2015年10月29日木曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂、炭焼き小屋を経由して上総の農家下の斜面林の中道を通って、資料館へ戻りました。

●復元竪穴住居そばで、センブリの花が3日ほど前から一斉に咲き出したそうです。そして、竹林の坂でもセンブリの花が最盛期を迎えていました。
●ツクバトリカブトが、竹林の坂の途中や上総の田んぼ手前の溜池近くの草むらに、咲いているのが観察できました。また、ハマヒサカキの果実が色づいているのも観察できました。
●稲刈り後の上総の田んぼでは、タウコギ、コナギ、チョウジタデ等の田んぼの植物が元気です。
●上総の田んぼから見える斜面林の中で咲いているムラサキシキブ、センボンヤリ、ヤクシソウ、シロヨメナの花が綺麗です。
●上総の田んぼのバイパス側では、ミゾソバ、ゲンノショウコ、オオジシバリの花が見頃です。
●斜面林の中にブナに樹皮が良く似た樹木がありましたが、葉を比較検討した結果、ウワミズザクラであると結論しました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。10月23日(金)の観察に基づいています。 (風)

2015年10月22日木曜日

この花は! ラッキョウです.

ラッキョウ(漢字で「薤」、「辣韮」)は、ネギの仲間であり、中国からインドにかけて辺りが原産地と言われています。日本では平安時代の辞書「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」や「延喜式」にでていますので、千年前には栽培されていたと考えられています。

下総・安房の農家の畑では、来年6月の収穫に向けて8月中旬に植えたラッキョウに花が咲き始めました。高さ30~40cm程の茎の先端に10~20個の小さな紫色の花が球形に付いています。800株程植えていますが、花をつけているのは7株のみです。

私は、ラッキョウはあまり好きではないのですが。花はとてもきれいです。(フ)

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の農家の田んぼ、竹林の坂を経由して上総の農家・畑、武家屋敷まで巡りました。
 小雨まじりのちょっと肌寒い日となりました。

●野菊類が見頃を迎えています。
●キバナアキギリは花の盛りは過ぎましたが、まだしっかりと咲いています。
●竹林の坂では、センブリの花が例年になく見事に沢山咲きました。
●上総の農家下の斜面林では、シロヨメナの花が一面に咲いています。またオケラの花も盛りを迎えています。
●上総の農家の畑脇で、ビワのツボミが沢山観察できます。
●上総の農家の周りでは、茶の木の花が沢山咲き、ヤブツバキの果実は割れて種子が見えてきました。
●武家屋敷の土手は、シュウメイギクやタイワンホトトギスの花が見頃です。そして、武家屋敷の庭では、フユノハナワラビの胞子葉、ヤマコウバシの果実、ガマズミの果実が見頃です。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。10月16日(金)の観察に基づいています。  (風)

2015年10月20日火曜日

鯉料理

ウロコを剥ぐ様子

 商家町並みの川魚の店では、10月31日(土)と11月1日(日)の2日間、「鯉料理」の実演と体験を行います。
 高城良平先生による実演・展示の後、11時からの体験では「鯉こく」と「うま煮」を作って召し上がることができます。

左から「鯉こく」・「あらい」・「うま煮」
 身近ではありますが、なかなか食べることの少ない鯉。この機会に、本格的な鯉料理を味わってみてはいかがでしょうか。(y)

※【体験時間】11時から13時
   【 料     金 】1000円
  ご予約は、お電話にて
  受け付けております。
  ℡ 0476-95-3333


2015年10月16日金曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂を経由して上総の農家まで巡りました。

●資料館下のウワミズザクラの付近で、ツクバトリカブトの花が咲き始めました。
また、シロヨメナの花もシラヤマギクと混在して咲いています。
●稲刈りの終わった上総の農家の田んぼには、コナギの花が咲き出しました。そして、田んぼの脇では、ヤクシソウが黄色い花を咲かせています。
●竹林の坂の周りでは、センブリの花が咲き出しています。
●炭焼き小屋の近くで、カントウヨメナとオケラの花を見つけました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。10月9日(金)の観察に基づいています。  (風)

2015年10月15日木曜日

大根の生育が順調です!


安房の農家前の畑では、9月上旬に種を蒔いた大根が陽を浴びて、葉を大きく広げながら育っています。

安房の農家前の畑は、開館当初に植えられたマテバシイの木が大きくなりすぎて、陽当たりが悪くなっていたため、8月下旬に枝落としなどの作業を行い、陽当たりの良い畑になりました。

大根は江戸野菜3種(練馬中長大根・秋づまり大根・大蔵大根)と現代もの3種を植えています。

まだ、太さ5cm程ですが、たくわん漬けに合う練馬中長大根、煮物に使うと美味しい大蔵大根など、食べ方に見合ったものを選んで収穫することができますので、11月からの収穫時期をお楽しみに!(フ)

 

2015年10月10日土曜日

歴史の里の音楽会

                     

芸術の秋!!
10月11日(日)
旧学習院初等科正堂にて「歴史の里の音楽会」を開催いたします。

企画展「千葉の鍛冶-鎌と鋏-」によせて、鍛冶屋をテーマとした楽しい楽曲を、ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉の皆さんに演奏していただきます。
ご来場の皆さんが参加できるように合唱曲も用意いたしました。

コスモスが可憐な花を咲かせるこの季節。
秋の風とともに、美しい音色をお楽しみください。
詳しくはこちらまで
http://www.chiba-muse.or.jp/MURA/event/20151011ongakukai.html

