2019年4月27日土曜日

犬供養の実演




下総の農家において犬供養の実演を行いました。
犬供養とは安産祈願の行事で、犬は「お産が軽い」と考えられており、それにあやかりたいという思いが行事の名称に込められています。
犬供養では、二股に分かれたネムの木の枝を削り、供養の文言を書いたザガマタ(犬卒塔婆とも呼ばれます)を村はずれの道の分かれている所に立て、握り飯を入れた「ツトッコ」と呼ばれる藁苞(わらつと)を枝に掛けます。犬供養は若い女性が集まって行う行事でしたが、現在ではなかなか受け継がれずに高齢の女性が行う光景もみられます。

肌寒く小雨が降る中でしたので、今年は来館者の方の参加は見込めないかなと思っていましたが、なんとこれが目的でいらっしゃったという出産を控えた方とそのご家族に参加していただき、一緒にお供えをすることができました。

無事に元気なお子様が生まれますようお祈りしています。(は)

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