2016年7月29日金曜日

夏休みは房総のむらで写生をしよう!

6月にホームページのお知らせにアップしましたが、広く知っていただきたいのでブログでもご紹介します。

写生コンクールの受付けが9月1日(木)から始まります。

昨年度の館長賞と友の会賞は総屋休憩所に展示していますが、ご覧になった方々皆さん感心していらっしゃいます。(4月13日付でHPのお知らせに掲載済)


今年はどなたの作品がここに展示されるのでしょうか?
とても楽しみでワクワクしています。

9月1日(木)から9月22日(木・祝)までの受付けです。
くれぐれも締切後の到着にならないようご注意ください。

今からでも間に合いますので、夏休みに房総のむらで写生はいかがですか?
その際は暑さ対策もお忘れなく。(マ)

※詳細はhttps://www.chiba-muse.or.jp/MURA/news/2016syaseikon-boshu.html
をクリックしてください。

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し、上総の田んぼ、炭焼き小屋、上総の農家、むらの架け橋から茶屋の右側坂道を下り、安房の農家、下総の農家を巡って、水車小屋、上総の農家の畑を通り資料館へ戻りました。

●オニドコロの果実が大きくなってきました。
●午後には落ちてしまうヤブガラシの花びらと雄しべがまだ残っていました。小さなアリたちが蜜を求めて来ていました。
●クズ、アキカラマツ、ヒヨドリバナの花が咲き始めました。
●上総の農家ではフウセンカズラの花と沢山の果実が見られます。
●マンリョウの花が見頃です。
●まだ小さいシラカシやコナラの果実(ドングリ)が沢山付いています。
●秋の七草のひとつ、オミナエシが沢山咲きました。
●武家屋敷裏の林で、メダラ(棘が無いタラノキ)の花が咲いています。
●資料館連絡通路では、キツネノカミソリの葉が1本立ち上がり、つぼみが出来ていました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。7月22日(金)の観察に基づいています。  (風)

2016年7月27日水曜日

ヤマユリの次はキツネノカミソリ?

今日もヤマユリの状況を見ながら館内を歩いてきました。
群生はしていませんが、咲いている花を見ると蕾はあまり残っていませんのでそろそろ終盤だと思います。


でも、中には蕾を沢山つけているのも見つけましたので、今月一杯は楽しめると思います。

毎年お客様が楽しみにしていらっしゃるので、絶対に絶滅させてはいけないと思います。

「やはり野に咲け蓮華草」とありますが、ヤマユリも同じです。
ここに咲いているからこその花で、その花を見て喜んでいただけるのです。
同じ「とる」ですが、取らないで撮るだけにしてください。

増えることはあっても減ることのないようにしたいですね。
                                                                        さて、観察していたら、オレンジ色の花が草むらの中に咲いていました。
キツネノカミソリです。
                                 まだ数本ですがこれから群生してくれるのが楽しみです。(マ) 


※ヤマユリが咲いている場所は受付で確認してください。                              

2016年7月22日金曜日

下総の農家に露天風呂!

下総の農家土蔵脇に風呂桶(上の写真でブルーシートで覆われているのが風呂桶です)を用意し、周りをヨシズで覆いました。
明日23日から24日にかけて行われる1泊2日「夏休み親子宿泊体験」の準備で設置したものです。

過去に宿泊に参加した方々から「汗を拭うようなことができないか」と言われていたため、今年はお風呂を用意することにしました。

これまで、風呂桶は普段主屋の土間に置かれていても、端午の節句の菖蒲湯と冬至のゆず湯の時以外は沸かしたことがなかったのです。
このお風呂に入れる人は、今のところは残念ながら、宿泊体験参加者のみということになります。(フ)



2016年7月20日水曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し、上総の田んぼ、炭焼き小屋、上総の農家からむらの架け橋を渡り、茶屋の左側坂道より安房の農家、下総の農家を巡って、上総の農家脇の斜面林を通り、復元竪穴住居に立ち寄って資料館へ戻りました。

●ハンゲショウの白い葉が元の緑に戻り始めました。
●コムラサキの花径は、葉の付け根より離れていますが、ムラサキシキブはくっ付いています。
●コブナグサとチジミザサの葉は良く似ています。コブナグサの葉は茎を抱き、チジミザサは茎を抱きません。
●キキョウが上総の農家、下総の農家、堀割で見頃です。
●ムクゲの花が下総の農家で盛りです。
●オケラのつぼみが大きくなってきました。
●ヤマユリが方々で咲き、見頃になっています。まだつぼみも沢山あり、これからも楽しみです。
●ウツボグサの花は終盤になりました。花が終わった後は枯れた花穂が立っています。夏の時期に枯れた姿を見せることから「夏枯草(かこそう)」という別名があります。
●バイパス側の坂の途中で、20~50cmのコウガイビルを10匹見ました。血を吸うヒルとは別の種類で、人に対する害はありません。ナメクジを食べます。
 「コウガイ(笄)」とは昔の女性の髪飾りの一つで、この小動物の頭の形がそれに似ています。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。7月15日(金)の観察に基づいています。  (風)

