2015年12月24日木曜日

むらのお正月準備完了。十月桜も元気です!


今朝、ドイツでは季節外れの桜が満開というニュースが流れていました。
 
そんななか、農村歌舞伎舞台の横では高さ3mほどの十月桜が可憐な花を付けています。9月上旬から咲き始め、今は150輪ほど数えることができます。

この桜は「一輪の花が何日くらい咲いているのか?」と思い、茶店勤務の職員に数弁の蕾に印をつけて観察してもらいました。9月は咲き始めから散るまで10日間、12月では2日花弁が僅かに開きかけた状態、6日八分咲き、9日満開、13日には大風により散ってしまいました。開花から散るまで12日間でしたが、大風が吹かなければもう数日咲いていたものと思います。一輪が2週間近く咲き、次々に咲くので何か月にもわたり楽しませてくるのですね。

房総のむらは、年内開館が今日までのため、商家町並み、農家、風土記の丘資料館では、皆忙しく正月の準備や大掃除などをしています。まさに師走です。
町並みでは様々な門松も設置され、上総の農家や安房の農家(下の写真)では部屋・建物ごとに飾り付けを行いました。

1月2・3日の「むらのお正月」の準備も完了し、当日を待つのみになりました。
来年の申年に因み、「猿回し」(3日)のほか、「獅子舞」「歌舞伎マジック」(ともに2日)、「チンドン獅子舞」(3日)など盛りだくさんの演目を行いますので、初詣の行き帰りに是非お立ち寄りください。(フ)

2015年12月23日水曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家・畑を巡り、武家屋敷を経由して資料館へ戻りました。

●今年のカエデ類の紅葉はいまいちでしたが、コナラ等の黄色く色づく葉は盛んな様子です。
●ヒメキンミズヒキ、タウコギ、コセンダングサの「くっつきむし」と言われている種子は、鋭い先端が鉤状に曲がり人や動物に付着して、散布する仕組みを持っています。
●上総の田んぼの上空に鷹科の「ノスリ」が飛んでいました。飛翔時、下面の翼角の黒斑があるのが特徴です。
●竹林の坂周辺で、キッコウハグマが数株あるのを見つけました。
●オオカモメヅルの果実が割れ、中の種子が現れました。
●上総の農家では、ソシンロウバイやスイセンの花が沢山咲き始めました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。12月18日(金)の観察に基づいています。

2015年12月20日日曜日

正月準備、ちゃくちゃくと。

 正月準備がちゃくちゃくと進んでいます。

 農家では今週一週間をかけて、屋敷中の障子を貼り替え、すす払いをし・・・(大掃除の実演?)一年の労をねぎらいました。
 
 そして上総の農家では、今日から正月の飾りつけが始まっています。(写真真ん中)真っ白な障子紙、門松に正月飾り。
 新しい年を迎える準備はラストスパート!
 
 12月22日(火)からは、商家町並みや武家屋敷でも、正月の準備が始まります。来年1月6日(水)まで、各地域やお店ごとに違う正月風景をお楽しみ頂けますので、ぜひ足をお運びください。
 見比べてみるのも一興です。(は)

 1月2・3日には「むらのお正月」を開催します。
https://www.chiba-muse.or.jp/MURA/event/20160102oshogatsu.html

コセリバオウレンが咲き始めました。


 今年もコセリバオウレンが咲き始めました。まだまだ数える程の数ですが、例年通りの開花状況です。
 昨年度はこの時期に咲き始め、1月~2月中旬にかけて沢山のキレイな花を咲かせてくれました。
 さて、今年はどんな風に私たちを楽しませてくれるのでしょうか・・・(^^)楽しみです。(は)

2015年12月17日木曜日

101号墳に英文の説明板を設置しました!

 龍角寺101号墳は、人物や動物の埴輪を復元した古墳です。
学習院正堂前の広場の奥にあります。枯れ葉の散る遊歩道
から見ると、人物埴輪たちも寒そうです。
 外国人の来館者が増えているこの頃、101号の埴輪を展示
した資料館に英文の解説板を付けたところ、熱心に観てくれて
います。今まで、日本語の案内板しかなかった古墳にも英文の
案内板を置くことにしました。 第1号が101墳の説明板です。
 英文の翻訳は当館の職員のほか、龍角寺台にお住まいのネ
イティブスピーカーにボランティアでお願いしました。
 木製の台板は、当館景観グループ職員の手作りです。風景
によく似合う解説板になりました。海外からのお客様に観てい
ただきたいので、ご案内ください。
                                  (S)

 




2015年12月12日土曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家・畑を巡り、武家屋敷を経由して資料館へ戻りました。

