2015年12月24日木曜日

むらのお正月準備完了。十月桜も元気です!


今朝、ドイツでは季節外れの桜が満開というニュースが流れていました。
 
そんななか、農村歌舞伎舞台の横では高さ3mほどの十月桜が可憐な花を付けています。9月上旬から咲き始め、今は150輪ほど数えることができます。

この桜は「一輪の花が何日くらい咲いているのか?」と思い、茶店勤務の職員に数弁の蕾に印をつけて観察してもらいました。9月は咲き始めから散るまで10日間、12月では2日花弁が僅かに開きかけた状態、6日八分咲き、9日満開、13日には大風により散ってしまいました。開花から散るまで12日間でしたが、大風が吹かなければもう数日咲いていたものと思います。一輪が2週間近く咲き、次々に咲くので何か月にもわたり楽しませてくるのですね。

房総のむらは、年内開館が今日までのため、商家町並み、農家、風土記の丘資料館では、皆忙しく正月の準備や大掃除などをしています。まさに師走です。
町並みでは様々な門松も設置され、上総の農家や安房の農家(下の写真)では部屋・建物ごとに飾り付けを行いました。

1月2・3日の「むらのお正月」の準備も完了し、当日を待つのみになりました。
来年の申年に因み、「猿回し」(3日)のほか、「獅子舞」「歌舞伎マジック」(ともに2日)、「チンドン獅子舞」(3日)など盛りだくさんの演目を行いますので、初詣の行き帰りに是非お立ち寄りください。(フ)

2015年12月23日水曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家・畑を巡り、武家屋敷を経由して資料館へ戻りました。

●今年のカエデ類の紅葉はいまいちでしたが、コナラ等の黄色く色づく葉は盛んな様子です。
●ヒメキンミズヒキ、タウコギ、コセンダングサの「くっつきむし」と言われている種子は、鋭い先端が鉤状に曲がり人や動物に付着して、散布する仕組みを持っています。
●上総の田んぼの上空に鷹科の「ノスリ」が飛んでいました。飛翔時、下面の翼角の黒斑があるのが特徴です。
●竹林の坂周辺で、キッコウハグマが数株あるのを見つけました。
●オオカモメヅルの果実が割れ、中の種子が現れました。
●上総の農家では、ソシンロウバイやスイセンの花が沢山咲き始めました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。12月18日(金)の観察に基づいています。

2015年12月20日日曜日

正月準備、ちゃくちゃくと。

 正月準備がちゃくちゃくと進んでいます。

 農家では今週一週間をかけて、屋敷中の障子を貼り替え、すす払いをし・・・(大掃除の実演?)一年の労をねぎらいました。
 
 そして上総の農家では、今日から正月の飾りつけが始まっています。(写真真ん中)真っ白な障子紙、門松に正月飾り。
 新しい年を迎える準備はラストスパート!
 
 12月22日(火)からは、商家町並みや武家屋敷でも、正月の準備が始まります。来年1月6日(水)まで、各地域やお店ごとに違う正月風景をお楽しみ頂けますので、ぜひ足をお運びください。
 見比べてみるのも一興です。(は)

 1月2・3日には「むらのお正月」を開催します。
https://www.chiba-muse.or.jp/MURA/event/20160102oshogatsu.html

コセリバオウレンが咲き始めました。


 今年もコセリバオウレンが咲き始めました。まだまだ数える程の数ですが、例年通りの開花状況です。
 昨年度はこの時期に咲き始め、1月~2月中旬にかけて沢山のキレイな花を咲かせてくれました。
 さて、今年はどんな風に私たちを楽しませてくれるのでしょうか・・・(^^)楽しみです。(は)

2015年12月17日木曜日

101号墳に英文の説明板を設置しました!

