2017年11月5日日曜日

「ふるさとまつり」を開催しました




 「房総のむら」恒例の「ふるさとまつり」を開催しました。「風土記の丘」時代からのイベントで、今年が41回目になります。朝方まで雨が降っていましたが、「まつり」開催時には晴れ上がりました。友の会会長の話では、「ふるさとまつり」に雨になったことはないとのこと。匝瑳市八日市場「西本町お囃子連」の方々が「商家の町並み」を練り歩いているところです。
 今年の「ふるさとまつり」にも大勢の方々においでいただきました。「商家の町並み」には、時代衣装を着た方もいらっしゃいました。
 「商家の町並み」「総屋」前の広場では、「大道芸」も行われました。写真は、たくさん並べられた椅子を飛び越える「軽業芸」です。ハラハラドキドキの連続でした。
 「房総のむら」では、日ごろから伝統的な技や技術の紹介、体験を専門家の指導で行っておりますが、「ふるさとまつり」でも大勢の技術者の方々に「商家の町並み」の店先で技術を披露していただきました。まずは、よくご存知の「江戸つまみかんざし」の「穂積 実」さんです。千葉県の伝統的工芸品製作者です。
 こちらは、「鍛冶屋」の体験指導でご存じの「下総鋏」の「北島和男」さんです。千葉県伝統的工芸品製作者です。この日は「ラシャ切り鋏」作りを見せていただきました。
 このブログにもたびたび出ていただいている「浮世絵摺り」の「松崎啓三郎」さんです。千葉県出身で、「荒川区の無形文化財保持者」です。
 これからは、なかなかお会いできない先生方です。まずは、「べっ甲細工」の「矢吹 覚」さんです。千葉県の伝統的工芸品製作者です。「べっ甲」の飴色の美しさを教えてくれました。

 「芝原人形」の「千葉惣次」さんです。千葉県伝統的工芸品製作者です。千葉さんは、一時途絶えた長南町芝原の「芝原人形」を復元して制作しています。京の「みやび」の「お雛様」とは違う、「素朴」な味わいの庶民の「芝原人形」です。
 「雨城楊枝」の「森 隆夫」(中央)さんです。千葉県伝統的工芸品製作者です。上総地方では、江戸時代から「黒文字」を使った「楊枝」が作られてきましたが、森さんの先々代の方が装飾性・芸術性の高い「楊枝」を考案し、代々引き継がれてきました。「雨城」は君津市「久留里城」の別名です。
 こちらは、「とんぼ玉」の「駒野幸子」さんです。千葉県伝統的工芸品製作者です。「とんぼ玉」は、古墳の副葬品として出土することがある、古代からある装飾されたガラス玉です。
 凧つくりの「仲田一夫」さんです。11月12日には、予約体験「凧作り」の指導をしていただきます。芸術的なので飾り物になりそうと話しかけると、そうではなく、是非「凧あげ」をして遊んで、「凧」の面白さを知ってほしいと。
 「薬の店」では、「中島慶子」さんです。この日は、江戸時代に、「華岡青洲」の弟子が作った考案した漢方薬「連珠飲(れんじゅいん)」作りの実演です。「茯苓(ぶくりょう)」「桂皮(けいひ)」「地黄(じおう)」など8種類の薬草を「薬研(やげん)」で細かくして調合します。

 この方は、「房総のむら」でもしばしば見かけたことがあると思います。「あめ細工」の「込田匡美」さんです。器用な手先で、十二支の動物などを作り上げます。この日は「ペガサス」が人気だったとか。
 「ふるさとまつり」でも、「房総のむら」のいろいろな体験をしていただきましたが、すべては紹介はできないので、”代表”で「張り子のストラップ」作りに挑戦していたご家族です。

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