こちらは、「下総の農家」の「綿の種取り」体験です。収穫した「綿」から「木綿糸」を作るために、まず行うのがこの作業です。昔の洗濯機の「手回し脱水機」(古い例ですみません)のように2つの回転するローラーの間に、「種」が入ったままの「綿」を挟んで手でローラーを回すと、ローラーの隙間に入らない「種」が手前に落ち(写真右)、反対側には「種」がなくなった「綿」だけが出てきます(写真左)。非常に単純な機械、「綿繰り機」ですが、優れものですね。体験者には、「綿」と「種」は持ち帰っていただけます。「綿」はクリスマスツリー飾りに、「種」は来年育ててみてはいかがですか。
「稲穂まつり」でも「昔の農具」の体験をしていただきましたが、現在開催中の企画展「農具」に合わせて、再びの「昔の農具」体験です。写真左は「稲穂」から「稲(籾)」だけをとる「脱穀」です。「稲穂まつり」では江戸時代からの「千歯扱き」を体験していただきましたが、今回は、明治時代末に開発された「千歯扱き」よりも能率のよい「足踏式脱穀機」の体験です。足でペダルを踏むことで、逆U字状に取り付けられた針金が付いたドラムが回転し、そこに「稲穂」が当たると「稲(籾)」だけが「稲穂」から外れるというものです。写真右は、その「籾殻」の付いた「稲」を「木摺臼(きするす)」で、摩擦を利用して「籾殻」を外す作業です。企画展では、この後の工程となる、「唐箕」でごみ(籾殻)を取り除き「米」だけにする体験もできます。

0 件のコメント:
コメントを投稿