2025年6月25日水曜日

そばを打つべし!打つべし!

房総のむらでは、体験者により楽しんでいただくため、定期的にスタッフの研修を行っています。

今日は外部講師をお招きして、そば打ちの研修を行いました。





先生には1キロの十割そばを作っていただきました。

まずはそば粉と水を混ぜていきます。そば粉をつなぎ合わせるために水は重要ですが、水を大量に入れればいいというものではありません。





そば粉が均一に水分を含んできたら、こねて一つにまとめます。





丸くしたあと、一方向に伸ばしていきます。これがなかなか難しい……。


生地の薄さが均一になったら、畳んで切っていきます。この細さをそろえるのも大変難しい作業です。




先生の手打ちそばをおいしくいただいたあとは、スタッフも先生に習ってそばを打っていきました。

苦労しながら打ったそばは、先生からお墨付きをいただけました。





スタッフも日々、学びながら皆様に体験を提供しています。自分にできるか不安になっている方もぜひ一度トライしてみてください!




そば屋 店主


2025年6月21日土曜日

むらの花だより

 自然観察ガイドボランティアさんからの情報です。

●観察日 6月20日

●観察者からのコメント

・上総の農家の庭でホタルブクロが少し、下総の田んぼ前の水路ではヤマホタルブクロがたくさん咲いています。

・安房の農家裏でタイサンボクが咲き続けています。つぼみがまだ沢山残っています。

・オカトラノオが水車小屋前の道端で群生しています。


観察された場所と植物(◎見頃の花や実など ○今年初めて)

◎ホタルブクロ(上総の農家の庭)◎ヤマホタルブクロ(下総の田の前の水路)○◎ウツボグサ(おまつり広場北の坂)◎ハンゲショウ(上総の農家の庭)◎タイサンボク(安房の農家裏)○◎キキョウ(下総の農家の庭)◎オカトラノオ(水車小屋前の道端)◎ザクロ(下総の農家裏)◎ビワ(安房の農家の庭)

・自然観察会のお知らせ

自然観察ガイドボランティアによる「自然観察会」を毎月開催しています。7月の観察会は以下のとおり開催しますので、興味のある方は是非ご参加ください。

○開催日時:7月13日(日)10時30分~1時間程度(雨天中止)

○集合場所:総屋前 ※開始5分前までに集合してください。


2025年6月15日日曜日

ジャガイモの実

  6月8日の毒草観察会の際に、上総の農家の畑のジャガイモに立派な実がついていました。実は、自宅で作っているジャガイモも結実した個体があります。でも、今まで、花が咲いても実にはならず、私はジャガイモの実を今年初めて見ました。

 ジャガイモはナス科で、大きな枠組みで、トマトやナスと同じグループです。実をよく見ると、トマトの青い実にそっくりです。

 「食べられるかな?」といった人がいましたが、お勧めしません。

 青いトマトにはトマチンという有毒成分、ジャガイモの芽や緑色になった皮の部分にはソラニンという強い有毒成分が入っています。

 トマトに似ていても、まずダメでしょう。(ひ)

下駄の鼻緒すげ

  本日は、成田で大正時代から続く岩舘履物店の岩舘和己氏を講師にお招きし、下駄の鼻緒すげを行いました。

 鼻緒をすげるだけかと安易に思ったら大間違い。2時間の体験時間に、職人の技術がたくさん詰まっていました。

 最初に、参加者は好きな鼻緒と下駄を選んでいただき、先生から道具と工程の説明があります。

 下駄は、天板とコマ(歯)が、継ぎ目のない一つの桐材。とても良いものです。トクサを使った下駄の角を削る道具、つやを出すイボタロウ(カイガラムシの一種イボタロウムシの分泌物)、磨くための茅を束ねた浮造りなど、昔ながらの道具を使います。


 トクサで角を削り、細かな凹凸をなくすため砥の粉をぬり、しばらく乾かします。

 砥の粉が乾く間に、鼻緒の紐の処理を練習し、鼻緒の準備をします。

 次は、砥の粉を軽く落として、イボタロウを塗り、浮造りで磨きます。力の入れ方に慣れてくると、次第につやが出て、木目が浮き上がってきます。

 

