2015年9月30日水曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し、上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家を通り、むらの架け橋を渡って茶店の左側坂道を下り、水車小屋、下総の農家・畑、安房の農家の畑を巡りました。
 朝から午前中いっぱい強い雨の降り続く日となりました。

上総の大池(上総の田んぼ手前の池)では、ススキの穂が沢山出てきました。
●上総の農家の西側に広がる斜面林では、キバナアキギリやシラヤマギクの花が沢山咲いて見頃を迎えています。
●サワフタギ、カリン、ヌルデ、サルトリイバラ、ネムノキ、スズメウリの果実が秋の気配を感じさせています。
●上を向いていたガクアジサイの萼(がく)は、この時期になると下向きになります。
●草木染の原料となるアイに花が咲き、コブナグサには穂が出始めています。
●オケラの花がようやく咲き始めました。
●安房の農家の畑では、鮮やかな赤い色をしたヒマの茎が目を引いています。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。9月25日(金)の観察に基づいています。  (風)

2015年9月26日土曜日

十五夜に向けて団子を作りました!


下総の農家で「十五夜」の体験がありました。十五夜は明日で、今日は「小望月・待宵」ですが、作った団子や花を供えて展示を行うため、体験も前日である本日行いました。

この体験は、作った団子と一緒に供える花々を持ち帰り、自宅で飾り付けをしていただくと言った内容です。

団子を作るには、粉にしたうるち米にお湯を加えて練り、平べったい団子状にします。これをせいろで40分ほど蒸しあげ、臼に入れて杵で搗き、最後に丸めると団子の完成です(写真上)

今日は親子4人の家族が参加されました。団子作りなどを行ってくれたのは、もっぱらお母さんと男の子と女の子でしたが、餅つきの段階では力を発揮してくれたのはやはり「お父さん」でした。

下総の農家の十五夜展示は、ススキ・オミナエシ・キキョウ・ハギ・クズ・フジバカマなどの秋の花と共に団子15個、里芋5個、団子と里芋の味噌汁などを供えていますが、地元栄町安食地区の事例を再現しています(写真下)。上総の農家、安房の農家では別な事例を再現しています。

明日は晴れて、中秋の名月がみられるといいですね。(フ)
 

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家を通り、むらの架け橋先の坂道を下り、下総の田んぼ、水車小屋、安房の農家を巡って、武家屋敷、堀割広場を経て資料館へ戻りました。
 朝から小雨模様のハッキリとしない空模様でした。

●資料館連絡通路では、クルマアザミの花が咲き始めました。ノハラアザミの変種で、花の下の総苞片が放射状になっています。また、ガマズミやアオツヅラフジの実が色づいて綺麗です。
●上総の田んぼ手前の池の周りで観察できたヒメキンミズヒキの雄しべの数は5~8本です。キンミズヒキ(雄しべの数8~15本)と区別する時に参考になります。
●上総の田んぼで、チョウジタデ(果実が「丁」の字に似ている)が見られます。稲刈り後の田んぼは、植物が元気になるためこれからの観察が楽しみです。
●竹林の坂の途中にオケラが数株観察できました。目立つように目印を付けました。
●上総の農家では、サカキの実やアサガオの実が出来ています。
●安房の農家の畑の奥に、オニグルミの実が出来ているのが観察できました。
●キバナアキギリやツルボ、ヒガンバナの花があちこちで咲いています。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。9月18日(金)の観察に基づいています。  (風)

2015年9月25日金曜日

ピンクのバッタ

 皆様ご存知の通り、今年は「シルバーウィーク」と呼ばれる秋の大型連休がありました。(次は11年後の2026年のようですね。)期間中は天候にも恵まれ、大変多くのお客様にご来館いただきました!ありがとうございました。
 そんな連休の真っただ中、9月22日(祝火)に、房総のむらの農家で「稲刈り」の体験を行いました。稲刈りは例年土曜日に行っているため、小学校の運動会等と重なることが多く、「今年はやっと参加することができた!」とおっしゃるご家族もいらっしゃいました。ご参加ありがとうございました。

