2022年7月1日金曜日

むらびとへの道⑩ 上総掘り2

みなさん、こんにちは。骨子です☆

観測史上最速で梅雨が明けましたね。

房総のむらでは、熱中症予防対策として、総屋前のミストを始めました。



さて、7月16日(土)から始まる

トピックス展「上総掘りでホリヌキ井戸を掘る」

に向けて、着々と準備が進められています。

6月29日(水)・30日(木)には、上総掘り職人の田中伸一氏の指導の下、

NPOの皆さん、ボランティアの皆さんで足場の組み立て作業が行われました。

 

※ここから先は、プロ○ェクトX風にお届けします。

田○トモロヲさんの声で脳内再生してください。

********************************************

梅雨が明けたばかりの、灼熱の太陽の下、

熱い志をもった男たち(注:実際は女性もいます)が

むらに集結した。

井戸を掘るための足場を組み立てるためである。


水は出るのだろうか。

「大丈夫。出る。」

親方は力強く言った。


穴を掘り、7mの丸太を突き立てる。

 4本の丸太(シュバシラ2本、マエバシラ2本)を立て、

それを支柱に足場を組んでいく。

まるで縄文時代の三内丸山遺跡の巨大柱のようだ。

と思ったが、縄文時代の方がはるかに立派だった。

(注:あちらは20m)

縄文時代の男たち、恐るべし。





シタヨコマルタ、ウエヨコマルタ、スジカイ、ハネギ・・・

2日間かけ、足場は順調に組みあがっていく。

ヒゴグルマもおおよその形を見せはじめた。

放射状のヌキイタを互いに連結するフミイタを取り付けようとしたその時、

重大な問題が発生した。

 

プロジェクト エーーーーーーーーンムッ(M

(注:MMURAM

********************************************

 

今回は趣向を変え、シリアスな雰囲気でお送りしました。

むらびとへの道 上総掘り3へとつづきます。

お楽しみに☆(骨)

2022年6月29日水曜日

約120年に一度しか見られない花

 「房総のむら」の旧平野家住宅で、クロチクの花が咲きました。

(以下、千葉県立中央博物館 植物学研究科 天野誠 上席研究員からコメントをいただきました。)
 クロチクが含まれるマダケ属は、数十年から約120年おきに一斉開花して、株全体または地上部が枯死する習性があります。クロチクの前回の開花は20世紀初頭に記録されています。おおよその周期の120年に近づいています。変種のハチクは、1903から1912年に咲いた記録があります。近年では2020年に開花しています。インターネットを調べてみると、クロチクは、各地で開花しているようです。これは、各地のクロチクがクローンであるためと考えられます。いずれにしても一生に一度ものの現象です。ぜひ、一度ご覧になられていかがでしょうか?


 6月29日(水)現在、クロチクの花を確認することができましたが、枯れてしまっている部分もありました。花を見ることができる期間はそれほど長くないと考えられます。
 なお、館内の動植物の採集は禁止されています。また、写真撮影する場合は周囲の方へのご配慮をお願い致します。(ま)

2022年6月25日土曜日

上総の農家「わら草履」

  上総の農家では6月25日(土)にわら草履の実演を行いました。稲わらを草履編み台と呼ばれる台に掛けて、鼻緒用の布を稲わらに結びながら編んでいきます。草履が出来上がるには、だいたい半日ほどかかります。


 

草履は、主に歩くために作られたものであり、自分たちで草履を作成していたそうです。また、地方によって大きさが様々なものがあり、寒い北海道では長さや幅が大きくなり、温暖な九州地方では、小さくなる傾向があります。他にも、地方によっては災い避けとして村境に大きな草履を吊すこともあります。                               




むらびとへの道⑨ 上総掘り1

みなさん、こんにちは。骨子です☆

関東は、梅雨が明けてしまったかのような暑さですね。

商家の店先のあちこちに、草花が生けてありました。

目だけでも涼んでいただこうという商家レディの心配りですね☆



さて、房総のむらでは7月16日(土)から

トピックス展「上総掘りでホリヌキ井戸を掘る」

を開催します。

上総掘りは、明治中期頃(明治20年代)に上総地方で考案された井戸掘り工法で、

国の重要無形民俗文化財にも指定されている、すごい技術なんです!

この上総掘りの技術を用いて房総のむら内に新しく井戸を掘削し、

その作業工程を公開することで、上総掘りの技術と文化を理解していただこうというのが

この展覧会の趣旨です。

 

トピックス展開催に向けて着々と準備が進められ、プレイベントも行われています。

今日はその中の一つ、講習会「上総掘りの構造の概要と竹割り」が行われました。


上総掘り職人の田中伸一氏と仲井克己氏の指導の下、竹を割り、竹ヒゴを作る準備をしました。

長さのある竹を、真っすぐに割り、きれいに整えていくのは、なかなか難しい作業です。

今回の作業では、むらの鍛冶屋が製作した道具も登場しましたよ。



せっかくなので、親方の田中氏に手を見せていただきました。


骨子)上総掘り職人としての手の特徴はありますか?

