2011年6月30日木曜日

出土遺物巡回展7月2日オープン

平成23年度出土遺物巡回展は、「古墳に眠る石枕」です。古代の王(豪族)達の死後の世界でつかわれた石の枕。現在の霞ヶ浦・印旛沼・手賀沼周辺(香取の海)で大流行しました。豪華なものあり、質素なものあり、県内各地から約30点弱を集めました。古代の王にとって、この枕はどんな意味をもっていたのか、どんな祭りがもよおされたのか、古代のロマンが語られます。8月の14日まで。是非ともお出かけください。


ヒョウモンチョウのなかま

 オカトラノオが満開になると、さまざまな蝶が、蜜を求めて訪れます。特に、ヒョウモンチョウのなかまのツマグロヒョウモンとミドリヒョウモンをよく見かけます。

 写真は、メスグロヒョウモンのペアかと思いきや、赤いほうはミドリヒョウモンでした。メスグロヒョウモンはその名の通りメスが黒いのですが、オスはミドリヒョウモンのようにオレンジ色です。よく似ていますが、翅(はね)の模様をよく見比べると、ミドリヒョウモンと区別できます。私は前翅(まえばね)の根本にある三本の黒い波形模様を、ミドリヒョウモンの目印にしています。(ひ)

2011年6月29日水曜日

しぼり染め入門

 上の写真、手先を青くした人達が、黒っぽい布から糸をはずしているようです。 これを開いて空気にさらすと・・・、下の写真の藍染めのバンダナの出来上がり
  今年度から、初めての人でも気軽にチャレンジできる基本的なしぼり染めのプログラムを開始。とはいえ、3時間くらいかかりますが、藍甕(あいがめ)で建てた本藍で、本格的な藍染めをすることができます。
 7月にも6日、23日、28日に体験日がありますので、興味のある方は、HPで空き状況をご確認のうえ、今すぐお電話を! (え)

2011年6月28日火曜日

ウバタマムシ

 道を歩いていると、前からなにやら「ぶ~~ん」という音。一瞬スズメバチかと思い、目を凝らしてみると、羽をV字にたてた昆虫が向かってきます。ウバタマムシです。急いで捕まえると、今度は死んだふり。ようやく前足を出したところをパチリ。


 ウバタマムシは、黒い背中に茶色の浅い溝があります。一見地味な色彩ですが、日に当てるとてかてかしています。マツ林の昆虫で、幼虫は弱ったマツの木や枯れた木の中で育ちます。


 死んだふりを続ける彼をアカマツの木の幹にとまらせると、元気に歩き出しました。(ひ)

2011年6月26日日曜日

さては南京玉すだれ~♪

 本日は「おもしろ講座 大道芸入門」が行われました。
 大道口上芸人の先生を講師に迎え、来館者の皆様も一緒に「皿回し」と「南京玉すだれ」にチャレンジ!
南京玉すだれでは、おなじみの口上に合わせ、すだれをひねったり伸ばしたりすると・・・富士山や釣竿、日本橋の形に大変身!子どもから大人まで、皆様楽しんでおられました。 今日は特別に、入門して2年の小学6年生も大道芸を披露してくれました。ガンバレ!未来の大師匠! 次回のおもしろ講座は、9月18日(日)と1月22日(日)を予定しております。(は)

オカトラノオ

 オカトラノオが咲き始めました。小さな白い花がたくさん集まって、尻尾状の花穂を形成します。この形状を虎の尾にたとえたのでしょう。花は下のほうから咲いてゆきます。現在は下の花が咲きだしていて、これからが見頃です。房総のむらには比較的多く、大きな群落もあります。

 この花が咲くと、ヒョウモンチョウやアゲハチョウの仲間が訪れるので、蝶が好きな方にとっても、オカトラノオの群落は見どころではないでしょうか(ひ)




2011年6月24日金曜日

からっぽの第2展示室

 今日、第2展示室の展示物を片付けました。何も入っていない展示室は、広々としています。
 この作業は、7月2日(土)から行われる、平成23年度出土遺物巡回展ー房総発掘物語ー「古墳に眠る石枕」の展示準備のためです。このがらーんとした空間がどんな展示で埋まるのか、乞ご期待。(ひ)

がんばれ!ワンちゃん


昨日は、茨城県から「朗読の会」の皆様が来館されました。町並みを散策したあと、畳のコースター作りの体験に挑戦!みなさん、素敵なコースターを作っていかれました。
そんな体験者の方と混じって、ワンちゃんの姿が…。盲導犬として、パートナーを導き、支えていました。気温が高く暑い中、尻尾をふりふりお仕事をする姿に感動!。(す)

