2023年8月31日木曜日

新・むらびとへの道④ 風鈴コレクション

 みなさん、こんにちは。骨子です☆

8月も終わりだというのに、まだまだ暑いですね。

今年の暑さは、ちょっと異常な気がします。

早く涼しくなるといいですね。



さて今回は、商家の軒先で見つけた素敵な風鈴たちをご紹介します。

「出没!ア○街ック○国」のあの曲を思い浮かべながら、ご覧ください。


風鈴コレクション



それぞれの店の名前が書かれていたり、店にちなんだ絵や小物が付いていたりするのが、おわかりいただけましたか?

これらの風鈴は、それぞれの店の職員が、絵付けや飾りつけを行ったのだそうです。

店に対する愛着が感じられて、見ていて楽しくなっちゃいますね!

 

これを読んでくださった皆様に、涼やかな風が届きますように☆(骨)


日ゴモ製作

 

今回は日除けの道具である日ゴモを紹介しようと思います!


現代では日除けといえば日傘が多いと思いますが、傘だと背中に日光が当たってしまいますよね・・・

そんな背中を日光から守ってくれるのが日ゴモです。おおよそ次のような手順で作ります。

  


     縄をツツロ(おもし)に巻く

 

     麦わらをそろえて置き、縄で巻き込む

 

     肩ひも、持ち手を付けて完成



背負ってみると軽いランドセルのような感じで、確かに背中が熱くなりません!昔の道具のすごさが体感できた気がします。



農家では、この他にもさまざまな道具の展示、製作体験を行っています。ぜひ農家に足を運んで触れてみてください!

(ア)




房総のむらにはどんな植物が植えられているの??

 

今回は館内を歩いて発見した植物をご紹介したいと思います!

 

まずはむらにある水田です。

水田にはお米やもち米などが植えられており、コシヒカリをはじめとして多くの種類が栽培されています。収穫されたお米は、実際にお正月の時期に使用されるそうです。

 




次に上総の農家前にある畑についてです。

この畑では、きゅうりなど江戸時代から栽培されてきた野菜を育てているそうです。上総の農家も江戸時代の建物を再現しているので、江戸時代の風景を見ているかのような体験をすることができます!

 

最後の下総の農家についてです。

敷地内にある作業小屋では機織り機が数台置かれていました。この機織り機を使用し実際に機織り体験をすることができるのですが、使用する糸はむらで採取した綿を使用しているそうです。


 



皆さんも房総のむらを訪れた際にはぜひご覧になってください!!  (ヒ)

 

 

 

茅葺屋根のある暮らし


房総のむらにある茅葺(かやぶき)屋根の紹介をします!

房総のむらには、武家屋敷や農家の家、農村歌舞伎舞台など茅葺屋根の建物がいくつもあります。





茅葺屋根の材料はススキやヨシ、ワラなどで通気性がよく断熱性にも優れていました。

空調機器のなかった時代には最適な空間だったかもしれませんね!

また、建物内のカマドで火をたくことにより出た煙で防虫防腐の効果も得られるという、生活の知恵が生きたつくりといえますね!




しかし、現在は防火上の問題、材料や職人の減少によって、茅葺屋根の建物は数を減らしつつあります。普段の生活では見ることができない茅葺屋根を、外からだけでなく建物の中からも観察してみてはいかがでしょうか! ()

旧学習院初等科正堂とは?! 観察してみよう!

 

こんにちは!今回は「旧学習院初等科正堂」をご紹介します。




この建物は元々、東京都四谷区尾張町(現:新宿区若葉町)で建設されたものです。

その後移築され、一時は成田市立遠山中学校の講堂としても使用されてきましたが、

昭和50年に現在のこの場所に移築保存されました。

 

建物の外観をよく見てみると、真ん中の3つの扉だけ大きく作られていたり、デザインが多少異なっていたりします。

これは身分の差によって使用していた扉が違うことを意味し、身分が高い人しか大きな扉を通ることが出来なかったようです…。

扉の内側から見ても装飾の違いに気が付くことが出来ます。




その他にも是非、床の寄木造りや柱のギリシャ風の様式美を観察してみてください!