当日券も発売いたします。


また、風土記の丘資料館で開催中の企画展「千葉の鍛冶-鎌と鋏-」では、千葉県内に伝わる鍛冶屋の技と文化を紹介しています。
企画展は、房総のむらの入館料のみでご覧いただけます。(み)
https://www.chiba-muse.or.jp/MURA/event/20151010kikaku-kaji.html

センブリ

 センブリの花が咲きはじめました。背丈が低い植物ですが、花は大きめで人気があります。
今年は上総の農家の斜面林の園路わきに一番花が咲きました。沢山の蕾が付いていますのでこれから楽しみです。
風土記の丘資料館前のセンブリはまだ蕾の状態です。

 センブリは薬草として有名で、千回煮出しても苦いといわれるほど、苦味があると云われてます。
温度が低いと咲かないので、暖かい日の昼間にお越しください。 (マ)

企画展「千葉の鍛冶-鎌と鋏-」本日から開催しております。

本日10日(土)から企画展「千葉の鍛冶」がはじまりました。
会期は11月29日(日)までです。今回の企画展はみなさんも親しみのある鎌と鋏に焦点をあて、紹介しています。
会期中は東京農業大学 星野欣也氏による講演会「和鉄のはなし」、商家町並みにある鍛冶屋さん「夷隅屋」が風土記の丘資料館まで出張し、鉄の小物作り等を実施します。
またさまざまなイベントを予定しておりますので、ぜひお越しください。(I)

企画展情報をご覧ください。
http://www.chiba-muse.or.jp/MURA/event/20151010kikaku-kaji.html

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家、武家屋敷から竪穴住居跡を巡って資料館へ戻りました。
 朝方まで強風が吹き荒れていましたが、急速に回復し観察日和となりました。

●資料館連絡通路や呉服店の畑などで、草木染めの原料となるコブナグサの穂が出始めています。呉服店の畑では、早くも刈り取りが行われていました。穂の出たてを使うのが一番発色がいいそうです。
●今年はセンボンヤリのツボミが園路の脇で沢山観察できます。このツボミは、閉じたまま受粉し種をつくります。
●今年はセンブリが元気で、竪穴住居前や竹林の坂周辺でツボミが沢山観察できます。これから花が咲くのが楽しみです。
●稲刈り後の上総の農家の田んぼでは、チョウジタデ、トキンソウ、アゼトウガラシ、ボントクタデ、ミズワラビ、ミゾソバなどが見られます。
●上総の農家の畑では、トキンソウに似たゴウシュウアリタソウが生えていました。
●コブナグサをはじめとした秋に花咲くイネ科の植物(ネズミノオ、ヌカキビ、アシボソ、スズメノヒエなど)をじっくりと観察しました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。10月2日(金)の観察に基づいています。  (風)

2015年10月8日木曜日

旧学習院初等科正堂でシンポジュウムが開催されます。


安房の農家は、カマドがある台所と主屋が別々の建物で、廊下と呼ばれる流し場を中央に挟んで、両者がくっついている独特の建物です。(写真右側が台所、左側が主屋で、中央が廊下)
このような別棟造りの建物は「分棟型民家」と呼ばれています。
 
今回のシンポジュウムは、旧学習院初等科正堂を会場として、「安房の分棟型民家」と題する基調講演や国内外の事例報告などが行われます。
10月17日(土)12時30分から16時までで、この催しに先立って、10時15分から専門家による安房の農家の解説会もあります。

当館ホームページの「お知らせ」欄をご覧のうえ、是非おでかけ下さい。(フ)

アサギマダラが御来館!



一昨日、房総のむらにアサギマダラが飛んで来ました。
この蝶は日本本土から南西諸島・台湾への渡り個体が多く発見されているそうです。




マーキングした蝶が80数日で2,500㎞離れたところで発見された記録もあるそうで、なんだかとても壮大なロマンを感じる蝶ですね。




この写真のように尾の部分に濃い褐色斑があるのがオスで、メスにはこれは無いそうです。
ヒヨドリバナなどに良く集まることが多いようですが、この日はコメナモミニコセンダングサにとまっていました。(マ)



2015年10月7日水曜日

「左官の技」体験の準備を行いました。

昔ながらの方法で行う、「左官の技」の準備をしました。
10月11(日)・12(月・祝)・17(土)・18(日)日の4日間実施します。

総屋前のよしず小屋の並びに、小屋を建て、土蔵や民家の壁を再現しています。
当日は、「小舞かき」とよばれる土壁の下地となる子割りした竹を藁縄で編んでいく作業の様子を見学することができます。
また、再現した壁の土壁塗りはどなたでも自由に参加することができます。一見簡単そうですが、結構難しいものです。
ぜひ、体験してみてはいかがでしょうか。I
準備風景


昨年の様子




昨年の様子

2015年10月1日木曜日

案山子の「しげちゃん」お仕事終了?

8月25日に北側の水田に現れた「しげちゃん」は、案山子としてのお仕事が間もなく終了します。

今、水田に残っているのは、写真の奥に見える昔のお米の品種11種(「展示穂」と呼んでいます)と使命をほぼ果たし終えた案山子のしげちゃんとおだがけの竹竿だけです。

奥の写真で黒く筋状に見える稲は、品種識別のための紫稲(黒米)、まだ緑色の濃い稲はいわゆる晩生種です。展示穂は5月29日に田植えを行い、穂が出たのは早生種である「上総こぼれ」が最も早く、7月末、晩生種では8月末でした。
向かって右側は当館で正月飾り用に栽培している「ヤマトニシキ」、左側は「白玉」と「神力」です。これらは110cm程の草丈があります。

むらの水田は、これらの稲刈りが終了すると来年までお休みです。(フ)