2018年9月12日水曜日

白露(二十四節気)鶺鴒鳴(七十二候)9月13日~17日 ”稲刈り””落語”に挑戦 ”柿渋”続き ”ゲンノショウコ””キバナアキギリ”咲く 「写生コンクール」作品募集

 二十四節気「白露」の七十二候の次候は「鶺鴒鳴(せきれいなく)」です。”セキレイ”は、冬には尾を上下させる姿をよく見かけます。一年中いる鳥だと思いますが、今回は”撮らえる”ことができませんでしたの、”稲刈り”の様子を紹介します。
 「房総のむら」では、”田植え”の時期が遅かったので”稲刈り”も遅くなります。前に”早生(わせ)の品種”の”稲刈り”を紹介しましたが、”コシヒカリ”も”稲刈り”が始まりました。この日は、”インターンシップ”で「房総のむら」でいろいろな体験をされている学生さんも参加してくれました。しかし、”ムシムシの暑さ”の中、生まれて初めの体験、さらにお願いされた仕事は、雨風で倒れた”稲”を起こしながらの”稲刈り”ととてもきつい仕事でした。でも、博物館「房総のむら」の”昔ながらの農作業”の一端を知ってもらうことができたのではないでしょうか。「房総のむら」の”稲刈り”は、予約体験もあります。あなたも体験してみませんか。
 刈り取った”稲”は、ある程度の”束”にまとめ、”稲穂”を下にして横に渡した竹の棒(”おだ”)に挟んで”天日干し”ます。”天日干し”することでおいしい”お米”になります。”稲刈り”直後は、まだ緑っぽかった稲も色がさめてきました。
 こちらは、「大道芸入門」「落語入門」です。「房総のむら」では年三回、人間国宝「柳家小三治」一門の「柳家三三」「柳家三之助」師匠の落語会「房総座」を開催していることもあり、”落語”は”大道芸”ではありませんが、江戸時代から続く大衆芸能ということで取り上げました。今回は落語家の「立川志ら松」さんに指導していただきました(写真:上左)。初めに、「志ら松」さんの”落語”の”模範演技”を聞き、そののちに、簡単な”落語”の”落ち”とそばの食べ方などの”仕草”(写真:中左2枚)も教えていただきました。それではということで、参加者の皆さんにも落語の体験をしていただきました。隣の部屋から”出囃子”に合わせて登場し、座布団に座って”落語”(簡単なお話)をしていただきました。ここにも、インターンシップの学生さんが参加です(写真:中右)。傍で見ていると、簡単そうなことでも、一人で座布団に座って”話”をするとなると難しそうでした。お子さんたちにも体験していただきました(写真:下)。中には、「寿限無寿限無五劫の摺り切れ海砂利水魚の水行末、、、、」と話を始めるお子さんもいて、驚きました。次回「房総座」は10月28日(日)「柳家三之助」師匠の登場です。ご来館をお待ちしております。前売りチケットがお得ですよ。
 「商家の町並み」「焼き物の店」の「絵付け」の体験です。”素焼き”してある”皿”や”茶碗”などに、”絵付け”をする体験です。まず、はじめに”鉛筆”で”下書き”をしてから”絵付け”をします。皆さん真剣に”絵付け”をしていましたが、かなり真剣に”下書き”をしているお子さんもいました。作品は、後日”窯”で焼き上げてお渡しします。作品がどんな風に仕上がるか今から楽しみですね。
 当ブログ「防腐剤として使われた柿渋に挑戦」(8月26日公開)の続きです。”渋柿”の中でも最も渋の多い”豆柿”を”臼”でつぶし、水とともに容器入れて10日ほど寝かした状態(写真:上左)のものを、布袋に入れ(写真:上右)、”桶”の上に並べられた棒の上に置き、上に板をのせて(写真:中左)、その板を一方が木に縛られた棒に全体重を乗せてプレスするという(写真:中右)、”原始的?”なプレス方法で”柿渋”を搾り出します(一番渋)。搾り出された”柿渋”は薄い灰褐色といった感じでしょうか(写真:下左)。しかし、独特の臭いがしますね。これから2年くらい時間が経つと、”粘り”や”色”がよくなるようです。昨年搾った”柿渋”から数年前のものが”ペットボトル”に入れられて並べてありますが、古いもの(左側)ほど色が濃いのがわかると思います(写真:下右)。
