2016年1月29日金曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家・畑を巡って、資料館へ戻りました。

●古墳広場入り口のロウバイの隣のトサミズキのつぼみが色づいていました。
●野草の冬の姿ロゼットが沢山見られます。中にはセイヨウタンポポとカントウタンポポの交雑らしきものが、花びらを広げていました。キジムシロの花も見られました。
●上総の農家の田んぼでは、タネツケバナの花が咲いています。また、オオイヌノフグリとコハコベの花が咲いていますが、寒さのため半分しか開いていません。
●上総の農家で、ナツグミ、サカキ(本榊)とヒサカキの冬芽を見ました。
●上総の農家脇では、コセリバオウレンの花の見頃が続いています。「オウレン」は総称で、葉に変異が多くその形により、キクバオウレン(1回3出複葉:単にオウレンともいう)、セリバオウレン(2回3出複葉)、コセリバオウレン(3回3出複葉)に分けられます。キクバオウレンは高さ40cmになります。
●野鳥もシロハラ、アオジなど数多く見られます。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。1月22日(金)の観察に基づいています。  (風)

2016年1月23日土曜日

登り窯 素焼き2日目

今日の成田市は雪がちらつく天気となり、最高気温5度と寒い1日でした。
瀬戸物の店では、9月からはじめた、「登り窯によるやきものつくり」の体験で作った作品を窯に入れ、素焼き、本焼きと2回の火入れを行い、作品を仕上げます。

今は素焼きの最中です。残る工程は、作品に釉薬をかけ、本焼きします。
素焼きは、窯の温度が700~800度くらいになるまで上げていき、じっくりと温め、3日間かけて、焼き上げていきます。
窯は薪の煤がつき、モグラのおじさんのような顔をしています。窯の表情がとても愛らしく、見惚れていると、つい薪を入れるのを忘れてしまいます。

明日も、午前9時から午後4時30分までの開館時間中は、見学することができます。年に1度の機会ですので、ぜひご来館ください。(I)

【次の窯焚き日程】
 2016年
  2月18日(木)~2月21日(日)午前9時から午後4時30分までの開館時間中は見学することができます。



窯内部の棚組の様子








2016年1月22日金曜日

こめだわら

 写真の男性は、何を作ろうとしているのでしょうか?
 正解は「米俵(こめだわら)」。
 俵編み機(こも織り機)を使って、米俵の胴体部分になる「こも」を編んでいる場面です。米俵は、写真のように作った目の粗さの違う二枚のこも(内俵・外俵)を円筒状に縫い合わせて胴とし、左右から「桟俵(さんだわら)」と呼ばれる蓋をかぶせ、ワラ縄で縛って作ります。

 作っていると、「懐かしい」「昔はよく作った」という声の他に、「中に入れる米の量を減らせないよう、縄の長さまで厳しく決まっていた」などと苦労話を聞かせてくださるお客様もいらっしゃいました。

 米俵の実演は、明日1月23日(土)(10:00~12:00、13:00~15:00)にも行います。1俵=60㎏の俵もご用意しています。上総の農家へ力試しにいらしてみてはいかがでしょう。(は)

2016年1月21日木曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家・畑を巡って、資料館へ戻りました。


●ムラサキシキブの冬芽は新芽を包む鱗芽と言うものが無い「裸芽」と言う形態をしています。
●上総の田んぼでは、小さな白い花のタネツケバナが沢山見られます。近くの園道にはオオイヌノフグリがチラホラ咲いています。
●竹林の坂のモウソウチクにナツヅタ(蔦)の足跡が見られました。他の樹木や壁に茎から吸盤状のものを貼り付けて伸びていきます。吸盤状のものは葉が変化したものと言われています。
●上総の農家の庭の片隅にヒメユヅリハとユヅリハが並んで咲いています。葉の付け根はユヅリハの方が濃い赤色をしていました。
●上総の農家の脇で、アカハラの雌が落ち葉をかき分けながら虫を探し、畑ではセグロセキレイが歩き回っていました。
●コセリバオウレンの花が見頃です。
●畑の脇では、気の早いチョウセンレンギョウの花が2~3輪咲いていました。


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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。1月15日(金)の観察に基づいています。  (風)

2016年1月16日土曜日

これ、なにかな?