2011年6月23日木曜日

さすが職人! うなぎ裂きのワザ

今年はうなぎの値段が昨年の4割高!!そんななか今年も職人さんにマンツーマンで教わる「うなぎ裂きの技」の体験がおこなわれました。ちょっと油断するとウナギが体をくねらせ「うなぎ包丁」がはいっていかない・・・っっ。そんなウナギたちの抵抗にもめげず、体験者のみなさんは必死にウナギと格闘し・・・3匹目には達人の域に?・・・おいしそうな蒲焼きをお持ち帰りになりました*(^ ^)*


体験者のみなさんどうぞ肩こりにお気をつけて、また来年もお待ちしております(も)

ハンゲショウ

 ハンゲショウは、夏に上部の葉が白く変色します。漢名は葉が半分白くなるので「半化粧」の漢字をあてる説もありますが、一般的には夏至を過ぎた半夏生のころ(7月2日ごろ)に花が咲くので、「半夏生」とする人が多いと思います。


 上総の農家の水田にあるため池や、風土記の丘エリアの水生植物園で見ることができます。房総のむらのものは植栽が起源だと思われますが、周辺地域では印旛沼や利根川の岸部などに自生しています(ひ)

2011年6月19日日曜日

らっきょうの収穫

1年間愛情をかけて育ててきたらっきょうの収穫体験を行いました。

 例年雨模様のお天気のなかで行われていましたが、今年はどうにかお天気がもちそうです。
 松戸からみえられた体験者のかたは、
「去年いただいたむらのらっきょうがおいしかったから、また来ました!」と開館と同時に入館し、らっきょう掘りを楽しんでいました。(え)

2011年6月18日土曜日

ウツボグサの開花

ウツボグサは昔、あぜ道などにたくさんあったのですが、最近は少なくなってきました。房総のむらでは、古墳広場などに大群落があり、毎年、植物写真を撮る方のよい被写体になっています。たくさんの花をつけた群落もあるのですが、いつも、群落の写真ばっかり撮っているので、今回は階段わきに一輪だけ咲く個体をパチリ。

ウツボというのは、矢を入れる入れ物のこと。太い花穂(かすい)の形をそれにみたてて、名前がついたとのことです(ひ)。

タイサンボク



安房の農家に植栽されているタイサンボクが大きな花をつけています。今年は、低い場所にも咲いているので、ばっちり撮影できました。厚いつやつやした葉の間に咲く純白の花は美しいものです。花には強い香りがあり、虫をおびき寄せ、受粉を手伝わせます。(ひ)

2011年6月16日木曜日

待ちに待った!!煎茶作り\^0^/




6月11日は待ちに待った「煎茶作り」でした。先生方はむらの職員の間でも評判の「イケメン」先生です。毎年むら中の人たちが先生たちに会えるのを楽しみにしているのでした*^ ^*へへ冗談はさておき、今年は少し暗い話題も・・・例の原発問題で、板東市からお越しいただいている先生たちがご配慮くださり、昨年の冷凍茶葉を使って、デモンストレーションと体験の指導をしてくださいました(昨年の茶葉でもアナドレナイ!!長い時間かけて丁寧に手揉みしたお茶はとっても美味しゅうございました\^0^/


でも来年こそはきっと本物の新茶が飲めますように・・・・ 先生たちも逆境にめげずがんばってください(も)

2011年6月15日水曜日

県民の日の勾玉作り

今日は県民の日。入場料が無料です。風土記の丘資料館では、県内の学校が休みのところも多く、お子さんがいらっしゃるだろうと期待して、午前と午後2回の勾玉作り教室を行いました。おかげさまで大盛況。午前も午後も満杯状態でした。定員いっぱいでお断りしたお客様には、大変申し訳ありませんでした。勾玉作り教室は、比較的頻度の高い演目なので、これに懲りず、またおいでいただければ幸いです。(ひ)

2011年6月12日日曜日

トッピクス展 ふるさとの風景・民家解説会

ふるさとの風景・民家の解説会がおこなわれました。この展示の絵を見るため東京から駆けつけたご夫婦をはじめ、皆さんが熱心に聞き入っていました。昭和30~40年代のあの頃。自然と一体になっていた生活。寒い日、暑い日、春や秋の記憶が語られました。今はもう取り壊された家、家、家。武智先生はすばらしい物を残してくれたものです。(おり)

