2023年7月30日日曜日

七夕馬

 

上総の農家で七夕馬作りの実演を行いました。
七夕馬は、七夕の時期にマコモ、ワラ等の植物で馬と牛を作り、ご先祖様をお迎えする乗り物として飾る他、田や畑で働く馬と牛に感謝をするために作製されてきまた。
七夕の時期に七夕馬を作る風習は、東北地方から愛知県や岐阜県の方でも作られていたそうです。特に千葉県では下総地域から安房地域まで広く行事が分布していました。
上総の農家で作製している七夕馬は茂原市大芝地区の物です。
大芝地区の七夕馬は大型で色とりどりのマダケを割いた房で飾り付けます。
また、茂原市大芝地区の七夕馬は、農家の副業として集中的に作製され、市場を通して上総地域に広く流通されました。
茂原市大芝地区の七夕馬は、令和4年に文化庁の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に指定されました。
今年は上総の農家では職員の手により5体の七夕馬が作られました。(モ)











むらの花だより

 自然観察ガイドボランティアさんからの情報です。

●観察日 7月28日(金)

●観察者からのコメント

・上総の畑では作物の花がいろいろ咲いています。

・オクラとトロロアオイの花はとてもよく似ていますが、しべの先端の形で区別できます。

・アゼムシロがあぜ道で沢山咲いています。数年前はごくわずかでした。    



観察された場所と植物(◎見頃の花 〇今年はじめて観察した花や実)

・ナタマメ(上総の畑) ◎ゴマ(上総の畑) ◎ラッカセイ(上総の畑) ◎キビモチ(上総の畑) ◎キビウルチ(上総の畑) ◎アワ(上総の畑) ◎キュウリ(上総の畑) ◎ゴーヤ(上総の畑) ◎ヘチマ(上総の農家の庭) ◎オクラ(上総の畑) ◎トロロアオイ(呉服の店裏の畑) ◎フウセンカズラ(上総の農家の庭) ◎センニチコウ(上総の畑) ◎ケイトウ(上総の畑) ◎アゼムシロ(下総の田んぼ道) ◎ムクゲ(武家屋敷) ムクゲ(武家屋敷) ・キツネノマゴ(下総の田んぼ道)


●自然観察会のお知らせ

自然観察ガイドボランティアによる「自然観察会」を毎月1回開催しています。8月は以下のとおり開催しますので、興味のある方は是非ご参加ください。

○日時:8月20日(日)午前10時30分から1時間程度(雨天中止)

○集合場所:総屋前 ※開始5分前までにお集まりください。

○今月のテーマ:「キツネノカミソリの話」・「ベニバナの話」

○参加費:無料(むらの入場券は必要です)


2023年7月29日土曜日

上総の農家で七夕馬の実演があります


 上総の農家で7/29~30日に七夕馬の実演があります。
上総地方では、七夕の時期でマコモやスゲなどの植物で馬と牛を作りました。
日々、畑や田で働く馬と牛に感謝を込めて、作製されてきました。
上総の農家では、茂原市大芝地区の七夕馬を作製しています。
是非、上総の農家においでください!(モ)







  

2023年7月25日火曜日

新箸

 
 上総の農家で「新箸」の展示を7/25~26日まで行っています。

 「新箸」とは、ススキで箸を作り、赤飯やお吸い物を作り、ススキの箸で食事をし、また家の神様・仏様に食事をお供えする行事です。千葉県内では6~7月にかけて行われていました。ススキの箸で食事をすると「病気にかからない」、「夏負けしない」という伝承があります。
 上総の農家では、大網白里市の「新箸」をモデルにしています。大網白里市では、ススキで箸を作り、赤飯を食べます。ススキの箸で食事をすることで、無病息災と豊作祈願の願いが込められています。(モ) 









 





2023年7月23日日曜日

張り子の絵付け

 商家の町並み 細工の店では、「張り子の絵付け」の体験演目がありました。

 店先では、大きなウサギの張り子がお出迎え。この張り子は、昨年の夏に来館者が紙を貼ってできたものだそうです。

 「張り子の絵付け」は毎月行われる人気演目で、自分で、好きな張り子を選んで色を付けてゆきます。乾かしながら、慎重に、仕上げてゆきます。

 見本もありますが、できた張り子は自分のオリジナル作品です。町並みでは色付けした狐の張り子を頭につけているお子様も見かけました。(ひ)