                                    (り)

2023年8月29日火曜日

青刈り


先々週、上総の農家、下総・安房の農家では青刈りを行いました。
青刈りとは、正月のお飾り等に使用する、ヤマトニシキという稲の品種をまだ穂がついてない状態で刈り取ります。ヤマトニシキはコシヒカリ等の食べるために栽培する品種とは違い、正月のお飾り等に使用するため、背たけが高い品種となっています。

連日の猛暑の中、鎌で稲を刈り取るのはとても大変でした。稲を刈り取った後は農家の敷地で一気に干します。刈り取った直後に干すことで、ヤマトニシキの青々とした色が乾燥した後も残ります。(モ)





2023年8月28日月曜日

むらの花だより

 自然観察ガイドボランティアさんんからの情報です。

●観察日 8月27日(日)

●観察者からのコメント

・商家の町並みでは、伝統のアサガオが展示され、午前の早い時間に咲いています。お店ごとの店頭にも展示されています。

・商家の町並みと資料館のあいだの林では、コバギボウシ・ミズヒキ・キンミズヒキ・ヒメキンミズヒキ・イノコヅチなどの野生の花を見ることができます。

・炭焼き小屋近くでツルボが咲き始めました。

・上総の農家の庭でサルスベリが見ごろです。



観察された場所と植物(◎見頃の花 〇今年はじめて観察した花や実)

・アサガオ 商家の町並み ◎コバギボウシ 上総の林 ・クズ 上総の溜池前 ・ツユクサ 上総の林 ◎キンミズヒキ 上総の林 ◎ヒメキンミズヒキ 上総の林 ◎ヌスビトハギ 上総の林 ◎ミズヒキ 上総の林 ・イノコズチ 上総の林 ◎キツネノマゴ 上総の田んぼ道 ・アキノタムラソウ 上総の小池 ・ヒヨドリバナ 上総の田の水路際 ・スイレン 上総の溜池 〇アメリカタカサブロウ 上総の田んぼ道 ◎サルスベリ 上総の農家の庭 ・オクラ 上総の畑 ◎オミナエシ 上総の畑 〇ツルボ 炭焼き小屋そば







2023年8月26日土曜日

房州うちわ

 商家の町並み 細工の店では、房州うちわ振興協議会の太田美津江先生をお招きし、房州うちわを製作する体験演目を行いました。

房州うちわは、材料の生産地であった安房地域に、関東大震災や戦争後、江戸の職人たちが移り住み、受け継がれてきた伝統工芸で、丸い柄が特徴です。

今回の体験は、竹を割いて作られた骨格(骨と呼びます)に、むらで用意した紙や、お持ちになった布などを切り抜いたものを貼り付けます。

のりをローラーでよく伸ばして、骨にぬり付けます。

次に、骨に裏の紙と表の紙もしくは布を丁寧に貼り付けます。

少し、乾燥させたら、はみ出ている骨を含めて成形します。

最後に縁をつけて、

完成です。先生のサポートもあり皆さん、とても良い「MYうちわ」に仕上がったようです。

作品を乾燥させている間、太田先生は、うちわについての解説、房州うちわの歴史などを解説していただき、また、竹を割いて骨を作る過程を実演していただきました。


なお、2月4日には竹からつくる「柄からつくる房州うちわ」という、より本格的な体験演目もあります。(ひ)

伝統文化入門「落語のしぐさ入門」を開催しました!

先週、26日の日曜日に伝統文化入門「落語のしぐさ入門」を開催しました。
落語家の金原亭馬太郎さんを講師に迎え、実演から体験までボリューム満点の内容で、大好評の1時間でした。

講座は先生による落語の実演からはじまりました。
1部では「元犬(もといぬ)」を、2部では「真田小僧(さなだこぞう)」をご披露いただきました。親しみやすいお話だったこともあり、落語に初めて触れるであろう子どもたちの楽しそうな笑い声が響いていたのが印象的でした。

また後半は、実際に「落語のしぐさ」を体験しました。
まず、先生から扇子や手拭いの使い方。そして、そばを食べる仕草の演じ方を習った後、参加者の皆さんがそれぞれ好きな食べ物を食べる仕草をやってみることに。

希望者には実際に高座に上がり、先生の羽織を着て体験しました。

私もご指名をいただき高座へ。

扇子を箸に、手ぬぐいを皿に見立て、むらの茶店で寒い時期に大人気のみたらし団子を頬張る仕草を披露しました。
ただ、最前列の少年からは団子ではなく「焼き鳥!!」とのご指摘が・・・私の呑兵衛気質が出てしまったのでしょうか(汗)

また、普段から動画サイトで落語を楽しんでいるというこちらの男の子は、、、

開いた扇子をすいかに見立てて食べる仕草を披露してくれました。
斬新な創造性と上手い演技に会場大盛り上がり!!拍手喝采でした!!!