●資料館そばの松かさに似たユリノキは、種子が飛散し外側の部分だけが残った冬の姿になりました。種子には翼が付いていて、風に乗りクルクルと回りながら遠くに飛んで行きます。
●資料館連絡通路で、スイカヅラの果実を見つけました。
●キツネノマゴの花の終わった後が、キツネの尻尾の形になりました。
●ムラサキシキブの冬芽は、ほぼ完成形の大きさになっています。
●タラノキの冬芽は、大きくて目立ちます。ネックレスのような落葉痕もオシャレです。
●ベニバナボロギクが、上総の農家の塀の外に1本咲いています。
●上総の農家の畑では、ビワの花がいい香りを放っています。
●呉服店裏の畑の脇に、ホトケノザが咲きました。
●武家屋敷の庭のソメイヨシノの花芽が膨らんでいます。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。12月4日(金)の観察に基づいています。  (風)

2015年12月9日水曜日

今年一番の冷え込み


今朝は、出勤する際に車の温度計をみたら、3度でした。今冬で最も冷えこんだ朝だったようです。

下総・安房の農家の畑では、9時を過ぎても陽が射さない日陰の場所で2cmほどの霜柱が立っていました。

これからは日ごとに冷え込みが増すことになりますが、そうなると、ホウレン草や小松菜など露地の葉物野菜は益々美味しくなる季節を迎えることになりますね!(フ)

2015年12月8日火曜日

紅葉のトンネル

館内のあちこちで、小学生が赤や黄色のトンネルをくぐり抜けています。
でもみんなは、ノートを片手に一生懸命お勉強。
頭上のきれいな紅葉には気づきません。

むらの秋も残りわずか
ぜひ足をお運びください。(は)
写真上:茶店の隣、写真下:上総の農家隣


2015年12月6日日曜日

ソシンロウバイ(素心蝋梅)

上総の農家の庭に咲くソシンロウバイ。
去年は12月10日にブログをアップしていたので確認に行ってきました。

近くに行くととても甘い香りが漂ってきましたが、咲いている花はなかなか見つけられませんでした。
あきらめずによーく見てみるとやっと一輪見つけることが出来ました。











その後も目を凝らして見てみると少し開いている花も2輪ぐらいあり、蕾もたくさん付いてましたのでこれからどんどん咲いてくれそうです。(マ)

2015年12月5日土曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家・畑を巡り、武家屋敷を経由して資料館に戻りました。

●復元竪穴住居の近くで、トウネズミモチの木にからまって見事なサネカズラの果実が鈴なりに実っていました。サネカズラは蔓性の「木」に分類されています。
●アカマンマの紅葉が綺麗です。
●ヨモギの葉に虫こぶが付いているのが観察出来ました。「ヨモギハシロケタマフシ」と呼ばれる虫こぶです。この名前は『ヨモギの葉に付く白い毛の付いた玉のように丸い虫こぶ(フシ)』と言う意味を表したものです。このように虫こぶの名前は、虫こぶの形状をそのまま文字で表すことで統一されています。
※「虫こぶ」とは、アブラムシやハチなどの昆虫やその他の小動物の寄生によって刺激され、葉・茎・根などの組織が異常に発達し、こぶ状や特殊な形状になったものです。
●冬越しの葉のロゼット状のものが、一段と目立つようになりました。ヒメジョオン、キュウリグサ、タネツケバナ、マツヨイグサなどです。
●上総の農家の畑のコミカンソウの果実が真っ赤に色づいています。
●武家屋敷に個性的な形のゴダマゴケがありました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。11月27日(金)の観察に基づいています。  (風)

2015年12月4日金曜日

明日の準備-下総のお飾り作り-

12月に入り、下総の農家では明日から2日間お飾り作りの体験があります。このため、今日は下総のお飾りの実演も兼ねて、職員の研修を行いました。

注連縄に垂らして神様の領域を表す紙垂(しで)から作り始め、長さ約三尺のゴボウジメの注連縄、輪飾りを一通り作り、明日に備えました。

ワラは、草丈の長い種類を真夏に青刈りして、数日間天日干しをし、暗所にて保管しておいたため、緑色が残っています。

残念ながら、明日と明後日の「下総のお飾り作り」の予約は埋まっていますが、翌週の土日に行われる「上総のお飾り作り」と「安房のお飾り作り」は若干ですが、予約が可能なようです。
自宅の正月飾りを自分で作ってみてはいかがでしょうか。(フ)

今、房総のむらの水田では


下総の農家の水田は、稲刈り、おだがけが終わった後、一部に砂を入れて来年用に耕作面の調整などを行いました。

現在は、10月15日に種を蒔いたレンゲソウが順調に育っています。レンゲは、苗代作りなどの関係で、上総の農家と下総の農家の水田の一部にしか植えていませんが、来年4月には咲きだし、ゴールデンウィークが終わる頃までの1か月ほど楽しめると思います。(フ)