親子鍛冶教室

  夏休みに入り、親子で楽しむ体験演目が始まりました。

 今日は鍛冶屋で、親子でペーパーナイフ作りが行われました。


 大人の方が、軟鉄をしっかり固定して、お子さんが一生懸命たたいて、形を作ってゆきます。

 奥には、軟鉄を柔らかくするための炉もあって、とても「熱い」体験です。
 親子で力を合わせて、軟鉄を鍛え、きっとお気に入りの逸品ができたことでしょう。(ひ)


藍のうつし染

 伝統的な藍染めは、発酵させたタデ科の植物「アイ」を利用しますが、生の葉の汁でも、布などに湿らすと、緑色から徐々に青色に変化してゆきます。

 商家の町並み 呉服の店で行われた体験演目「藍のうつし染」では、生の葉を木槌で、絹の布に打ち付けて葉の形を映しこみます。弱くたたくと、葉の汁は布につかず、逆に強くたたくと葉脈などがきれいに出ません。

 でも、一生懸命にたたいてゆくと、青味のある色が、布の上に葉の形をつくります

 今日は、体験者が多くて、生葉が足りなくなり、途中で裏の畑に葉を採取しに行く職員の姿がありました。(ひ)



虫送り

  
  上総の農家にて、「虫送り」を行いました。

 「虫送り」とは、稲などにつく害虫を追い払う行事です。昔は虫の害は悪霊の仕業と考えられており、農薬のなかった頃には、各地の農村で行われていました。

 上総の農家では山武市で行われていた行事をモデルとしています。この地区では夜に松明を持った子ども達が「なーる虫送るよ」と歌いながら、田を回り虫を追います。最後にむらの境に麦わらで作ったヤグラに追い込み、火をつけて燃やします。
 
 上総の農家ではモデルとなった山武市と同じく、田を回り、麦わらで作ったヤグラに火をつけて燃やしました。燃えるヤグラはとても迫力がありました。(モ)
 



 
 
 

むらの花だより

自然観察ガイドボランティアさんからの情報です。 

●観察日 7月21日(金)

●観察者からのコメント

・古墳広場の白鳳道横でヤマユリが見ごろです。

・掘割の岸でヘクソカズラとアオツヅラフジが咲いています。

・上総の林の資料館へ通ずる道ではミズヒキが咲き、キンミズヒキが咲き始めました。

・竪穴住居前ではオトギリソウとヤマニガナが咲いています。


観察された場所と植物(◎見頃の花 〇今年はじめて観察した花や実) 

◎ヤマユリ 古墳広場 ◎ヤマユリ 古墳広場 ◎ヘクソカズラ 堀割の岸 〇アオツヅラフジ 堀割の岸 ・アキノタムラソウ 上総の林 ・ミズヒキ 上総の林 〇キンミズヒキ  上総の林 〇オトギリソウ 竪穴住居前 〇ヤマニガナ 竪穴住居前

2023年7月16日日曜日

むらの花だより

 自然観察ガイドボランティアさんからの情報です。

●観察日 7月14日(金)

●観察者からのコメント

 ・ヤマユリが見頃を迎えました。上総の竹林の坂、茶店周囲の林、下総の農家へ向かう道の右側、109号墳・110号墳のまわり、下総の田の前の林などあちこちで咲いています。

 ・上総の溜池前のクズ、上総の林のアキノタムラソウ、下総の田の水路際のタカトウダイが咲き始めました。

 ・ハンゲショウの花が終わりかけ、白くなった葉はものと緑に戻りつつあります。

 ・私達が今年初めて房総のむらで確認したニガクサとトモエソウの花は盛りを過ぎる状態です。





観察された場所と植物(◎見頃の花 〇今年はじめて観察した花や実)

◎ヤマユリ(下総の田の前の林) ◎ヤマユリ(下総の農家への上り坂) ◎ヤマユリ( 下総の農家の庭) ◎ムクゲ(下総の農家の庭) ◎ ヤマハギ(水車小屋ななめ前) ◎ミソハギ(下総の農家の庭) 〇クズ(上総の溜池前) ・ナタマメ(下総の畑) ・サルスベリ(下総の農家の庭) 〇アキノタムラソウ(上総の林) 〇◎タカトウダイ(下総の田の水路際) ・ハンゲショウ(上総の溜池) ・タカトウダイ(下総の田の水路際) 〇アメリカタカサブロウ(下総の田の農道) ・ニガクサ(下総の田の水路際) ・トモエソウ(下総の田の水路際) ・スイレン(上総の溜池) ・サジガンクビソウ(上総の竹林の坂) ◎ヒヨドリバナ(上総の竹林の坂)