親方)俺、職人じゃないから・・・

骨子)えっ、そうなんですか?そういわずに、上総掘りをやっている人ならではの

   病気とか疾患とかないんですか?腰痛持ちとか・・・

親方)ない。

チーン・・・ インタビュー終了。

 

仲井氏によると、現在は機械掘りが主流であり、伝統的な上総掘りではとても食べていけないのだとか。

上総掘りは、技術というより知識と経験がなにより大切なので、

職人としての身体的特徴はない、とのことでした。

これはこれで、興味深いですね。

 

上総掘りに関する講習会・体験は今後も行われますので、興味のある方は、

館のホームページでご確認下さいね☆(骨) 



2022年6月23日木曜日

むらの花だより

 房総のむら自然ガイドボランティアさんからの花情報です。(風)

●観察日 令和4年6月17日(金)

●観察者のコメント

・アジサイは、房総のむらではこれからが本番です。

・ウツボグサが咲き始め、その隣でヒメヤブランが葉陰でひっそりと咲いています。

・ムラサキシキブが盛んに咲いています。

・ホタルブクロは、武家屋敷の生垣の下と木戸前で咲いています。

・本来、水気の多い所に生えるハンゲショウですが、上総の農家では土蔵裏の花壇で見られます。

・オオバノトンボソウは、今年はあちらこちらで多く見られます。まだツボミです。花の姿は蜻蛉(カゲロウ)の姿にたとえられています。

・タイサンボクは盛りを過ぎましたが、まだツボミのものがあります。

・ネジバナが、上総の農家の門前の芝の中に沢山咲きました。



●観察された植物と場所 (◎見頃の花)

・ガクアジサイ(上総の農家の畑) ・アジサイ(上総の農家の畑) ・ガクアジサイ(上総の農家の畑) ・ヤマアジサイ(上総の農家) ・ガクアジサイ(堀割) ◎ムラサキシキブ(下総の農家の田んぼ) ◎ホタルブクロ(武家屋敷木戸前) ウツボグサ(水車小屋前) ◎ヒメヤブラン(水車小屋前) ◎ハンゲショウ(上総の農家) ・サカキ(上総の農家) ・オオバノトンボソウ:ツボミ(炭焼き小屋・竹林) ・タイサンボク(安房の農家) ◎ネジバナ(上総の農家長屋門) ◎ビョウヤナギ(武家屋敷) ・ヒメコウゾ:果実(竹林の坂) 


2022年6月19日日曜日

安房の農家 「バッチ笠」作り

 

 安房の農家では6/18、6/19に「バッチ笠作り」の実演を行いました。ハチクという竹の皮を糸で縫い、笠の形にしていきます。笠の内側と笠の上に笠の骨となる竹ひごを入れ、竹の皮を上下でサンドするようにして、縫い付けます。

 慣れている人では、1日で完成するそうですが、大体は2日で完成するそうです。「バッチ笠」の由来は、雨が笠に当たるとバチバチと音がするところから「バッチ笠」という名前になったと言われております。


 

 笠は日本全国で様々な形態があり、安房の農家で行われている「バッチ笠」のような、竹の皮を縫って作られるものや稲藁等を編み、笠を作る方法の他、時代劇に出てくるような、スゲを使い笠にする方法もあります。


むらびとへの道⑧ むらびとの手1

みなさん、こんにちは。骨子です☆

今日は暑いですね。

房総のむらの堀割では、コイたちが涼しそうに泳いでいました。



さて、骨子の変態的趣味の一つに、「人の手の観察」があります。

手には、その人の性格や人生、生き方があらわれているように思います。

むらには、色々な職人さんや専門家さんがいらっしゃるので、

観察フィールドとしては絶好の場なんです!

(さらに嬉しかったのは、むらには、この趣味に共感してくれる変態仲間がいたこと!!

プロの手を拝見できる機会なんて、そうそうあることではありません。

今日もむらのあちこちを回り、その仕事ぶりと、

そのお仕事ならではの手を観察させていただいちゃいました☆

 

この手は、どんなお仕事をしている人の手だと思いますか?

ヒントは、指の第一関節のところにできているタコです。



これは、むらびとへの道④で紹介した、

浮世絵界のレジェンド☆江戸木版画浮世絵摺師の松崎啓三郎先生の手なんです。



手の指のタコは、バレンで摺る際に当たるのでできてしまうとのこと。

摺りの作業は力が必要で、摺師の腕はたくましいんですよ。

先生は、手のひらにもタコがあり、これは紙を切るときに刃物が当たるから、なんだとか。

でも、絵の具を版木に載せ、刷毛でのばすときの手は、驚くほど優し気で、色っぽいんです!

皆さんも匠の手を見に、房総のむらにいらっしゃいませんか☆(骨)