 「下総の農家」の”カクトラノオ(角虎の尾)、ハナトラノオ(花虎の尾)”です。咲き出してから半月ほどたちますが、花がずいぶん増えてきました。
 こちらも「下総の農家」です。9月になって咲き出した”綿花”は、その後毎日のように”ふかふか”の”綿”が顔をだしていますが、雨が降ると白い綿が汚れてしますので、はじけた”綿”はその都度収穫しています。まだ”黄色い花”も咲いていますが(写真:上左)、はじける前の”コットンボール”がたくさん付いている木もあります(写真:上右)。
 ゲンノショウコ(現の証拠)”の花が咲きました。”ゲンノショウコ”は”生薬”になりますが、漢字のとおり”実際に効果がある証拠”が名前の由来だそうです。可憐な花からは想像できませんが、葉にはパワーがあるのですね。
 キバナアキギリ(黄花秋桐)”も咲き始めました。花は、縦に口を開けたように開き、奥には”仮雄しべ”があり、先端には細い糸状の”雄しべ”が伸びています。これから、館内のあちこちで見ることができる花です。
 「武家屋敷」”フヨウ(芙蓉)”です。”ムクゲ(槿)”の花に似ていますね。ともにアオイ科フヨウ属のようです。花ではわかり難いですが、”フヨウ”の葉は大きいのでわかります。
 ”センニンソウ(仙人草)”が緑の草むらに白く生き生きと咲いています(写真:上)。4枚の白い花弁状のものは、花びらではないそうです。”タマスダレ(玉簾)”も白い花を開いています(写真:下)。”ぽつん”と一輪、花びらを大きく開いた”タマスダレ”の花が緑の中に白く鮮やかでした(写真:下左)。密集して咲いている”タマスダレ”には日差しがあたり、光り輝いていました(写真:下右)。
 ”キク科”の花も増えてきました。背丈が2mもある茎の上の方に、”ツヤ”がない薄黄色の花”アキノノゲシ(秋の野芥子)”が咲いています(写真:上左)。「上総の農家」の横の「炭窯」近くの林の中に”キクイモ(菊芋)”が黄色の鮮やかな花を咲かせています(写真:上右)。外来種だそうですが、菊に似た花を咲かせ芋をつけることからつけられた名前だそうです。小さな白い花は、”シロヨメナ(白嫁菜)”(写真:下左)です。花びらが少ない”シラヤマギク(白山菊)”です(写真:下左)。今回もボランティアさんに教えていただきました。ありがとうございました。
 「風土記の丘」「水生植物園」の”ミソハギ(禊萩)”です。”盆花”として飾ったりしましたのでもう終わりかと思いきや、まだまだたくさん咲いています。
 こちらは、”ツルボ(蔓穂)”の群生です。こちらも館内のあちこちで、まだ群生しているところがあります。
 「風土記の丘」の「古墳広場」でも群生が見られます。古墳の墳丘にも”ツルボ”が密集していました(写真:上)。「上総の農家」の「梅畑」の中にも群生しています(写真:下)。
 今年も、「房総のむら」の「写生コンクール」の作品募集が始まりました。このコンクールは、「房総風土記の丘」が開館した頃始められた事業ですので、もう40年続いています。近くにお住まいの方ならば、小学生の時などに出品された方もいらっしゃるのではないですか。写真は、昨年度の入選作品の一部です。「写生コンクール」の詳細は、当館ホームページの「第40回房総のむら写生コンクール 募集のお知らせ」をご覧ください。なお、締め切りは9月20日です。多くの皆様の作品をお待ちしております。

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