①はじめに、天日で干して乾燥させた「菜種」を炒ります。「カマド」に据えられた鉄製の平たい鍋「ほうろく」で、「菜種」を焦がさないように火力を調整しながら炒ります。
②次に、炒った「菜種」を広げて粗熱をとって(手前:「箕の中に新聞紙を敷き、炒った「菜種」を広げて冷ましています)から、「石臼」で挽いて粉末状にします。その後に、挽いた「菜種」を「蒸籠(せいろ)」で蒸します。
③粉末にして蒸された「菜種」を、昭和20年代に使われていた「螺旋式搾油機」の円筒の中に入れます。円筒の中には乾燥した「シュロ」の繊維を袋状に敷き詰めてあり、その中に粉末の「菜種」を入れ「シュロ」を巻き込んで上部も閉じます。そして、いよいよ「螺旋式搾油機」のハンドルを回してネジ山の切られた軸を回転させながら下方に押し下げ、円筒の中に入れた粉末の「菜種」に圧力を加えて油を搾り出します。まさに搾り出すといった感じで、圧力を加える作業はかなりの重労働です。しかし、人力だけで油を搾るだけの圧力をかけることができるのですから、この道具「螺旋式搾油機」は優れものです。
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