今日も日中の暖かい陽気に誘われてか?多くのお客様が入館されました。
数日前から水車小屋の脇の白梅が咲き始めました。
 
 
下総の農家ではベーゴマの先生が二人お出でになり、多くの子ども・大人にコマ・ベーゴマの廻し方を教えていただきました。
(遊びのボランティアのメンバーは子どもたちに大人気で、最近では校外学習で来たときに『コマのおじさんは今日いないの?』とよく聞かれます)


上の写真は、Hさんが持参したくれたベーゴマの床です。この床はなんと径約5.5cm、ベーゴマの径が3cmですので、この上で廻すのはかなり難しかったです。何度か試してやっと写真に収めることができました。(フ)

2016年1月15日金曜日

独特の霜柱(氷柱)


ここ2~3日の寒さで冬の名物、シモバシラ(シソ科多年草植物)に付く霜柱(氷柱)を昨日確認できました。
旧御子神家脇の通路から見えます。

シモバシラは茎が枯れた後も根はその後もずっと活動を続けていて、枯れた茎の道管に水が吸い上げられ続けます。
そして、気温が0度前後になると、道管内の水が凍って、茎から氷柱ができます。土を盛り上げる霜柱とは趣が違いますね。


さらに、電話でのお問い合わせが多いコセリバオウレンとソシンロウバイも確認してきました。

上総の農家に咲いているソシンロウバイは今満開です。見頃は今週の土日頃まででしょうか・・・


コセリバオウレンはむらの掛け橋手前の道の左右で咲いていますが、とても小さな花ですし、まとまって咲いていませんのでよ~く目を凝らして見て下さいね。
 
 コセリバオウレンには雄花・雌花・両性花があるそうですので
確認してみて下さい。左の写真も上が雄花で下が雌花だと思います。


他には白梅・紅梅もちらほら咲いています。(マ)

2016年1月14日木曜日

房総のむらの花だより

 本日は、新年を迎え第1回目の観察会です。風も無く良く晴れてはいましたが、空気がとっても冷たく感じられました。
資料館を出発し、上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家・畑を巡って、資料館へ戻りました。
●上総の田んぼ手前の池の周辺で、雄松ともいわれるクロマツの球果が落ちていました。乾燥して鱗片が開き、その間には種子が残っていました。
●コセリバオウレンの花が見頃です。広義には「オウレン」といい、健胃・整腸の薬効があります。コセリバオウレン・セリバオウレン・キクバオウレンなどの種類があり、それぞれの葉の形に特徴があります。
●ソシンロウバイの花は今が最盛期です。
●小鳥が何種類も観察できます。上総の農家の畑では、ジョウビタキがどんど焼きのヤグラあたりを縄張りにしているようでした。
●上総の農家の畑には、春の七草のハハコグサ(ごぎょう)の根生葉と、ホトケノザ(タビラコ)の仲間のオニタビラコの根生葉がありました。
●上総の農家のベニバナ畑では、茎が倒れないように2本の紐を並行にして張り、紐の間に茎を挟む方法をとっていました。これは杭の本数を節約できる方法だと見受けました。
●上総の農家脇で、園路際に柵を作るための竹を伐採していました。この時期の竹が一番乾燥しているそうです。
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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。1月8日(金)の観察に基づいています。  (風) 


2016年1月13日水曜日

初めて氷が張りました!