2016年7月18日月曜日

ヤマユリ情報その4

房総のむらでは、いたるところで、ヤマユリが咲いています。なかでも、下総の農家裏側は今を盛りとばかりに咲き誇っています。

館内には何株のヤマユリが生育しているのか!
それは、よく分かりませんが、5月上旬から中旬にかけて、有料エリア北側(むらの架け橋から安房の農家にかけて)の株数を数えてみましたので、紹介しましょう。
この時期は、全体に草丈が低いので、発芽後のヤマユリ確認に最適でした。
その前に、ヤマユリは咲いた後の朔(さく)から種がこぼれてから発芽するまで約2年、開花するまでに要する期間は約5~6年と言われています。
したがって、株数イコール開花する株数ではありませんので、予めお断りしておきます。
なんと、約2500株を数えることができました
下の2枚の写真は同じ株のものですが、4月22日と5月1日のヤマユリの姿です。(フ)





2016年7月16日土曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し、上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家の畑を巡って、よしず小屋前、武家屋敷を通り資料館へ戻りました。

●ヤマハッカとアキノタムラソウを観察することが出来ました。双方非常に良く似ていますが、ヤマハッカは花が葉のそばに咲きます。一方のアキノタムラソウの花のそばには葉はありません。
●ヤマユリのつぼみが大きくなって、今にも咲き出しそうなつぼみが多数見られます。今年の開花は昨年と比べ少し遅いようです。
●コナラの土用芽が赤く綺麗でした。他の植物でもこの時期に新芽を芽吹くことが良くあります。
●オオカモメヅルに果実が出来きました。小さな花に似合わず大きく尖った二つの果実が対称に並んでいます。
●オオバノトンボソウが炭焼き小屋前のほかに、資料館連絡通路脇にも綺麗に咲いていました。炭焼き小屋前のものには小さな名札を設置しました。
●ニイニイゼミが竹林の坂下の地面に近い葉の上でジットしていました。羽化したばかりかもしれません。他にもマメコガネやゴマダラカミキリも見かけました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。7月8日(金)の観察に基づいています。  (風)

2016年7月14日木曜日

ヤマユリ情報第3弾

昨日は無料区域のヤマユリを探しながら歩きました。

  風土記の丘資料館前の古墳広場では見事なヤマユリが咲いていました。
また、遊歩道を歩いていると、まず、花の香りで近くに咲いていることを知ることが分かります。
群生はしていませんが、あちらこちらで目にすることが出来ます。

優しい香りに包まれて林の中を散策してみませんか?

写真を撮るときはルールを守って柵の外から素敵な写真を撮ってくださいね。そして、また来年も咲いてくれるよう、皆さんで見守って下さい。(マ)

2016年7月13日水曜日

チガヤ刈りと後始末

 今日は、チガヤ(イネ科の植物。雨具としてのミノを作る材料)の芯を取り除く作業を行っています。チガヤは昨日印旛沼の近くで採取して、水を張った大きなバケツに保管しておいたもので、芯取りは葉の中央にある太い葉脈を釘に当てて取り除く作業です。時が経つと、葉が丸まってしまい、この作業ができなくなるので、時間との勝負です。

昨日は、暑かったのですが、時折、水田の稲を揺らすように吹いてくる風が何とも心地よかったです。
昨日の採取には東京で歌舞伎などの道具類を制作している藤浪小道具()のスタッフも同行しましたので、今日はやはり芯取り作業を行っていることでしょう 。

 それにしても、チガヤは庭などに繁殖してしまうと除去するには、地下で繋がっている根を掘り起こして、丁寧に取りさる方法しかないようです。
房総のむらでは有用な植物ですが、一般的にはやっかいな植物ですね。(フ)


 
上の写真は、刈り取ってきたチガヤの長さをそろえたりする調整作業
中央の写真は、芯を取っている作業
下の写真は、芯取り作業後(右側の葉は時の経過で丸まっています)

2016年7月12日火曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し、上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家を巡って、よしず小屋前、武家屋敷を通り資料館へ戻りました。