 龍角寺101号墳は、人物や動物の埴輪を復元した古墳です。
学習院正堂前の広場の奥にあります。枯れ葉の散る遊歩道
から見ると、人物埴輪たちも寒そうです。
 外国人の来館者が増えているこの頃、101号の埴輪を展示
した資料館に英文の解説板を付けたところ、熱心に観てくれて
います。今まで、日本語の案内板しかなかった古墳にも英文の
案内板を置くことにしました。 第1号が101墳の説明板です。
 英文の翻訳は当館の職員のほか、龍角寺台にお住まいのネ
イティブスピーカーにボランティアでお願いしました。
 木製の台板は、当館景観グループ職員の手作りです。風景
によく似合う解説板になりました。海外からのお客様に観てい
ただきたいので、ご案内ください。
                                  (S)

 




2015年12月12日土曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家・畑を巡り、武家屋敷を経由して資料館へ戻りました。

●資料館そばの松かさに似たユリノキは、種子が飛散し外側の部分だけが残った冬の姿になりました。種子には翼が付いていて、風に乗りクルクルと回りながら遠くに飛んで行きます。
●資料館連絡通路で、スイカヅラの果実を見つけました。
●キツネノマゴの花の終わった後が、キツネの尻尾の形になりました。
●ムラサキシキブの冬芽は、ほぼ完成形の大きさになっています。
●タラノキの冬芽は、大きくて目立ちます。ネックレスのような落葉痕もオシャレです。
●ベニバナボロギクが、上総の農家の塀の外に1本咲いています。
●上総の農家の畑では、ビワの花がいい香りを放っています。
●呉服店裏の畑の脇に、ホトケノザが咲きました。
●武家屋敷の庭のソメイヨシノの花芽が膨らんでいます。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。12月4日(金)の観察に基づいています。  (風)

2015年12月9日水曜日

今年一番の冷え込み


今朝は、出勤する際に車の温度計をみたら、3度でした。今冬で最も冷えこんだ朝だったようです。

下総・安房の農家の畑では、9時を過ぎても陽が射さない日陰の場所で2cmほどの霜柱が立っていました。

これからは日ごとに冷え込みが増すことになりますが、そうなると、ホウレン草や小松菜など露地の葉物野菜は益々美味しくなる季節を迎えることになりますね!(フ)

2015年12月8日火曜日

紅葉のトンネル

館内のあちこちで、小学生が赤や黄色のトンネルをくぐり抜けています。
でもみんなは、ノートを片手に一生懸命お勉強。
頭上のきれいな紅葉には気づきません。

むらの秋も残りわずか
ぜひ足をお運びください。(は)
写真上:茶店の隣、写真下:上総の農家隣


2015年12月6日日曜日

ソシンロウバイ(素心蝋梅)

上総の農家の庭に咲くソシンロウバイ。
去年は12月10日にブログをアップしていたので確認に行ってきました。

近くに行くととても甘い香りが漂ってきましたが、咲いている花はなかなか見つけられませんでした。
あきらめずによーく見てみるとやっと一輪見つけることが出来ました。











その後も目を凝らして見てみると少し開いている花も2輪ぐらいあり、蕾もたくさん付いてましたのでこれからどんどん咲いてくれそうです。(マ)

2015年12月5日土曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家・畑を巡り、武家屋敷を経由して資料館に戻りました。

●復元竪穴住居の近くで、トウネズミモチの木にからまって見事なサネカズラの果実が鈴なりに実っていました。サネカズラは蔓性の「木」に分類されています。
●アカマンマの紅葉が綺麗です。
●ヨモギの葉に虫こぶが付いているのが観察出来ました。「ヨモギハシロケタマフシ」と呼ばれる虫こぶです。この名前は『ヨモギの葉に付く白い毛の付いた玉のように丸い虫こぶ(フシ)』と言う意味を表したものです。このように虫こぶの名前は、虫こぶの形状をそのまま文字で表すことで統一されています。
※「虫こぶ」とは、アブラムシやハチなどの昆虫やその他の小動物の寄生によって刺激され、葉・茎・根などの組織が異常に発達し、こぶ状や特殊な形状になったものです。
●冬越しの葉のロゼット状のものが、一段と目立つようになりました。ヒメジョオン、キュウリグサ、タネツケバナ、マツヨイグサなどです。
●上総の農家の畑のコミカンソウの果実が真っ赤に色づいています。
●武家屋敷に個性的な形のゴダマゴケがありました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。11月27日(金)の観察に基づいています。  (風)