 
 さて、順調に刈り取りを進めていると・・・体験していた少年が、なんと「ピンク色のバッタ」を発見!
 なんだかいい事がありそうです・・・♪

 次の米作り体験は、11月7日(土)に「脱穀・籾摺り・餅つき」を行います。ぜひご参加ください♪(は)

2015年9月21日月曜日

稲穂まつり2日目(最終日)

今日も昨日に引き続き、朝早くから大勢のお客様で賑わっています。

入口で先着500名様に配っている稲穂を手にし、「時代衣装変身体験」に申し込む方が多く見られます。

今日の特別演目としては、「佐原の囃子」の演奏(13:10、15:00)、また、大道芸人「おじゃるず」のパフォーマンス(12:50、14:15、16:00)や日本の伝統的な奇術である「和妻」などが披露されます。

また、下総の農家では匝瑳市木積の「藤箕作り」の実演もあります。

是非おでかけください。(フ)



2015年9月20日日曜日

稲穂まつりの初日がスタート!

稲穂まつりの1日目が始まりました。
今回も開館前から50人程のお客様に大木戸前に並んでいただきました。

開館に合わせて、当館と千葉県のマスコットキャラクター「ぼうじろー」「チーバくん」のお出迎えで、総屋前は大勢のお客様で賑わっています。

今日は、東庄町「笹川の神楽」の上演(午後1時から)や「時代衣装変身体験」のほか、お米にちなんだ様々な催し物を用意しています。

時間はまだまだたっぷりとありますので、ご家族お揃いでお出かけください。(フ)

2015年9月18日金曜日

稲穂まつりの準備第2弾


よしず小屋に濃い藍色の暖簾(のれん)を新しく付け替えました。

暖簾は平成24年の「むらの縁日・夕涼み」開催の際に取り付けたものです。それから3年が経過し、色あせなどの劣化であまりにみすぼらしくなってきたため、今年の夏前に取り外しておいたのですが、稲穂まつりを迎えるにあたり、新調したものです。

暖簾の付け替えは、昨日のプレゼント用「稲穂束」作りに続く、第2弾の作業で、明日はテント張りや幟立てなどの作業を行う予定でいます。

20・21日ともに好天に恵まれそうですので、ご家族お揃いで房総のむら「稲穂まつり」にお出で下さい。(フ)

2015年9月16日水曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し、上総の田んぼ、炭焼き小屋、上総の農家と畑を通り、茶屋の左側坂道を下り、下総の田んぼを巡って総屋前で終了しました。
 昨日までの大雨がすっかりと上がり、久しぶりに太陽を見ました。

●資料館連絡通路脇の土手にオトギリソウが沢山咲いています。
●上総の田んぼ手前の池の周りで、果実が「ひっつき虫」になるヒナタイノコズチの花が咲き始めました。同じ仲間のヒカゲイノコズチも見られます。
●資料館連絡通路や上総の田んぼ脇の斜面林で、ヘクソカズラやアオツヅラフジ(カミエビ)の果実が綺麗な色になっています。
●大雨が上がり、林床には沢山のキノコが出現しました。
●上総の田んぼ脇の斜面林をはじめとして、シラヤマギクの花が沢山見られるようになりました。
●上総の農家の畑の通路で、見た目が地味な雑草のトキンソウ、ゴウシュウアリタソウ、ザクロソウを見ることができます。トキンソウとゴウシュウアリタソウの葉はとても良く似ています。
●この時期植物の他、オニヤンマや顔の正面がコバルトブルーのマイコアカネ(赤とんぼの一種)などの昆虫にも注目です。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。9月11日(金)の観察に基づいています。 (風)

「棒がけ」で天日干し!


