観察に基づいています。   (風)

2014年5月5日月曜日

藍の仕込みを公開します

 藍染め体験ができる呉服の店の裏の付属施設には、2つの藍甕があります。呉服の店の担当職員が、1日2回、液温や水素イオン濃度を計り、撹拌(かくはん)し、環境の変化に敏感な藍の顔色を伺っていることは、あまり知られていません。担当者は、甕に名前をつけ、感謝と愛情をもって、藍甕の管理をしています。
 
5月15日には、藍の葉を発酵し乾燥させた「すくも」を約1時間踏み込んで餅にする作業を行います。からっぽの藍甕を見ることができるのも、年に2回のこの仕込みの時期だけです。ぜひ、その様子をご覧になりませんか。(A)
 
 
日  時:5月15日(木)10:00~11:00
     ※作業状況により、時間が前後する可能性があります。
参 加 費:無料(だだし、入場料が必要です)
参加方法:予約不要、直接呉服の店にお越しください。

●過去の藍の仕込みの様子については、こちら(房総のむらブログ)をご覧ください
http://boso-nomura.blogspot.jp/search?q=%E8%97%8D
 

2014年5月4日日曜日

春のまつり2日目

今日の房総のむらの様子をご紹介します。(A)

 
 
【1枚目】チンドン活劇
【2枚目】なお君(5歳)。お父さんと協力して、鯉のぼりと風車を作りました。
    「5月だから鯉のぼりを作ろうと思った。楽しかった。」そうです。
【3枚目】ともき君(3年生)。今日は、家族と一緒に初めて房総のむらに来てくれた
      そうです。チンドン活劇に参加し、ちゃんばらを披露してくれました。


2014年5月3日土曜日

春のまつり1日目(2)


【写真】姫様に変身した市原市のれいなさん(5年生)とめぐさん(年長さん)。

春のまつり1日目(1)


 
 春のまつり1日目は、天気に恵まれ、約4700人のお客様が来館されました。昨年ほどの大混雑はなく、どの体験も待ち時間も少なく、お楽しみいただけたようです。
 
 人気の「時代衣装変身体験」は、映画やドラマに衣裳を提供している会社の専任スタッフが、約30種200着以上の中から、希望する衣裳を着付けてくれます。(子ども忍者500円、中学生以下1000円、中学生~大人1500円)
。お着替え後、30分間は園内を自由に見学できますので、ご家族そろっての記念写真はいかがでしょうか?(A)

春祭りの日程につきましては、こちらをご覧ください。(チラシをプリントアウトし、ご持参ください。入場料が2割引きとなります。)
http://www.chiba-muse.or.jp/MURA/event/20140418harunomaturi.html

【写真】新選組と忍者に変身した柏市のゆうご君(4年)、こうき君(3年)、あやねさん(4歳)

ボランティアによる里山ギャラリーの開催

 4月26日(土)・27日(日)に本年度第1回目のボランティアによる里山ギャラリーが開催されました。
 本イベントは来館者の方々がむらの中で自ら撮影した写真に、俳句や川柳、または思いや所感等を付して展示していただくものです。
 俳句や川柳と言うと、尻込みされる方が多くいらっしゃいましたが、2日間で67名の参加者があり、28作品が展示されました。いずれの作品も味がある、感動をおぼえる素晴らしいできばえと感じました。
 次回は、7月26・27日を予定しております。さらに多くの方々の参加を期待しています。  (風)