最後は質問コーナーから記念撮影まで!
皆さま積極的に参加してくださり、2部とも大盛り上がりな1時間でした。

 

次回の伝統文化入門は12月23日(土)に開催予定です。
次はどんなテーマで開催されるのか。当館ホームページでお知らせしますので楽しみにお待ちください。

(嶽)

2023年8月19日土曜日

伝統文化入門「落語のしぐさ入門」とうとう明日開催!

みなさん、こんにちは!!

キャリア実習生のO.Sです!


今日は、明日(8/20)行われる伝統文化入門「落語のしぐさ入門」に向けて、

会場の準備をしました。


イベントでは、落語家の金原亭馬太郎氏をお迎えして、落語の実演としぐさの体験がおこなわれます!



会場もこのように準備万端です!!

夏休みの思い出に、房総のむらで落語のしぐさの体験をしてみてはいかがでしょうか?
ご来館、お待ちしております♪


原種に近いきゅうりは何色か知っていますか?

 初めましてこんにちは!!

インターンシップ実習生のI.Sです。

本日、上総の農家にて行った実習をご紹介します!


朝一番に、房総のむら自家製の野菜の収穫をしました!

・きゅうり ・なす ・オクラ ・ゴーヤ

これらの野菜は、種を買うことなく栽培しているそうです。

品種組み換えなどせず、ほぼ原種に近いようなお野菜の栽培もしていました。

そこにはなんとオレンジ色をしたきゅうりがいました!!


ちなみにこの野菜は朝早くから上総の農家や総屋にて販売しています。

それぞれ袋詰めされているのですが、なんと(袋)ひとつ100円!!


また、正月飾りであるしめ縄の材料も準備しました!

しめ縄の原料は、アオワラという穂が成る前の稲です。

それを天日干しし、農家の中や屋根裏で乾燥させ、保管します。


外にアオワラが天日干しされている様子を見れるかも。。。?

ぜひ上総の農家にお越しください!





2023年8月17日木曜日

伝統文化入門「落語のしぐさ入門」【今週日曜日(20日)】開催のお知らせ!



房総のむらでは年3回、普段の演目にはない体験をご用意する企画として、伝統文化入門を開催しています。

今週の日曜日(20日)に開催する第2回目のテーマは「落語」です。
落語家の金原亭馬太郎氏をお迎えして、落語の実演としぐさの体験をおこないます。

扇子とてぬぐいを用いながら、ひとりで様々な場面を演じ分けています。そのための約束事“しぐさ”を実際に体験していただけます。

起源は室町時代末期まで遡るといわれ、江戸時代に成立した日本の代表的な伝統芸能「落語」。
夏休みの思い出として、落語のしぐさを体験してみませんか?
参加された皆様には簡単ではありますが、体験で使うオリジナルの手ぬぐいと扇子をご用意してお待ちしております。



各回、定員が埋まり次第受付終了となりますので、お電話かご来館にてお早めにお問い合わせください。

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伝統文化入門「落語のしぐさ入門」開催のお知らせ

令和5年度第2回目の伝統文化入門は、“金原亭馬太郎氏(二ツ目)”を講師にお招きし、「落語のしぐさ入門」を実施します。
 落語の実演を観たあと、簡単なしぐさを体験する、老若男女楽しめる体験となっております。
 夏休みの思い出に、日本の伝統文化「落語」の魅力を体感しにぜひいらしてください!

 

実 施 日:令和5年8月20日(日)

10:30~11:30 

②13:30~14:30(各回1時間程度)

場   所:総合案内所(総屋)2階

料   金:300円(別途、房総のむら入館料が必要です。)

対   象:5歳以上(小学3年生以下は引率者の補助が必要です。)

定   員:各回20名

参加方法:電話予約及び当日受付(電話または直接来館にてご予約ください。)

 

(嶽)

2023年8月15日火曜日

江戸の花卉 朝顔;自分なりに名前を考えてみる

 伝統的な変化朝顔の名前は葉の形や状態、花の色や形を表し、「団十郎」として知られているのは、「黄(き)蝉葉(せみば) 栗皮茶(くりかわちゃ)丸咲(まるざき)大輪(たいりん)」という名前です。黄色でセミのおなかのようにぷっくりひろがった葉をもち、栗の渋皮のような茶色で丸い大輪の花が咲いています。