下総の農家では、昨日・今日と稲刈りを行いました。約400㎡の水田3枚です。
ちなみに、昨日の疲れから、今日は「ぼうじろー」のお手伝いはありませんでした。

最近では竹竿によるおだがけを目にすることは殆どありませんが、ここ房総のむらでは、わらをワラゾウリ、ワラジなどの手工芸で、また、畑の敷きわらなど様々な形で利用するために、今でもおだがけによる天日干しを行っています。

今年は、竹竿によるおだがけのほかに、東北地方南部で行われている「棒がけ」に挑戦してみました。棒がけは、刈り取った稲束を田に打ち込んだ1本棒に架けて天日干しをするもので、何本もの棒がけが水田に整然と並んでいるのはとても見事です。

山形県の知人に作り方を教えていただき、棒1本で竹竿のおだ2.5m分の稲束を干すことができたものの、上手にはできませんでした。もう一枚の稲刈りが残っているので、再挑戦してみます。(フ)

2015年9月15日火曜日

ぼうじろーのおしごと



稲が豊作でにやけている ぼうじろー
みなさんは、房総のむらマスコットキャラクター「ぼうじろー」に会ったことがありますか?
ぼうじろーは房総のむらの“まつり”などで、みなさんに会いに商家の町並みに現れますが、
普段は、田んぼや畑の農作物につく虫を食べて退治するお仕事を任されています。


今日は久しぶりのお天気。秋晴れの下総の農家の水田で、ぼうじろーは「稲刈り」と「おだ架け」のお手伝いをしました!



「おだ架け」もしっかり♪
来週9月20・21日の「稲穂まつり」では、農家チームの職員(時々ぼうじろー)が心を込めて育てた稲穂を先着順でプレゼントします。(なくなり次第終了です)
運がよければ、ぼうじろーから直接受け取れるかも…?
そのほかにも、実りの秋を楽しめる「稲穂まつり」ならではの体験が盛りだくさんです。
シルバーウィークはご家族揃って 房総のむらへお出かけください♪(ha)








稲穂まつりの詳細は
http://www.chiba-muse.or.jp/MURA/news/H27inaho_info.html

ぼうじろーツイッター(出演情報やイベント情報を発信中☆)
https://twitter.com/boujiro_mura

ぼうじろーが「ゆるキャラグランプリ2015」に挑戦中!投票・応援をお願いします!
(ゆるキャラグランプリオフィシャルウェブサイト)
http://www.yurugp.jp/vote/detail.php?id=00001566



2015年9月12日土曜日

もうヒガンバナが咲きだしました!


下総の農家周辺でヒガンバナが咲き始めました。

ヒガンバナ科ヒガンバナ属のこの花と8月に咲くキツネノカミソリは同じ仲間です。
ヒガンバナには、別名で、曼珠沙華、死人花、地獄花、葬式花などなど、不吉な名前が多いようです。

紅い花弁と放射状に外側に開くオシベ・メシベは真上から見ると、線香花火ように見えませんか。(フ)
 

2015年9月10日木曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し、上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家・畑を巡り、武家屋敷裏を通って資料館へ戻りました。
 ここ数日は、秋雨前線の影響によりスッキリと晴れ渡る日は無く、ジメジメとした雨模様の日々が続いています。

●資料館連絡通路脇で、体表がきれいなセスジスズメガの幼虫を小学生が興味深そうに観察していました。
●上総の田んぼ手前の池の周は、ヒメキンミズヒキの花が沢山咲き、見頃を迎えています。
●資料館連絡通路周辺や上総の田んぼ脇の水路周辺で、ツルボ、シラヤマギク、キバナアキギリの花がいよいよ咲き始めました。
●ハマヒサカキの実が熟し始め、晩秋に咲く花のツボミも膨らみ始めています。また、ススキの穂も姿を見せています。むらのあちらこちらで秋の気配を感じます。
●竹林の坂では、サワフタギの実が青くなり始めています。
●上総の農家の畑の周りで、花粉症の原因ともなるブタクサが20本ほど生えていたので、抜き去ってしまいました。
●武家屋敷裏で、果実に付く毛が仙人の髭に似ているというセンニンソウが、咲き始めています。
●ちょっと前まで、むらの多くのところで見ることのできたキツネノカミソリの花が一斉に姿を消し、果実が実っています。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。9月4日(金)の観察に基づいています。  (風)

雨のなかで、稲刈りの準備!