お正月も含め、ポカポカ陽気が続いていましたが、今朝はこの冬で最も冷え込んだようです。

 

昨日は成田市内でも朝9時頃まで初雪が舞い、今日は房総のむらの調整池も初めて厚さ35mmほどの氷が張り、しかも全面結氷でした。


いよいよ寒い冬がやってきたようですね。(フ)

2016年1月8日金曜日

桜咲く

このポカポカ陽気に誘われて、ドラムの里の河津桜が咲き始めました。

先日梅の開花をお知らせしましたが、毎年大体同じ時期に咲く河津桜もひょっとして・・・と思い、今朝確認してみましたら、何輪か咲いていました。


ただ、河津桜のイメージは花茎がもっと長かったような気がするのですが、見つけた花は花茎が短く感じました。
皆さんのご感想はいかがですか?(マ)


2016年1月7日木曜日

藍建の公開について(3)

 明日は、元石(もといし)と呼ばれる作業を行います。
今日、甕に仕込んだ「すくも」と「灰汁(あく)」に、
消石灰と酒を加え、撹拌します。
 今回は、この作業をご覧いただくことはできませんが、
以下の時間に、仕込みの様子の一部公開します。(A)
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日    時:1月8日(金)~17日(日)15:00~15:15
   ※作業状況により、時間が前後する可能性があります。
参  加  費:無料(だだし、入場料が必要です)
参加方法:予約不要、直接呉服の店にお越しください。


2016年1月6日水曜日

藍建の公開について(2)

 明日は、約1時間踏み込んだ「すくも」を、ソフトボール位の
大きさに丸めて、甕の底に置き、温めた灰汁(あく)を甕に注
ぎこむ作業を公開します。(A)
すくも・・・藍の葉と茎を原料に、発酵と乾燥を繰り返してできた染料
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日    時:1月7日(木)10:00~10:30
   ※作業状況により、時間が前後する可能性があります。
参  加  費:無料(だだし、入場料が必要です)
参加方法:予約不要、直接呉服の店にお越しください。

2016年1月5日火曜日

藍建て(藍の仕込み)の公開について

 呉服の店では、1月6日(水)から、約2週間をかけて、「藍建て(藍の仕込み)」を行います。昔ながらの灰汁(あく)を使った藍建ての見学時間については、随時、ブログで紹介します。
 また、呉服の店の店先では、型染をはじめ、各藍染め体験で制作した作品も展示中です。ぜひ、ご覧ください。(A)

日    時:1月6日(水)11:00~12:00
   ※作業状況により、時間が前後する可能性があります。
参  加  費:無料(だだし、入場料が必要です)
参加方法:予約不要、直接呉服の店にお越しください。

初日は、藍の葉を発酵し乾燥させた「すくも」を約1時間踏み込んで餅にする作業を公開する予定です。からっぽの藍甕を見ることができるのは、1年に2日しかありません!ぜひ、ご覧ください。
【写真】古い藍液を汲み出した後、甕の中を清掃している様子。

梅一輪

 ここ数日のぽかぽか陽気に誘われて、なんと!梅の花が咲き始めました。
 今年は本当に暖冬ですね。外を歩いていると、上着が邪魔になるほどです。 
 さて、次は何の花が咲き始めるのでしょうか・・・。(は)
 

2016年1月2日土曜日

「むらのお正月」朝早くから大勢のお客様で賑わっています!


明けましておめでとうございます。

 房総のむらは、本日1月2日から開館し、今日、明日は「むらのお正月」として特別行事を行っています。
 

初夢用におめでたい絵はいかがですか。
江戸時代に宝船に乗る七福神などのおめでたい図柄を『おたから~おたから~』と売り歩く人がいて「お宝売り」と呼ばれていました。
2日の夜にこのおめでたい絵を枕の下に敷いて寝ると、良い初夢が正夢となり、悪い夢は藐(ばく…想像上の動物です)が食べてくれると言われ、買い求める人がたくさんいたそうです。

房総のむらではこの絵を本日10時と午後1時30分から先着200名様にプレゼントしています。

この他にも「箏の演奏」や今ではほとんど見られなくなった「獅子舞」の上演などが催されます。

今からでも間に合いますので、是非お出かけください。なお、明日は猿回しもありますヨ。(フ)