2015年12月4日金曜日

明日の準備-下総のお飾り作り-

12月に入り、下総の農家では明日から2日間お飾り作りの体験があります。このため、今日は下総のお飾りの実演も兼ねて、職員の研修を行いました。

注連縄に垂らして神様の領域を表す紙垂(しで)から作り始め、長さ約三尺のゴボウジメの注連縄、輪飾りを一通り作り、明日に備えました。

ワラは、草丈の長い種類を真夏に青刈りして、数日間天日干しをし、暗所にて保管しておいたため、緑色が残っています。

残念ながら、明日と明後日の「下総のお飾り作り」の予約は埋まっていますが、翌週の土日に行われる「上総のお飾り作り」と「安房のお飾り作り」は若干ですが、予約が可能なようです。
自宅の正月飾りを自分で作ってみてはいかがでしょうか。(フ)

今、房総のむらの水田では


下総の農家の水田は、稲刈り、おだがけが終わった後、一部に砂を入れて来年用に耕作面の調整などを行いました。

現在は、10月15日に種を蒔いたレンゲソウが順調に育っています。レンゲは、苗代作りなどの関係で、上総の農家と下総の農家の水田の一部にしか植えていませんが、来年4月には咲きだし、ゴールデンウィークが終わる頃までの1か月ほど楽しめると思います。(フ)

2015年11月27日金曜日

職場体験 その4

「組ひもストラップ」
 ぼくは、小間物の店くるりで組ひもストラップを作りました。コマについているひもをつかって組んでいきます。最後までコマのひもを組みきったら、コマからはずし、ひもをそろえて完成です。
 このストラップは、ひもを組むのに番号があり、黄色の①②と赤の③④があります。このペアを時計回りに回していきます。
 最初は、組む方向をまちがえてしまったりしましたが、しばらくやっていくとなれていき、スムーズに作れました。自分で作った完成品はきれいにできたのでよかったです。(益子)

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以上は、職場体験における成田市立玉造中学校2年生、益子君のレポートでした。

職場体験 その3

「畳のコースター作り」
 ぼくは、畳の店「安房屋」で畳のコースターをつくる体験をしました。材料は国産の畳とガムテープ、両面テープ、布または紙を使いました。特にたたみと布をくっつけるのは大変でしたが、つくり終わったときの作品はとてもきれいで、畳のにおいが良かったです。畳はみなさんの家庭にあると思いますが、国産の畳はとても量が減ってきています。ぼくが今日使った畳は、熊本産で、国産の95%が熊本産だそうです。ぼくはそのような意味でも貴重な体験をさせていただいたと思っています。今日体験してつくったものは、とても大切にして使っていきたいです。(上野)

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以上は、職場体験における成田市立玉造中学校2年生、上野君のレポートでした。

職場体験 その2

「初めてのほうじ茶作り」
 私はお茶の店の「山辺園」で番茶を焙じてほうじ茶を作る体験をさせていただきました。番茶をほうろくに入れ、ほうろくを回して番茶を混ぜながら七輪で熱するという方法で焙じたのですが、その作業は意外にも難しく、とても大変でした。しかし、焙じる前と報じた後のお茶では、色や香りが全く違い、とても驚きました。

 お店の方は、番茶を焙じてカフェインをとばしたものがほうじ茶なので、夜にのんでも眠れなくはならないとおっしゃっていました。これを聞いて、私は、健康にも良く、眠れなくならないほうじ茶を、これからすすんで飲んでいきたいと思いました。また、今日体験させていただき、作ったほうじ茶を、今日家に帰ったら早速飲んでみたいと思います。(内山)
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以上は、職場体験における成田市立玉造中学校2年生、内山君のレポートでした。(A)

2015年11月25日水曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し武家屋敷の庭、上総の農家からむらの架け橋を渡り、茶店の右側の坂を下り、安房・下総の農家、水車小屋を巡って、上総の田んぼを通り資料館へ戻りました。