また、蔓が出ない「木立」は、「青(あお)並葉(なみば) 木立(こだち)牡丹紅(ぼたんべに)覆輪(ふくりん)星咲(ほしざき)」と房総のむらでは伝えられており、今年の花もその名の通りで、青っぽい普通の朝顔の葉っぱをしていて、茎は蔓にならず、花は(牡丹の意味がまだ分かりませんが)紅色で周辺が白い覆輪で、花びらの先がとがった星咲です。


「石化」という系統は、「青(あお)班入(ふいり)孔雀葉(くじゃくば) 石化茎(せっかくき)薄青(うすあお)爪覆輪切咲(つまふくりんきれざき)」と伝えられています。しかし、葉や茎の特徴には異存はありませんが、花弁の縁は覆輪にならず切れ込みも深い形をしています。「爪切咲」というのは、浅く切れ込むことのようです。ということで、この「石化」の株は「青班入孔雀葉 石化茎薄青切咲(きれざき)」ということではないでしょうか。

同様に、「姫千鳥」。「青(あお)水晶班入(すいしょうふいり)姫葉(ひめば) 紅(べに)覆輪(ふくりん)丸咲(まるざき)」と伝わっています。青緑色に葉裏まで通る班が入る小さな葉をつけています。しかし、花は覆輪ではなく切れ込みの無い丸咲きではありません。「青水晶班入姫葉 紅切咲」というのでしょうか。表現が乏しい気がしますが。

今回疑問に感じた系統は、長い栽培の中で別の遺伝子が混入したのかもしれません。なお、名前につけた読み仮名には少し自信はありません。(ひ)
 


2023年8月13日日曜日

上総・下総・安房の農家にて盆の展示を8/13~16日まで行っています。
上総の農家は大網白里市、下総の農家は佐倉市、安房の農家では南房総市(旧三芳村)における盆の展示を行う他、迎え盆、送り盆も行います。
下総地方、上総地方、安房地方各地の盆の違いやお供えする物も異なり、千葉県内の様々な盆の事例がご覧に頂けます。
大網白里市では、棚を組み立て棚の上部に赤い布、お飾り(ホオズキ、折り紙、十六ササゲ)を縄に挟んで飾ります。
盆棚に朝食はご飯、味噌汁、おかず一品、昼食はうどん、夜はしょう菜の上に味噌をのせた物をお供えしました。(モ)

      上総の盆棚      







   




2023年8月12日土曜日

江戸の花卉 朝顔:「噴上台咲牡丹」について


先日ご報告した「噴上牡丹」。インターネット上の写真で「黄縮緬葉 銀鼠筒白総鳥甲吹上台咲牡丹」に似ていると書きましたが、あれから調べてみると、葉の形は車咲きの個体と同様、表面に播き返しがある、ちりめんで、葉の切れ込みが深くsa先がとがっている「黄抱縮緬立田葉」ということになると思います。

花の色は「銀鼠」と「鳩羽色」の違いが難しいですが、やはり「車咲き」の個体と同じなので「鳩羽色」。筒は白いのですが、細かな花弁の先が管状になる「鳥甲」はほんの一部の花弁にのみ見られます。

素人ながら、私は「黄抱縮緬立田葉 鳩羽色(筒白)噴上台咲牡丹」という形になっていると思いますが、いかがでしょうか。

しかし、このような形を表す名前が、個体を表すものでよいのか、系統の性質を指し示すものかは、まだ、勉強が足りずわからないところです。

今日、花を見ながら、いろいろ考えてしまいました。(ひ)

むらの花だより

 自然観察ガイドボランティアさんからの情報です。

●観察日 8月11日(金)

●観察者からのコメント

・コバギボウシが林の中のあちこちで咲いています。

・上総の農家の庭のサルスベリが見ごろです。

・上総の溜池前で良い香りのするクズの花が咲きだしました。



観察された場所と植物(◎見頃の花 〇今年はじめて観察した花や実)

◎キキョウ(武家屋敷の庭) 〇◎コバギボウシ(上総の林) 〇ノハラアザミ(竹林の坂) 〇ガガイモ(呉服の店横) ◎トロロアオイ(呉服の店裏) ◎ムクゲ(武家屋敷の庭) ・ヤマハギ(竪穴住居前) 〇クズ(上総の溜池前) ・スイレン(上総の溜池) ・ヤマニガナ(竪穴住居前) ・オトギリソウ(竪穴住居前) ◎キンミズヒキ(上総の林) 〇◎キツネノマゴ(上総の農家の) ・アキノタムラソウ(上総の林) ・サワヒヨドリ(上総の竹林の坂) ・ヤマノイモ雌花と果実(竪穴住居前) ・ヤマノイモ雄花 (竪穴住居前) ◎サルスベリ(上総の農家の庭)


