2013年6月29日土曜日

「けだい作り」に挑戦する意味は?

今日は、安房の農家で年に1回のけだい作りの体験がありました。
「けだい」とは南房総地方で使われていた稲わらによる雨用の「みの」のことですが、昭和20年代にビニール製合羽の普及により、ほとんど消滅してしまったものです。

けだいは、細縄13尋(ひろ)(約24m)と稲わら一抱えほどを使って、編み機で袖部分、胴部分、背中部分を編んでいきます。縄ないを除き、4時間の工程です。
体験された方は北総地域の某市からの来館で、柴犬の朝夕の散歩にこの「けだい」をまといたいと申し込まれたそうです。柴犬は12、13歳のため、「老々介護だ(笑)」と仰っていました。

でも、「けだい」だけでなく、「ばっち笠(上部写真の左側)」も被りたいそうなのですが、当館では材料の関係から、ばっち笠はまだ実演のみが現状です。近い将来、ばっち笠も体験化したいと考えています。

最後に、感想はと聞いてみたところ、「完璧!」とお答えになりました。犬の散歩頑張ってください。(フ)



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