●地面に平らに張り付いて冬越しするための葉の姿をロゼットといい、冬の植物観察の対象となります。ロゼットはバラの花の形を意味します。立ち上がったままで冬越しするものもあります。
●茶屋の前の植え込みに、スミレの葉が3種類観察できました。その内の1種類については同定出来ませんでした。
●樹木や蔓植物の黄葉が沢山観察できました。ヤマコウバシ、アカメガシワ、ザクロなどの木々と、ヘクソカヅラ、ヤマノイモなどの蔓植物です。
●樹木の果実では、ムラサキシキブやガマズミが今とても綺麗に色づいています。
●スギの花粉症の原因となる雄花が、もう出来始めています。
●今咲いている花の主役は、サザンカです。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。11月20日(金)の観察に基づいています。 (風)

2015年11月22日日曜日

「地域感謝の日」準備完了

明日は「地域感謝の日」です。一昨日使用するテントの設置などを行い、終わっていましたが、明日の空模様が怪しいため、急遽、お客様用が飲食するにあたっての待機所を設けました(待機所とはいっても、雨に濡れないようのテントを設置しただけですが)。
また、普段は建物内飲食禁止としていますが、明日は上総の農家・下総の農家の主屋、さらに12時から14時までの時間限定で総屋2階板の間が飲食可能となります。

農家のグループでは、上総の農家で「蒸かしさつまいも」とこんにゃくの「味噌田楽」の販売、下総の農家で「むらの豚汁」販売と「機織りコースター」を行います。さつまいもと「豚汁」の野菜は房総のむらで作ったもので、特にとん汁の具材は大根、人参、ねぎ、ごぼうに「江戸野菜」を使用します。

鹿島神伝直心影流剣道や箏の演奏など、様々な演目を披露しますので、是非お出かけ下さい。
明日天気になーれ!(フ)

 

2015年11月21日土曜日

職場体験 その1

 
 11月19日と20日の2日間、成田市立玉造中学校2年生の4名が職場体験にやってきました。体験材料の準備や、23日に開催する「地域感謝の日」の会場設営などを経験してもらいました。元気よく挨拶のできる、気持ちのよい若者達に、職員も笑顔になりました。職場体験の最後に、広報活動の一つとして、ブログに掲載するための原稿を書いてもらいましたので、ご紹介します。(A)
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「千代紙ろうそく作り」
 
今回は、千代紙ろうそく作りについて紹介します。千代紙ろうそく作りをする場所は、酒燃料の店「下総屋」です。
 まず作り始める前に、数種類の千代紙の中から、1枚選びます。私は、フクロウと夜空が描かれているものにしました。そうしたら、ろうそくとボンドとウェットテッシュがもらえるので、机についたら、千代紙をはさみで切っていきます。自分で切った千代紙の裏にボンドを塗り、ろうそくにはりつけていきます。はる順番は、大きいものを下に、小さいものを上のほうにはっていくと良いそうです。そうして、はりつけ終わったら、8590℃に熱した液体のろうの中に、ろうそくの火をつけるところを持ち、2,3秒入れます。すると、ろうの薄い膜ができ、紙がとれなくなります。これで千代紙ろうそくは完成です。

 つくってみての感想は、紙をきれいに切るのは難しかったですが、きれいにしあがっていて、とてもよかったです。(湯浅)

2015年11月18日水曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家と畑、武家屋敷を巡り資料館へ戻りました。

●資料館連絡通路脇で採取したオニドコロの果実から種子を取り出してみました。重量は風に乗れるよう軽く、さらに翼が付いていました。
●上総の田んぼでは、キクモ、キカシグサ、タウコギ、イヌナズナ、トキワハゼ等小さく可愛らしい草花が沢山見られます。
●竹林の坂では、コケオトギリ、コウゾリナ、キュウリグサの冬越しをする状態の草(ロゼット)を観察することができます。
●キッコウハグマは、今年は花弁を出さず閉鎖化のまま種子が出来、冠毛(綿毛)が姿を現しました。
●炭焼き小屋で、今年3月に焼いた炭の取り出しが行われていました。
●上総の農家では、ソラマメの種をポットにまいていました。種の「お歯黒」と言われる黒い部分を斜め下にして、種の半分ほどを土に埋めるそうです。春にはビールのおつまみに最適なソラマメができるでしょう。
●ヤツデの花には蜜が沢山あり、蟻が集まっていました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。11月13日(金)の観察に基づいています。 (風)