●自然観察会のお知らせ

自然観察ガイドボランティアによる「自然観察会」を毎月1回開催しています。8月は以下のとおり開催しますので、興味のある方は是非ご参加ください。

○日時:8月20日(日)午前10時30分から1時間程度(雨天中止)

○集合場所:総屋前 ※開始5分前までにお集まりください。

○今月のテーマ:「キツネノカミソリの話」・「ベニバナの話」

○参加費:無料(むらの入場券は必要です)

2023年8月9日水曜日

江戸の花卉 朝顔:出物「噴上台咲牡丹」

 変化朝顔の中には、「正木」と「出物」という系統があります。

「正木」というのは、タネを作ることができる系統で、世代を繰り返し選別を繰り返すことで、遺伝子が安定して、毎年ほぼ同じ形や色を引き継ぐことができます。

一方、「出物」というのは雄しべや雌しべがない「牡丹咲き」のように、タネをつけることができないものです。「出物」の遺伝子を持ちながら、通常の花をつける株を掛け合わせてつくったタネからは、多くの個体が通常の花をつけるなか、わずかに「出物」が現れます。

上の写真は「風鈴」として受け継がれているタネから成長した個体。実は「風鈴咲き」というのは花びらが細かく分かれ、それぞれの花びらの元は管状になり、その先に小さな花びら状の部位をつけます。残念ながら、過去の房総のむらの写真には「風鈴咲き」はありませんでした。

今年は、「出物」である「牡丹咲き」の個体が出現しました(上の写真)!!「噴上牡丹」と名付けられている系統ですが、正式な名称は引き継がれていません。いろいろインターネットで調べてみると「黄縮緬葉 銀鼠筒白総鳥甲吹上台咲牡丹」という種によく似ています。雄しべ・雌しべはすべて花弁化しています(牡丹)。花弁の真ん中に、もしゃもしゃと花びらが吹きあがるように集まっています。


房総のむらでは「黄抱縮緬立田葉 鳩羽色車咲」というよく似た系統があります(上の写真)が、「車咲き」は花の真ん中に筒状の突起があり、雄しべや雌しべがはっきりしています。実は私には2種の葉「
黄縮緬葉」と「黄抱縮緬立田葉」の違いがよく分かっていません。(ひ)

江戸の花卉 朝顔:名前の付け方について

 江戸時代から続く、伝統的園芸「朝顔」の名前は独特です。現在、略称で名札をつけていますが、正式には、葉や花のつき方・形・色などを反映した長い名前になります。葉も花も様々な変異がありその名前も複雑です。

「団十郎」と名付けられている品種の正式名称は「黄蝉葉 栗皮茶丸咲大輪」。黄色っぽい蝉になぞらえる葉の形で、花は栗皮茶色、丸い大輪の花をつける という意味です。

「石化」と名付けられている品種は「青斑入孔雀葉 石化茎薄青爪覆輪切咲」。青っぽい色の葉の先は細長く伸び(孔雀葉)、班が入っています。花は、扁平に肥大した茎に、花弁が青く切れた花がつきます。この個体は、葉花びらの先まで青く、花の縁が白い「覆輪」の性質は出ていません。

名前の意味を正確に読み取ることが難しく、また、名前通りの形や色は出ないので、頭を悩ませています。(ひ)



2023年8月8日火曜日

お箸作り

 商家の町並み 木工所では、「お箸作り」がありました。

角材を鉋(かんな)で削って、自分のお箸を40分かけて作ります。

専用の削り台を使って、丁寧に4面を削ります。削り台の溝に合わせて削ってゆけば、先が細いお箸の形ができてゆきます。
あとは、紙やすりで削って、角を落とすと、「マイ箸」の出来上がり。
「菜箸」には、型はなく、形を確かめながら自分の感覚で箸を削りだしてゆきます。
長さを決めて、鋸(のこぎり)で、切り落とします。
あとは、「My箸」と同じ。紙やすりで面を採って出来上がり。
千代紙で箸袋も作ります。
出来た箸は油につけると長持ちするそうです。(ひ)