2012年1月29日日曜日

「むらの寺子屋3」開催

本日1月29日は、旧暦でいうと1月7日になります。そこで今回のむらの寺子屋では、1年の無病息災を祈って「摘んでたべる七草粥」を行いました。
まずは館内で七草を調達するのですが、霜柱が溶けてぬかるんだ土の上は、移動がなかなか大変。滑らないように気をつけて、袋一杯の七草を採ってきました。
その後、熱々のお粥に変身した七草を皆さんで試食。土鍋にたくさんあったお粥は、あっという間にお腹の中へ。
西風が強く吹く寒い日でしたが、ポカポカに温まっていただけたことでしょう。(う)

2012年1月28日土曜日

コセリバオウレン



 ようやく、上総の農家のコセリバホウレンが咲き始めました。例年ですと元旦には咲き出して、そろそろ満開を迎える頃。最近まで花茎(かけい)も見なかったので、今年は咲かないのかなと思い始めていた矢先でした。いつも観察会にいらっしゃるお客様より開花を教えて頂きました。まだ、花茎が丸まっている物が多く、これからきれいな花が見られることでしょう。

 コセリバオオウレンは、薬草のオウレンの一種。房総のむらでは染色の材料として植えられたそうです。千葉県に自生しますが、南部の丘陵地に分布し、北総地域では、まだ見つかっていません。(ひ)

2012年1月27日金曜日

素焼きが始まりました!

「登り窯によるやきもの作り」の体験者の作品を入れて、素焼きが始まりました。新規の演目で20名程度と少ない体験者数だったので、素焼きは1部屋に入りました。これから3日間火を燃やしますが、最初の2日間は窯の火の入口(大口)の奥に入れてある丸太に火がつかないようにチョロチョロと燃やしていきます。燃やしすぎないようにするのは、意外に大変!冷たい風が吹いてくるので、つい木をたくさんくべてしまいます。先生やボランティアのみなさんとともに3日間がんばります!3日目は一般の方も見学可能になります。みなさん、ぜひ見に来てください。(す)

2012年1月24日火曜日

雪でした。



 昨日から早朝にかけて雪が降りました。ただ、降った量はそう多くなく、朝から降り注いだ日光で大方消えてしまいました。

 房総のむらの雪は、懐かしい風景を一層際立たせます。雪の景色を狙う写真愛好家の方々は、足跡が少ないうちにと、開門から入場される方もいらっしゃいます。

 まだ、1月。これからも房総のむらの雪景色が見られるかもしれません。みなさんも、雪の房総のむらをご覧にになりにいらっしゃいませんか?ただ、雪の日は、アクセスも難しく、足元も気を付けなければいけませんが...(ひ)

2012年1月21日土曜日

ショック!藍が急変!!



前回の記事で、順調に建っていたかと思えた藍ですが、昨日から急に異常事態に!表面に見える泡の山を「ふり華」と呼びますが、一昨日まできれいなブルーだったふり華が、一夜明けたら真っ白に色が抜けていました。とろ味も薄くなり、こうなるともう末期症状・・・。

2月には新しい藍を使った演目も控えているため、今回は、一度全て廃棄し、急いで再度建て直すという苦渋の決断をいたしました。ごめんね、あいちゃん。(み)

2012年1月17日火曜日

今年の藍が建ちました!

先週、11日に仕込んだ藍。PHの高い灰汁(あく=木の灰と水を混ぜ、その上澄み液とった液)でかさを増しながら、フスマ(麦を製粉した際に出る殻部分)のお粥などを与えて、温度とPHを管理しながら様子を見ていましたが、予想よりも早く、昨日16日に建ちました!きらきらした「華」がポツッと見えると、それが建ったしるしです。

一夜明けた今日は、もう表面にキラキラした還元膜を張っていました。あと、もう少し染色コース体験者の皆さんで管理を続け、染めができるようになったら消石灰を入れて、「止石(とめいし)」をします。2月の型染めやしぼり染めの演目も楽しみですね!(み)

2012年1月13日金曜日

木材の中で



 昨日・今日と風土記の丘資料館では、土器焼きなどに使う薪を作っていました。木材は昨年の2月に雑木林から伐採したものです。


 薪を割っていると、タマムシの幼虫などざまざまな虫が見つかります。写真はキマダラカミキリ。寒い時期に外に出てしまったので、残念ながらこの個体が生きながらえることは難しいでしょう。しかし、薪の中に眠っていて、春に出現する別の個体もいるはずです。林の木を伐採し、薪を作る作業が、これらの昆虫の生活の一端を担っていると言えそうです。(ひ)

2012年1月11日水曜日

藍、仕込みました

大人の胸ほどまである藍甕(あいがめ)の底に見えるのは、今年仕込む藍のもとです。藍の葉を発酵させ、乾燥した「スクモ」は産地の徳島県から取り寄せたもの。これを先日砕いて灰汁(あく)で湿しておきました。そして、今日、「染コース」体験者の皆さんで1時間踏み込んで餅のようにし、藍甕に入れたのです。この後、灰汁をたっぷり入れ、1晩はそーっとお休みさせます。これから1~2週間は様子を見ながら調整し、ポツッと「華」が建てば藍建て成功!となります。今年の藍はどうかな?(み)

みのむし



 葉の落ちたコナラの枝先にみのむしを見つけました。冬らしい発見です。
 みのむしはミノガと呼ばれるガの仲間の幼虫です。枯れ枝や落ち葉を寄せ集めて、体を覆っています。雨や寒さから、体を守っている「蓑(みの)」のようです。
 ミノガには何種類かいますが、大きさや枝に対する付き方などから、最近少なくなったオオミノガではないでしょうか。(ひ)

2012年1月6日金曜日

ソシンロウバイ

 上総の農家の庭に植栽されているソシンロウバイの花が見ごろです。今年は寒く、まだ梅の花も咲いていませんが、この花は例年のごとく美しく咲いていました。あたりには甘い香りが漂っています。 

 花の真ん中に赤い輪があるのがロウバイ。ロウバイは風土記の丘資料館にありますが、花はまだ先のようです。(ひ)

2012年1月5日木曜日

シモバシラ



 シモバシラはシソ科の植物。千葉県には自生しませんが、旧御子神家住宅の庭に植えられています。夏に白い小さな花を付けますが、この植物の見どころは寒い冬の朝。枯れた茎の根元から、吸い上げられた水が凍り、「霜柱」が見られます。
 寒い日が続きますが、それはそれで、シモバシラの根元に大きな「霜柱」に育つ期待感が高まります。なお、旧御子神家住宅の庭にはいれるのは午前9時から午後4時30分までです。(ひ)