2023年7月9日日曜日

商家の畑

商家の畑は、町並みの裏側、武家屋敷入口の正面にあり、体験演目に使う作物を育てています。

下の写真はタデ科のアイ。少しすると、桃色の花をつけることでしょう。このアイは夏の演目、生葉染めに使うために育てられています。


アイと並んで、和紙すきの時、ねり(つなぎ)に使うためのトロロアオイも植えられており、すくすく育っています。トロロアオイはアオイ科。大きな薄黄色の花をつけます。


紙の材料となるコウゾは、また別の畑で育てています。(ひ)


風鈴の絵付け

 商家の町並み 瀬戸物の店では「風鈴の絵付け」が行われました。

焼き物の風鈴に、専用の絵の具でそれぞれの好きな絵付けをしてゆきます。

瀬戸物の店の軒先では、職員の渾身の作品が、陶器ならではの落ち着いた、涼しげな音を奏でていました。(ひ)



菓子入れかご作り

 商家の町並み 細工の店では間野政勝先生による「菓子入れかご」の体験演目が行われました。竹ひごを組み合わせて、深めのかごもしくは浅めのかごのどちらかを作成します。

竹ひごは、浅いかごでは20本、深いかごでは16本使います。緑色の皮がついたものと、ついていないもの2種類を使い分け、出来上がったとき美しくなるようにカゴの種類によって作り方も異なります。先生は、編む順番や折り曲げ方、ヒゴの止め方などを丁寧に指導しつつ、間違ったところを直したり、形を整えたりと大忙しです。

数本の竹ひごだったものが、編んで、ヒゴを組み合わせて、折り曲げて止めてゆくと、みなさん、きれいな形に仕上がってゆきました。(ひ)



むらの花だより

 自然観察ガイドボランティアさんからの情報です

●観察日 7月7日(金)

●観察者からのコメント

 ・ヤマユリが下総の農家裏、安房の農家横、茶店裏の坂などで咲き始めました。

 ・安房の農家横でタイサンボクがまとまって咲いていました。

 ・上総の畑では若い果実を福神漬けの材料にするナタマメが咲きました。

 ・トモエソウの花が先週よりも増えました。

 ・おまつり広場のネムノキの花が見頃です。

 ・キキョウが下総の農家の庭で見頃です。武家屋敷の庭でも咲いています。

 ・ヤマハギが水車小屋そばで咲いています。

●観察された植物と場所(◎見頃の花 〇今年はじめて観察した花や実)

〇ヤマユリ(下総の農家裏) ◎ネムノキ(おまつり広場) ◎タイサンボク(安房の農家横) ◎キキョウ(下総の農家の庭) 〇ナタマメ(上総の畑) ◎トモエソウ(下総の田の水路脇) ◎ムクゲ(下総の農家の庭) ◎ミソハギ(下総の農家の庭) ◎ヤマハギ(水車小屋そば)

2023年7月7日金曜日

新・むらびとへの道③ むらのグルメ2

みなさん、こんにちは。骨子です☆

今日は七夕ですね。

商家の町並みや農家で笹飾りが揺れています。

みなさんは何かお願い事をしましたか?





さて、今回もむらのグルメをご紹介します!

♪チャッチャッラ~ラ~ラ ラララ チャッチャラ~ラ~

 チャッチャラッラ ララ~ララ チャリララ~ン

(フ○テレビ「くい○ん坊!万才」のオープニングテーマを脳内再生してください)

 

今回ご紹介するむらグルメは、総合案内所「総屋」の売店で販売している「千葉銘菓 房総瓦」と「古代瓦 房総 やわらか焼」です!

どちらも「鯛せんべい」で有名な鴨川の亀屋本店さんの商品です。










写真では、違いがほとんどわかりませんが、写真の奥が房総瓦、手前がやわらか焼です。

では、食べ比べてみましょう!

