2019年1月24日木曜日

大寒(二十四節気)水沢腹堅(七十二候)1月25日~29日 ”太子講” ”茶室”で”初釜”体験 ”武家屋敷”でも甲冑・打掛試着体験 ”もっこ”編み 甘い香りの”ソシンロウバイ”ほぼ満開

 寒中だというのに暖かい日が続きます。七十二候は「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」ですが、「下総の農家」の下の調整池の氷もかなり解け始めてきています。写真はかなり前に撮影しました。
「商家の町並み」「畳の店」(写真:左)「木工所」(写真:右)の「太子講」の展示です。「太子講」は、旧暦の1月21日か22日に「聖徳太子」を”職能神”として信仰する”大工”や”畳屋”などの同業の職人達が集まって”太子像”を祀り、飲食や会合を行います。この日行われる”講”では、飲食をするほか賃金の協定をしたり、様々な申し合わせをしたり、職人仲間の運営にとっては大切な日だそうです。今年も全国各地で行われたようですが、実施時期は地域によっても異なるようです。「房総のむら」の地元栄町では、「栄町建設共同組合」さんが年に2回実施しているようです。
 庭先の”八重の紅梅”もほころび始め、春を感じさせるやわらかい陽光が入る”寒中”の「茶室」です。床には「春入千林処々鶯(はるせんりんにいる しょしょにうぐいす)」の軸がかけられ、新春のめでたい感覚を表徴する花として”結び柳”が”椿”を添えて”青竹の花入れ”にいけられています。格調高い本格的な雰囲気の中で、清らかな新春の”初釜”の体験ができます。
 その「茶室」で、姉妹でそろって「茶の湯」の体験です。小さいながらも、”正座”をして”礼”をしてお菓子をいただきました(写真:上左)。小さい妹さんには、生菓子は小分けにしにくかったようです。また、”お茶”もちょっと熱かったか、”フーフー”して飲んでいました(写真:左中)。お姉さんは、作法とおりに”お茶”をいただいた後、”茶碗の拝見”もしていました(写真:左下)。お姉さんは、”時代衣裳”にも興味をお持ちのようで、隣の「武家屋敷」で「甲冑試着」(写真:下中)と「打掛試着」(写真:下右)も体験していました。これまでも、「房総のむら」の「まつり」の時に行われる”時代衣裳”も体験されているそうで、着慣れているようです。妹さんは、身長がまだ足りないので、もうちょっと大きくなったら体験してみてください。
 「武家屋敷」の「甲冑試着」に、元気な男の子が参上です。お父さんと一緒に”ハイポーズ”。でも、本当はお父さんと”チャンバラ”をしたいようです。”兜”は結構重いのですが、頑張っていました。こちらのお父さんも”時代衣裳”に関心があるようですので、次回は「まつり」の”時代衣裳”も体験してみてください。
 「商家の町並み」「瀬戸物の店」では、「製陶」(手びねり)の体験です。お母さんたちが、お子さんと体験していました。”手びねり”ですので自由なものが作れますが、お二方とも”粘土紐”を作り、その紐を重ね上げて”カップ”を作ったようです(写真:下右)。この”カップ”はどなたが使うのでしょうか。焼き上がりが楽しみですね。
 「商家の町並み」「本・瓦版の店」で「房総のむら」では、お馴染みの”浮世絵摺り師”の「松崎啓三郎」さんの指導で「木版刷り」の体験です。”コース”での体験ですので、初歩的なことはマスターしている方々の体験です。はじめに体験者の方が自分で摺ります。その出来ばえを「松崎」さんが見て指導してくれます(写真:上左)。「ここの部分の色ののりが悪いね」(写真:上右)。「いいかい。こうやって色はのせるんだよ」(写真:中左)。「さぁー、”見当”に注意して摺ってごらんなさい」(写真:中右)。「摺るのは、ここ(手のひらの親指の付け根の膨らみ)、ここで摺るんですよ」(写真:下左)。体験者の方は、「難しいです」と。でも、色もうまく重なり、綺麗に刷り上がっていますよ(写真:下右)。しかし、”職人の域”にはとても届かないということですね。”伝統の職人技”は、すごいです。
 「商家の町並み」「細工の店」では、こちらも「ざる・かご」や「竹細工」の指導でお馴染みの「間野政勝」さんの実演です。この日は、”まゆかご”作りを見せていただきました。”竹ひご”の幅は、なんと2mmほどです。細い”竹ひご”を編んで”かご”を作ります。名前が”まゆかご”というとても繊細な”かご”ができました。名前からして、重いものを入れるというよりは”繭玉”のような軽いものを入れたのでしょうね。時間が経つと竹ひごも淡い薄黄色になっていきますが、出来上がったばかりの”かご”は緑色も鮮やかで”六目”の編目もとてもきれいです。
 「下総の農家」では「もっこ編み」の実演です。皆さんは「もっこ」とは何だかわかりますか?物を運ぶための運搬用具です。しかし、「もっこ」を知っている人でも、テレビや映画の時代劇などに出てくる「もっこ」は一般的に”藁蓆(わらむしろ)”などの四隅に吊り綱を2本付け”天秤棒”で担ぐ形状のものを思い出す人が多いと思うのですが、「下総の農家」で作るのは、”担架(たんか)”のような形のものです(写真:上左)。”もっこ編み台”を使って”縄”をネット状に編み上げ(写真:下)、最後に持ち手となる”竹棒”を両端に差し込みます。そんな実演を”ワラ”を使った物つくりに興味をお持ちの方が、熱心に見学されていました。
 「上総の農家」では、林に降り積もった”落ち葉”を集めて「堆肥作り」の体験です。「果樹園」近くの”ナラ(楢)”や”クヌギ(椚)”の雑木林の中の平らなところに堆肥を作る場所を決め、まわりの”落ち葉”を集めます(写真:上左)。”落ち葉”を集めては、水をかけながら足で踏み固めていきます(写真:上右)。少し離れたところの落ち葉は、シートにのせて運びました(写真:中)。”落ち葉”をのせては、時々”糠(ぬか)”を混ぜ、水をかけながらまた足で踏み固めていきます(写真:下左)。何度か繰り返して”堆肥の仕込み”が終わりました。次回は、”切り返し”を行い、完成した”堆肥”を1人10kgほど持ち帰ります。体験者の方は、家庭菜園の畑や庭で使っているとのことでした。
 「上総の農家」の”ソシンロウバイ(素心蝋梅)”が、ほぼ満開です。かなり離れていても”甘い香り”が漂っていて、視覚だけではなくその香りにも”春のおとづれ”を感じることができます。

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