 先生の磨いた下駄のみごとなツヤに、参加者から「なぜ、先生のものと自分のものがこんなに違うのか」という質問があり、先生の回答は「プロですから」。そんな場面もありました。

 最後に鼻緒をつけて完成なのですが、ここにも紐の処理と履き心地の調整など、いろいろな技術が詰まっていました。


 房総のむらの演目の中では、比較的高額な(でも、下駄を仕立てることに比べれば、絶対安い!)演目ですが、作られた皆さん、自分の下駄にうっとりしているようでした。

 下駄の鼻緒すげは、今年度は6月28日・29日、7月12日・13日にも行います。まだ、空いている枠もありますので、ぜひ、体験してみてください。(ひ)


なめろうを焼くべきか焼かないべきか

 県民の日の本日、川魚の店で「いわしのサンガ焼き」作りの体験を行いました。

サンガ焼きは、いわしのなめろうを焼いた千葉県の郷土料理です。






体験の1番の魅力は、包丁を使わず手でいわしを下ろし、手で開くことです。




いわしのはらわたは、エラの下に差し込んだ人差し指を下ろし、そのまま外へ出します。

見よう見まねでできますが、きれいにできるようになるには、回数を重ねる必要があります。




続いては、手開き。背骨の下に親指の爪をぐっと差し込み、開いていきます。これもきれいにできるようになるには、回数が必要になります。




刻んだいわしと、刻んだねぎ、しょうが、大葉を混ぜて叩いていきます。

ここまではなめろうと同じです。サンガ焼きはここから炭火で焼いていきます。










川魚の店には、薬味のいいにおいが漂っていました。


食体験では、これからの夏に食べたくなる水羊羹の体験を予定しております。

ぜひご応募ください!


川魚の店 店主



むらの花だより

 自然観察ガイドボランティアさんからの情報です。

●観察日 6月13日

●観察者からのコメント

・掘割広場前や武家屋敷裏から上総の農家に向かってのアジサイやガクアジサイの花数が増えてきました。

・上総の林や溜池前などムラサキシキブが盛んに咲いています。

・武家屋敷の門のそばでホタルブクロが咲き続けています。

・上総の溜池と上総の農家の庭でハンゲショウの葉が白くなり始めました。

・上総の林ではニワトコの実が、上総の畑前ではビワの実がなっています。



観察された場所と植物(◎見頃の花や実など ○今年初めて)

・アジサイ(掘割広場前)・ガクアジサイ(炭焼小屋入り口)・ガクアジサイ(炭焼小屋入り口)◎ムラサキシキブ(資料館への上総の林道他)○オカトラノオ(上総の竹林の道)◎ホタルブクロ(武家屋敷の門のそば)○ハンゲショウ(上総の溜池)◎ニワトコ(資料館への上総の林道)◎ビワ(上総の畑前)

●自然観察会のお知らせ

自然観察ガイドボランティアによる「自然観察会」を毎月開催しています。6月の観察会は以下のとおり開催しますので、興味のある方は是非ご参加ください。

○開催日時:6月15日(日)13時30分~1時間程度(雨天中止)

○今月のテーマ:オオバコの話

2025年6月8日日曜日

草刈り開始!

 梅雨の前の晴れ間に、雑木林の草刈りを始めました。

雑木林は、冬の間一度、草刈りをしていますが、低木の葉が茂っているうちに刈り取りをした方が、低木によりダメージを与え、背丈の低い草花の種類が多くなると考えています。

草刈り前
草刈り後

草刈りの目的は、きれいに刈ることではなく、低木やササにダメージを与えることです。林に好ましい植物も刈ってしまいますが、ヤマユリだけはできるだけ残し、あと、見栄えのよさそうな草花のまとまりは気分次第で残しています。結果、『トラ刈り』の状態になっています。

一昨年より少しずつ草刈りを行う面積を広げけきています。今年は、これから夏過ぎまでの間に、どのくらい枯れるのか。気合を入れているところです。(ひ)