2017年11月26日日曜日

小雪(二十四節気)朔風払葉(七十二候)11月27日~12月1日 商家の町並みを「町駕籠」走る


 七十二候は、「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」です。「朔風(さくふう」は、北風のことだそうです。なかなか、木の葉が北風に吹き飛ばされる瞬間は撮れずに、「房総のむら」の「大木戸(入口)」と「総屋(受付)」に落ち葉です。「総屋」は、成田山門前の「大野屋旅館」さんの現在の建物(国登録文化財)の前、昭和2年前まで使用されていた建物の再現です。
 「上総の農家」の農事歴「炭焼き」体験です。「炭」は、今はほとんど使うこともないかもしれませんが、「房総のむら」では、「囲炉裏」や「商家の町並み」の店での「七輪」を使った体験などの”必需品”です。この季節では、「煎餅焼き」「玄米茶作り」「昔ながらのカステラ焼き」などにも使います。「炭」は、火をつけやすく火持ちがよい上に煙も出さないで熱を発するので、電気・ガスが普及する以前には暖房や料理をする際の燃料として”必需品”でした。ちなみに「佐倉炭」は、江戸の生活には欠かせない”高級炭”として有名でした。
 「房総のむら」では、初めての「町駕籠(まちかご)」の乗車体験を行いました。当日は、午前中はかなり雨脚も強かったのですが、「駕籠舁(かごかき)」さんの「蓑笠(みのかさ)」スタイルが「商家の町並み」にしっかり溶け込んでいました。
 午後には雨が上がり、「駕籠舁」さんは「蓑笠」を脱ぎました。「駕籠」には100kgくらいの方までは乗れるそうですが、子どもさんならば2人でも大丈夫だそうです。シートベルトを締めて、屋根の部分から下げらている紐につかまり、”エッホ、エッホ”の掛け声に、子どもたちも大喜び。
 そんな雨の中、千葉県ユニセフ協会主催の「ユニセフ・ラブウォーク in 房総のむら」が行われました。「房総のむら」の「商家の町並み」から「風土記の丘エリア」を歩き、成田市の「坂田が池」周辺をウォーキングして、ゴールは重要文化財「旧学習院初等科正堂」です。かなり雨が降ってはいましたが、参加者は皆さん元気に”完歩”しました。
 「下総の農家」の「こんにゃく作り」の体験です。生の「こんにゃく芋(写真上)」をすりおろし、「精製ソーダ」を加えよくかき混ぜて、小判形に丸めました(ハンバーグのような感じ)。その後、熱湯でゆでてあく抜きをし、鍋から取り出し流水に晒して完成です。食べやすく切って、「上総の農家」で作った「醤油」でいただきました。手作りの「さしみこんにゃく」です。「醤油」の味もよく、おいしくいただきました。

 こちらは、「商家の町並み」「菓子の店」の「昔ながらのカステラ焼き」です。四角い缶の中に生地を入れて、炭火で焼き上げます。缶の蓋の部分にも炭火をのせ、上下から熱して焼き上げます。「菓子の店」には、甘いおしいそうなにおいが広がりました。完成したカステラは、とても”フワフワ”です。ハチミツの香りと甘みもあり、おいしく焼きあがりました。
 「商家の町並み」「細工の店」の「張り子の絵付け」です。「張り子」にお気に入りの色で絵付けをします。「おかめ」「ひっとこ」などのお面のほか、来年の「干支」の犬の「張り子」も人気です。ONLY ONE の「張り子」の完成です。
 同じ「細工の店」の「菓子入れかご」作りの体験です。竹細工の「間野政勝」さんの指導で、かなり細く、薄くした竹を編んで「かご」を作ります。まだ、淡い緑色も残り、とてもきれいな「かご」ができました。「菓子入れ」にはもったいない、「芸術作品」の完成です。
 「商家の町並み」「木工所」の「大工の技」「鉋かけ」の体験です。お祖父さんは、日曜大工もするそうですが、今は電気鉋だとか。昔は「鉋」を使っていたそうです。ひ孫さんも、お祖父さんと一緒に「鉋かけ」の体験です。この日、「鉋かけ」した材木は「青森ヒバ」と「ヒノキ」です。どちらも「鉋屑」は、材木特有の”癒される”ような香りがあります。「青森ヒバ」は特に香りが強いと、職人さんの話でした。皆さん自分で作った?「鉋屑」をお土産に持ち帰りました。お風呂に入れてみてください。
 最後は、「安房の農家」「母屋」の茅葺屋根です。「安房の農家」は「分棟型」で、昨年は「台所棟」の屋根を葺き替えましたが、今年は「母屋」の屋根を改修します。傷んだ茅葺屋根の上に足場にする丸太が据え付けられ、これから工事が始まるところです。「安房の農家」は、この工事のため公開しておりませんが、遠くから茅葺屋根の修理の様子もご覧いただけます。
 [おまけ] 「下総の農家」近くの畑です。「房総のむら」では、21日に今季初めて「霜柱」を確認していますが、25日の朝も空には雲もなく、地表面はかなり気温が下がったようで、9時30分頃でも日陰の畑は全面に「霜柱」が立っていました。長いものは、3cmほどありました(写真左下)。この霜柱の上を、”サクサク”と歩かせていただきました。富士山もよく見えましたが、その様子はいずれご紹介します。

0 件のコメント:

コメントを投稿