房総のむらの農家の作業の中で、米作りはかなりの比重を占めています。

4月に苗代作り・種蒔き、5月に苗取り・田植え、そして秋の稲刈りとその後の脱穀・籾摺り等々です。

そんな中、8月後半からの長雨にみまわれ、稲刈りは先週束の間の晴天時にごく一部が終わったところです。(幸いにも、むらの田植えは5月後半のため、稲刈り時期を逸した訳ではありませんが。)

明日からの天気を見込んで、今日は「ゆっつ」を作り、稲刈りの準備を行いました。ゆっつは、手刈りの稲刈りではオダに架けるための必需品で、刈り取った稲を束にして結わく簡易の藁縄のことです。

みんな願っていると思いますが、晴れるといいな!(フ)

2015年9月5日土曜日

十月桜咲いています。

久しぶりの晴れた休日です。

例年より少し早い気がしますが、お祭り広場農村歌舞伎舞台の西側で「十月桜」が小さな花びらをつけています。

葉は「モンクロシャチホコ」*1という蛾の幼虫(毛虫)がワシワシと食べたのでしょう、ほとんどなくなっていました。

4年ほど前に植樹したこの桜は、3mに満たない樹高ですが、これから来年の2月頃まで次々に咲き続けてくれると思います。(フ)

*1 今日は千葉昆虫談話会による館内の生態調査の日であったため、教えていただきました。

2015年9月4日金曜日

古墳広場は花盛り

今、風土記の丘資料館近くの古墳広場では、色々な山野草が花盛りです。

草刈りの時期が良かったのか、ツルボの群生があちらこちらで見られます。
ツルボは下の方から花が咲き始めます。



ツルボの近くでは、キンミズヒキ・ツリガネニンジン・キツネノマゴ・アキノタムラソウなど載せきれない程の野の花が咲いていました。
あっ、そうそう、咲き遅れたネジバナも綺麗でしたよ!


また、ワレモコウの花も、テープで囲いをした以外の場所で綺麗に沢山の花を咲かせています。
群生も見られますし、あちらこちらに咲いていますので探してみてください。
ワレモコウの花は上の方から順に小さな花を咲かせます。


少し歩くと色々なキノコも顔を出しています。

すっかり秋の景色に変わった昔懐かしい原っぱの風景を見にいらっしゃいませんか?(マ)



2015年9月2日水曜日

房総のむらの花だより

 本日の観察は、資料館を出発し上総の田んぼ、竹林の坂、上総の農家、むらの架け橋を渡り、おまつり広場から茶屋の左側の坂を下り、下総の田んぼ、水車小屋、下総の農家、安房の農家を巡り、堀割広場を通り資料館へ戻りました。
 今にも雨が降りそうな曇り空、この時期には珍しく、長袖が恋しくなるほど涼しい日でした。

●資料館脇の広場で、エノキの実が色づき始めていました。
●上総の田んぼ手前の池で観察できるヤブガラシは、花びらと雄しべは午前中で大方のものが落ちてしまいますが、今日の観察ではまだ残っているものがありました。
●上総の田んぼ脇の水路周辺では、ヤマハッカの花が目立ってきました。この花は、アキノタムラソウと良く似ていますが、花の付いた枝先に「葉」が無いのがアキノタムラソウ、有るのがヤマハッカです。
●上総の田んぼ脇の斜面林では、ツリガネニンジンの花が沢山見られるようになりました。
●竹林の坂周辺で見られるオオカモメヅルの袋果(袋状の果実)が、だいぶ膨らんできました。
●下総の農家では、草木染めに使うガマズミが観察できます。
●安房の農家横で見られるメドハギに花が沢山咲いてきました。
●上総の農家の畑で、アズキの花が観察できます。意外と大型です。

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◎以上は、むらの自然ガイドボランティアさんからの写真と記録です。8月28日(金)の観察に基づいています。 (風)