2019年6月7日金曜日

「端午の節供祝い膳」の展示

端午の節供祝い膳
左上「からなます」、左下「太巻き寿司」、右上「煮しめ」、右下「吸い物」、右端「柏餅」

安房の農家では6月7日・8日と「端午の節供祝い膳」の展示を行っています。
「6月に端午の節供?」と思われる方もいると思いますが、安房の農家での端午の節供は旧暦で行っており、令和元年6月7日は旧暦5月5日にあたります。

端午の節供は男の子の行事のイメージがありますが、元々は女性が田植え前に身を清めるため、菖蒲などを飾って忌み籠りをする女性の行事だったといわれています。
また、香りの強い菖蒲や蓬などを飾ることは、5月を悪い月として薬草で邪気を払う中国の行事から影響を受けたともいわれています。
武士の時代になると菖蒲が「尚武(武道を重んじること)」と同音であることから邪気払いとして菖蒲を頭につけていたものが菖蒲の兜となり、さらに、本物の兜を飾るようになったことから次第に男の子の行事へとなりました。

端午の節供祝い膳では、安房地方の初節供の祝い膳を再現しています。
展示品はレプリカではなく本物ですが、ご見学の際は食べないようにお願いします!(は)

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