2015年11月14日土曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、朝方の濃霧が晴れ、爽やかな気候の中資料館を出発し、上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家の畑を巡り、武家屋敷、商家の街並み、堀割広場を経由して資料館へ戻りました。

●ハマヒサカキの花が咲き出しました。雌株と雄株が別々(雌雄異株)な植物で、雌花と雄花の形の違いをじっくりと観察しました。花はヒサカキと同じように沢庵のような臭いを放っていました。
●センボンヤリの多くが綿毛になっています。
ヤクシソウは、沢山のツボミが次々と咲き、長い花期が楽しめています。
●ゲンノショウコウに果実が出来ましたが、まだ御神輿の飾りに似た形にはなっていません。
●アメリカイヌホオヅキの果実は、1点から放射状に付くのがイヌホオヅキとの違いで、艶のある真っ黒な果実です。
●葉が地面に張り付く状態で冬越しをするブタナ、コウゾリナ、キュウリグサなどのロゼットが目に付くようになりました。
●ススキ(芒がある)とオギ(芒がない)の穂の違いを観察し、確認することが出来ました。オギの穂には沢山の毛があり、手触りがとても柔らかです。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。11月6日(金)の観察に基づいています。 (風)

少しだけ色づきました





紅葉の様子を少しだけ見てきました。
むらにはもみじ自体あまり生えていませんが堀割広場のもみじが色づいてきました。


真っ赤に色づく紅葉は、例年12月前後ですので、今年ももう少し経ってからでしょうか。
皆さんも変化の様子を気にとめてみて下さい。






受付入口手前、右手にも小さなナナカマドの木があり、オレンジ色に色づいています。
11月23日(月)の「地域感謝の日」にはもっと紅葉していると思いますので足を運んでみて下さい。(マ)

2015年11月11日水曜日

江戸野菜の収穫!

 
春先に植えた江戸野菜「滝野川大長牛蒡」を掘ってみました。長いものは1mをはるかに超えています。ジネンジョと同じように時間をかけて気長に取り組まないと、途中で折れてしまうので、掘るのが大変です。

ゴボウは、中国から伝わり、平安時代には薬用・食用として利用されていたようで、すでに縄文時代にあったとも言われています。

滝野川ゴボウは、元禄年間(16881704)に豊島郡滝野川村(現在の東京都北区滝野川)で改良・採種され、中山道に店を構えた種苗商から全国的に広まり、江戸時代を代表する長ゴボウの品種として有名になったと言われています。

このゴボウは11月23日の「地域感謝の日」に下総の農家で販売する「むらの豚汁」の中にむらの大根、人参、里芋などと一緒に具材として加える予定でいます。
お楽しみに!(フ)

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し武家屋敷を通り、むらの架け橋を渡って茶屋の左側坂道を下り、安房・下総の農家、下総の田んぼを経由して資料館へ戻りました。

●武家屋敷の土手には、シュウメイギク、タイワンホトトギスの花が沢山咲いています。他にもツリガネニンジン、ネズミノオなど季節を通じて観察できる植物が豊富にあります。
●10月17日に開催された里山観察会「秋の植物」で講師より解説を受けた、ツリガネニンジンの根生葉に、本日の観察では上部の葉が出来ており、解説された内容を再確認することが出来ました。
●よしず小屋から上総の農家への園路脇に、小さな赤い粒が沢山落ちています。これはクヌギの葉に付いていた2ミリメートルほどの大きさのクヌギハケタマフシという虫コブです。
●下総の田んぼのそばでは、シロダモの実が真っ赤になりました。
●下総の農家ではマムシグサの実が真っ赤に色づいています。
●下総の田んぼからバイパスよりの坂道を上ったあたりで、3月に花が咲くフリテンドウの葉がすでに芽生えていました。
●千葉県では生息が希とされている、クロヤツシロランもしくはアキザキヤツシロランの果実と思われるものを観察しました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。10月30日(金)の観察に基づいています。 (風)