●資料館脇の連絡通路沿いに、今年はカラスビシャクが沢山生えました。
●上総の田んぼ手前の池のほとりのハリギリに、つぼみが沢山付きました。ハリギリはヤツデと同じウコギ科で、ヤツデと葉と花の付き方が良く似ています。
 また、チゴザサの小さく綺麗な紫の花も咲いています。
●上総の田んぼの向かいにある斜面林のクヌギに、小さなドングリが出来ました。また、エゴノキ、ウワミズザクラ、カマツカの実も出来ています。
●上総の田んぼの草の上で小さなカメムシ(ナガメ)が休んでいました。
●竹林の坂では、ヤマユリのつぼみが大きく膨らんできました。ナワシロイチゴの実、サジガンクビソウの花も見られます。そして、オオカモメヅルの花もまだ咲いています。
●上総の農家の庭では、ヤマモモの実が色づき、フウセンカズラ、メハジキが咲き、ハンゲショウが間近で見られます。
●風土記の丘資料館ゲートから資料館へ向かう途中に、チダケサシの花が十数本咲いていました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。7月1日(金)の観察に基づいています。   (風)

2016年7月9日土曜日

ヤマユリ情報その2


房総のむらのヤマユリは、咲きだしてから1週間が経ち、下総の農家裏側では多くの花が見られるようになってきました(上の写真)。
 
 
 

そんな中、ヤマユリと言えば、通常黄色の筋とその周囲の赤い斑点、反り返った花びらをイメージしますが、そうではないちょっと変わった(?)ヤマユリの花を2例紹介します。
 
 
 

一つは、黄色の筋の先端部が紅色がかった例です。1本から二つの花が咲いていますが、両者とも赤っぽい筋が見られます(中央の写真)。 
 
 

もう一つは、花びらが反らず、さらに花びらの先端近くの赤い斑点が見られません(下の写真)。
 

変異種と言われるベニスジヤマユリは、当館では平成25年度(2013.7.27のブログに掲載)に確認できましたが、今回の2例も同じようなものでしょうか?(フ)

2016年7月7日木曜日

ヤマホトトギス

今年もヤマホトトギスがひっそりと咲きました。
去年は7月3日に咲いたので、ヤマユリと同じく少し開花が遅れたようです。
ちょっと珍しい花なのでやさしく見守って下さい。(マ)

2016年7月6日水曜日

お待たせいたしました!

6月に入ってから何件ものお問い合わせがあったヤマユリがやっと咲きだしました。
まだ満開とは言えませんが、開花宣言とさせていただきます。
他の蕾も大きくなってきましたので、これからあちこちで咲いてくれそうです。


暑い日が続きそうですが、カメラを持ってヤマユリを探してみませんか?(マ)

2016年7月3日日曜日

七夕の飾りつけ

七夕飾りは平安時代からあったようですが、一般の人々に広まったのは江戸時代のころからです。

今年のむらの七夕飾りは歌川広重が表現した、名所江戸百景「市中繁栄七夕祭」を参考に11本の竹に飾りつけをしました。
大きい七夕飾りには、西瓜・そろばん・大福帳・吹流し・投網・鯛・盃・ひょうたん等々、全てスタッフの手作りですよ!
短冊にはそのスタッフ達の願い事も書かれています。
真剣なもの、ユニークなもの色々ありますので皆さんもご覧になってみてください。


また、総合案内所の総屋の前など何か所かにお客様用の短冊もご用意していますので、ぜひ願い事を書いて飾ってください。
天気が良ければ7月10日(日)まで飾っています。

今年は織姫と彦星が澄み切った天の川で再会できるといいですね。(マ) 

2016年7月1日金曜日

房総のむらの花だより

 本日は、資料館を出発し、上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家を巡って、ビワの並木を通り武家屋敷裏、堀割広場を経由して資料館へ戻りました。

●資料館脇で観察できたアオツヅラフジは雄雌異株です。今回は雌花と雄花のそれぞれが咲いているのが観察できました。
 この植物は樹木に分類されており、昔はこの蔓を使って「つづら」と呼ばれる入れ物を編んでいました。
 蔓植物には他にもオオカモメヅル、オニドコロ、アマチャヅルなどがあります。アマチャヅルのらせん状の巻きひげは途中から巻き方向が反転し、ショックを和らげる役目を果たしています。
●上総の田んぼ手前の池のそばにある小さな池ではオカトラノオが沢山咲いています。
●上総の田んぼ手前の池ではハンゲショウの白い葉が相変わらず盛んです。
●リョウブの花が咲きました。この若芽や若葉は山菜として食されています。
●竹林の坂では、ナワシロイチゴ、ヒメコウゾ、ニガイチゴの赤い果実が実っています。
●上総の農家の畑で、雑草をいくつか観察することが出来ました。ザクロソウ、ツメクサ、ニワホコリ、スベリヒユなどです。
●上総の農家の畑の物置そばのケヤキに果実が実っていました。なかなか見るチャンスの少ないものです。
●堀割のたものでキキョウとシモツケの花が咲いていました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。6月24日(金)の観察に基づいています。