2011年7月6日水曜日

ハマオモト

 風土記エリアの万葉植物園で、ハマオモトが咲いています。ハマユウと呼んだほうが、なじみがあるかもしれません。厚くて、てかてかした葉に純白のユリのような花。不思議な風貌をしています。
 ハマオモトは、霜の降らない海岸線に自生する植物で、房総のむらでは万葉集にでてくる植物として植栽されました。万葉集では柿本人麻呂が「み熊野(くまの)の、浦の浜木綿(はまゆふ)、百重(ももへ)なす、心は思へど、直(ただ)に逢(あ)はぬかも」と詠んでいます。じかに会えないもどかしさを、ハマオモトの球根が幾重にも重なっていることに例えた歌だそうです。(ひ)

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