ザクロ

 下総の農家から水田に通じる道の脇には、ザクロが数本植えられています。今、真っ赤な花がついています。ザクロの実は血の味がするといいますが、もしかしたら、この鮮やかな色から連想されたのかもしれません。実際のザクロの実は甘酸っぱく、鉄くさい血の味とはかけ離れたものと思います。


 さて、この並木の下にはアジサイも植えられていて、花が咲き始めています。もう少ししたら、上層の赤いザクロの花と、下層の薄紫のアジサイの花がそろって、良いコントラストを作り出すことでしょう。(ひ)

イチヤクソウ

 やや暗めで、ほかの植物の少ない場所を好むイチヤクソウ。つやつやした葉から伸びた花穂(かすい)に、梅のような花を数個、下向きにつけます。高さ20㎝程度の小さな植物なのであまり目立つものではありませんが、その奥ゆかしい風体は印象に残ります。上総の農家炭焼き小屋からの水田に通じる園路の脇で見ることができます。(ひ)

2011年6月9日木曜日

麦秋(ばくしゅう)




安房の農家の畑では、小麦が色づきました。周辺の緑が深くなった時期に、この色はとても鮮烈で、俳句では「麦秋」は初夏の季語として使われます。


長い間、小麦を見守ってきた案山子(かかし)ももうそろそろお役御免です。お疲れ様(ひ)。

ドクダミ



葉が茂って暗くなった林に、白いドクダミの花が目を引きます。花びらに見えるのは実は苞(ほう)という器官です。その中央に塔のように立っている部分が花穂(かすい)で、無数の花が集まっています。匂いがきつく、名前にさえ「毒」がつく植物ですが、とても有用な植物で、薬草として有名ですし、山菜として食する方もいます。ドクダミの花が咲くと、梅雨本番という気がします(ひ)。

2011年6月5日日曜日

古代アクセサリースタンプラリー




栄町の I さん。古代アクセサリースタンプラリー5種制覇しました。みごとに勾玉スタンプが5箇ならびました。第1号認定者です。4月2日から6月5日まで約2ヶ月間の快挙でした。続け!第2号・第3号認定者!!

2011年6月4日土曜日

むらの農具達のお父さん






房総のむらの上総・下総・安房の3地域の農家には、それぞれ独特の形をした農具が展示されています。これらは、現地の農具を調査し、地域モデルを選定して、それと同じように職人さんに作っていただいたものです。今日は、十数年ぶりに、これらの農具を作られた南房総市の木工農具職人さんが来館されました。なんと90歳を越えて今も現役!昔作った農具達を見ながら、懐かしそうに説明をしてくださいました。(え)

下駄の鼻緒すげ


今日は木工所で下駄の鼻緒すげの体験も行われました。好きな柄の鼻緒を選び、素地を磨いてすげていきます。講師は成田山新勝寺のお坊さん方にも下駄を納めておられる岩舘先生。これから夏に向かって、素足に下駄ばき、なんてスーパークールビズもいいですよね。(え)

ウメガサソウ発見!





ウメガサソウは、少し暗い林の下に生育する小型の植物です。県のレッドリストではCー要保護生物に指定されていますが、海岸から内陸まで点々と分布しています。房総のむら周辺でも生育の情報が寄せられていましたが、房総のむらの敷地内では今まで見つかっていませんでした。小さな白い花を下向きにつける姿が奥ゆかしく感じられます。園路から観察はできませんので、生育場所は秘密です(ひ)。

怪しいイモムシ


子どものための里山教室で林を歩いていると、「気味悪い毛虫がいる」とのこと。全身に鋭いとげをつけたような変なイモムシでした(毛虫というべきかもしれません)。後で調べてみると、ルリタテハ(下の写真)の幼虫。成虫は木の蜜などを吸っていますが、幼虫はユリ科の植物などを餌としています。房総のむらはヤマユリも多いので、過ごしやすいことでしょう(ひ)。























2011年6月3日金曜日

サツマイモの苗




上総の農家や安房の農家の畑では、サツマイモの苗が植えられていました。苗といってもサツマイモの場合、さし芽を行います。根がついていないので初めは写真のようにぐったりしていますが、数日たつと芽の先がしっかり立ってきます。秋の収穫が今から楽しみです(ひ)。

サラサヤンマ





最近は、ハルゼミの写真を撮ろうと、望遠レンズをつけている場合が多いのですが、なかなか見つかりません。そのかわりといってはなんですが、私の周りを行ったり来たりしているトンボがいたので、撮影してみました。初めは「サナエトンボの仲間かな」と思っていましたが、写真を拡大し、調べてみるとサラサヤンマのようです。海岸から内陸まで分布するそうで、千葉県ではD一般保護生物に指定されています(ひ)。