 

まずは、房総瓦から。

バリッ!ザクッ!!美味しーーーーーい♪

瓦煎餅の材料は、小麦粉と卵、砂糖だけ。

カステラの味を思い浮かべていただければOKです。

素朴な味わいがたまりません!安定の味ですね。

いくらでもバリバリ食べられそう!

 

次いで、やわらか焼を。

フワッ!モチッ!! こっちも美味しーーーーーい♪

餅粉と卵がたっぷり、バターも入っているので、こちらはどちらかというと洋風。

味はマドレーヌに近い感じでしょうか?

フワッとした食感で、こちらもいくらでも食べられそう!

 

ザクッ!か、モチッ!かは、お好みでどうぞ。

どちらも捨てがたいけど、骨子はザクッ!派かなぁ。

小腹が空いた時に、売店で気軽にお買い求めください。(骨)

 

◆亀屋本店「千葉銘菓 房総瓦」「古代瓦 房総 やわらか焼」 どちらも500

 ※品切れの場合はご容赦ください

2023年7月6日木曜日

ヤマユリ

 ようやく、ヤマユリが咲きだしました。あたりにユリの香が漂っています。

周辺の坂田が池公園などではすでに咲いていましたが、房総のむらでも茶店から水車小屋に降りる道や、下総の農家の裏の道の周辺で、遅ればせながら咲きはじめました。

下総の農家の裏側の道は、この時期だけ通れるようにしています。

足元に気を付けてご鑑賞ください。(ひ)

2023年7月1日土曜日

七夕

七夕は、「笹の節供」「星祭り」ともいわれ、桃の節句(ひな祭り)や、端午の節句(子どもの日)などと並んで、季節の節目(節句)に行われる重要な年中行事の一つです。

房総のむらでも本日7月1日~7月7日まで、稲荷に笹飾りを展示しています。

向かいの川魚の店に短冊を置いてありますので、お願い事を書いて、飾っていただくことができます。

辻広場には大きな笹飾りを強風の中設置しました。
しかし、1時間ほどして、雨風にさらされ、残念ながら、飾りの一部が落ちてしまいました。

七夕は、現在は7月7日に行われますが、かつて行われていた旧暦7月7日(新暦8月7日ごろ)は、天候もよく、天の川を挟んで、こと座の「ベガ」(織姫)とわし座の一等星「アルタイル」(彦星)がよく観察できる時期でした。(ひ)


むらの花だより

 自然観察ガイドボランティアさんからの情報です。

●観察日 6月30日(金)

●観察者からのコメント

・ウツボグサが水車小屋前の坂で咲いています。資料館そばの57号古墳の前には沢山あります。

・各所のアジサイも見頃です。

・農家の庭ではミソハギが咲き始め、メハジキ、キキョウ、ムクゲ、インドハマユウ、コムラサキ、ノコギリソウなどが咲いています。

・林道ではヒヨドリバナが咲き始めました。

・トモエソウが下総の田んぼの水路の向こう岸で咲きました。

・チダケサシが茶店裏の坂の途中の両側で沢山咲きました。


●観察された植物と場所(◎見頃の花 〇今年はじめて観察した花や実)

ウツボクサ(水車小屋前の坂) ◎キキョウ(下総の農家の庭) ◎ガクアジサイ(下総農家裏) ◎チダケサシ(茶店裏の坂) 〇メハジキ(上総の農家の庭) ・ミソハギ(下総の農家の庭) ◎コムラサキ(上総の農家の庭) 〇ムクゲ(下総の農家の庭) ◎ネムノキ(おまつり広場) ◎ハンゲショウ(上総の農家の庭) ◎インドハマユウ(下総の農家の庭) ◎タイサンボク(安房の農家裏) ◎ノコギリソウ(上総の農家の庭) 〇ヒヨドリバナ(水車小屋前の坂) ◎ザクロ(下総の農家裏) ◎オオバノトンボソウ(水車小屋前の坂) ◎トモエソウ(下総の田んぼ前) ◎ベニバナ(下総の畑)

●自然観察会のお知らせ

 自然観察ガイドボランティアによる「自然観察会」を毎月1回開催しています。今月は以下のとおり開催しますので、興味のある方は是非ご参加ください。

○日時:7月16日(日)午前10時30分から1時間程度(雨天中止)

○集合場所:総屋前 ※開始5分前までにお集まりください。

○今月のテーマ:「ユリの話」

○参加費:無料(むらの入場券は必要です)