2015年11月7日土曜日

古代の塩づくり

  秋晴れの土曜日、海水から塩を作りました。
まず、海水を濃縮した「かん水」を用意します。
舞錐で火をおこして、手作りの土器に「かん水」を入れて、薪をくべます。
 どんどん、薪を焚いてひたすら煮詰めます。
2時間ほど煮詰めると、塩が湧き上がってきます。火を弱めて、水分を飛ばすと古代塩の出来上がりです。
 今日は、ジャガイモとサツマイモをふかして、古代塩の試食をしました。自然の恵みいっぱいの美味しい塩になりました。
 みなさんも、来年作ってみませんか?(白)

 

2015年11月6日金曜日

カマキリの産卵

11月3日午後4時頃、下総の農家機織り小屋の腰板にカマキリが頭を下に向け、逆さまになった状態で産卵していました。
卵は卵鞘(らんしょう)というスポンジ状の袋に入っていますが、卵鞘は、長さ2cm、幅1.2cm程と小ぶりです。産卵時の泡は「青い色」をしていましたが、翌日は濃い緑色、そして今日は焦げ茶色に近い感じです。
孵化するときまで観察したいと思います。(フ)
 

 

2015年10月29日木曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂、炭焼き小屋を経由して上総の農家下の斜面林の中道を通って、資料館へ戻りました。

●復元竪穴住居そばで、センブリの花が3日ほど前から一斉に咲き出したそうです。そして、竹林の坂でもセンブリの花が最盛期を迎えていました。
●ツクバトリカブトが、竹林の坂の途中や上総の田んぼ手前の溜池近くの草むらに、咲いているのが観察できました。また、ハマヒサカキの果実が色づいているのも観察できました。
●稲刈り後の上総の田んぼでは、タウコギ、コナギ、チョウジタデ等の田んぼの植物が元気です。
●上総の田んぼから見える斜面林の中で咲いているムラサキシキブ、センボンヤリ、ヤクシソウ、シロヨメナの花が綺麗です。
●上総の田んぼのバイパス側では、ミゾソバ、ゲンノショウコ、オオジシバリの花が見頃です。
●斜面林の中にブナに樹皮が良く似た樹木がありましたが、葉を比較検討した結果、ウワミズザクラであると結論しました。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。10月23日(金)の観察に基づいています。 (風)

2015年10月22日木曜日

この花は! ラッキョウです.

ラッキョウ(漢字で「薤」、「辣韮」)は、ネギの仲間であり、中国からインドにかけて辺りが原産地と言われています。日本では平安時代の辞書「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」や「延喜式」にでていますので、千年前には栽培されていたと考えられています。

下総・安房の農家の畑では、来年6月の収穫に向けて8月中旬に植えたラッキョウに花が咲き始めました。高さ30~40cm程の茎の先端に10~20個の小さな紫色の花が球形に付いています。800株程植えていますが、花をつけているのは7株のみです。

私は、ラッキョウはあまり好きではないのですが。花はとてもきれいです。(フ)

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の農家の田んぼ、竹林の坂を経由して上総の農家・畑、武家屋敷まで巡りました。
 小雨まじりのちょっと肌寒い日となりました。

●野菊類が見頃を迎えています。
●キバナアキギリは花の盛りは過ぎましたが、まだしっかりと咲いています。
●竹林の坂では、センブリの花が例年になく見事に沢山咲きました。
●上総の農家下の斜面林では、シロヨメナの花が一面に咲いています。またオケラの花も盛りを迎えています。
●上総の農家の畑脇で、ビワのツボミが沢山観察できます。
●上総の農家の周りでは、茶の木の花が沢山咲き、ヤブツバキの果実は割れて種子が見えてきました。
●武家屋敷の土手は、シュウメイギクやタイワンホトトギスの花が見頃です。そして、武家屋敷の庭では、フユノハナワラビの胞子葉、ヤマコウバシの果実、ガマズミの果実が見頃です。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。10月16日(金)の観察に基づいています。  (風)