2018年10月13日土曜日

珍しい郷土料理「もくずがに料理」



商家・川魚の店で年に一度の「もくずがに料理」の実演と体験を行いました。

もくずがに・・・あまり聞き慣れない名前ですよね。もくずがにとは川などに生息する蟹で、爪に黒い毛が生えているのが特徴です。

 


人の手のひらくらいの大きさで、川に生息する蟹としてはとても大型です。もくずがには主に川で生活しますが、産卵の時期になると海に下ります。そのため、海に繋がっている川にのみ生息しているそうです。今回使用したもくずがには夷隅川で採れたものです。


みなさんは蟹のオスとメスの見分け方をご存じですか?



まず、爪の大きさが違います(右がオス、左がメス) 


もう一つは裏側を見るとわかります。お腹の中央あたりにある三角形の部分(俗に「ふんどし」と呼ばれる部分)に違いがありますね。(右がオス、左がメス)ふんどしはメスが卵を抱えるために必要なので、メスの方が広くなっています。



さて、もくずがにがどんなものかわかったところで、今度は「もくずがに料理」を紹介します!

「もくずがに料理」の実演・体験では、千葉県調理師会夷隅支部長の高梨喜一郎先生を講師にお招きして、調理と指導をしていただきました。


写真ではわかりづらいですが、手で蟹を剥いていきます。みごとな手さばきであっという間に終わってしまいました。

体験ではもくずがにを丸ごと使った「かにごし汁」と「かにめし」を作ります。


上の写真が「かにごし汁」、下が「かにめし」です。川の生き物と聞いて、「嫌なにおいがしそう」「ザリガニみたいな味?」とおっしゃる方がいます。しかし、このもくずがには雑味も臭みをなく、とても美味しいと評判でした!!



「もくずがに料理」は年に一度の体験ですので、ご興味のある方は、また来年よろしくお願いします。

川魚の店では他にも様々な演目があります。次は来年2月9日(土)10日(日)「なまず料理」の体験です。(材料が入手できない場合は中止となることがあります)まだ少し先ですが、ぜひお越しください!(細)









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