暦の上では、冬となりました。暖かい立冬ですが、朝夕だけは寒くなってきましたね。七十二候は、「山茶始開(つばきはじめてひらく)」です。"つばき"は「椿」ではなく「山茶花(さざんか)」だそうです。「房総のむら」でも、「山茶花」はかなり前から咲いています。写真は、「房総のむら」内の重要文化財「旧御子神家住宅」庭先の「山茶花」です。
「商家の町並み」「細工の店」の実演「竹編みの妙技」です。実演者は、竹細工の体験指導でも登場いただいた「間野政勝」さんです。午前によく乾燥させた竹を割いで、材料となる細く、薄い「竹ひご」を作り、午後から小さな「竹籠」を編み始めたところです。「竹編み」の、繊細で細かい実演を見ていただきました。完成品は、芸術作品です。
こちらは、「下総の農家」の「綿の種取り」体験です。収穫した「綿」から「木綿糸」を作るために、まず行うのがこの作業です。昔の洗濯機の「手回し脱水機」(古い例ですみません)のように2つの回転するローラーの間に、「種」が入ったままの「綿」を挟んで手でローラーを回すと、ローラーの隙間に入らない「種」が手前に落ち(写真右)、反対側には「種」がなくなった「綿」だけが出てきます(写真左)。非常に単純な機械、「綿繰り機」ですが、優れものですね。体験者には、「綿」と「種」は持ち帰っていただけます。「綿」はクリスマスツリー飾りに、「種」は来年育ててみてはいかがですか。
「稲穂まつり」でも「昔の農具」の体験をしていただきましたが、現在開催中の企画展「農具」に合わせて、再びの「昔の農具」体験です。写真左は「稲穂」から「稲(籾)」だけをとる「脱穀」です。「稲穂まつり」では江戸時代からの「千歯扱き」を体験していただきましたが、今回は、明治時代末に開発された「千歯扱き」よりも能率のよい「足踏式脱穀機」の体験です。足でペダルを踏むことで、逆U字状に取り付けられた針金が付いたドラムが回転し、そこに「稲穂」が当たると「稲(籾)」だけが「稲穂」から外れるというものです。写真右は、その「籾殻」の付いた「稲」を「木摺臼(きするす)」で、摩擦を利用して「籾殻」を外す作業です。企画展では、この後の工程となる、「唐箕」でごみ(籾殻)を取り除き「米」だけにする体験もできます。
「上総の農家」の「新鮮野菜の収穫体験」は、「さといも」の収穫です。蓮の葉、あのトトロの傘のよう形の芋の葉っぱが刈り取られた畑で、大きな「さといも」の株を掘り出し、"親芋(種芋)"の周りについた"子供(新しくできた)の芋"をもぎ取ります。一つの「親芋」から、たくさんの新しい「芋」が収穫できました。お父さんは、「おでん」かなと。食の体験も楽しんでください。
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