「龍角寺岩屋古墳」からみた、「十三夜」の月です。「十五夜」は満月(今年の「十五夜」は月齢が13.9でした)ですが、「十三夜」は13日目の月ですので、満月にはもう少しといったところです。そのため「栗名月」とも呼ばれます。「十五夜」の時期は、気候も不安定で月が見られないことが多いですがが、「十三夜」になると天気も安定し空も澄み、今年もきれいな月が見れました。
「片見月はするものではない」とのことで、房総では「十五夜」とともに行われてきたのが「十三夜」です。「房総のむら」でも、旧暦の8月15日に「十五夜」を、そして旧暦9月13日(今年は11月1日)には「十三夜」の展示を行っていますが、今年は「十三夜」の「お月見」も行いました。
「お月見」会場は、国史跡「龍角寺古墳群・岩屋古墳」の「岩屋古墳」の上です。「房総のむら」周辺では一番高い場所から「お月見」をしました。参加者には、月見団子をめしあがっていただき、周囲に遮るものがない180度広がった広い夜空に、きれいな「十三夜」を見ていただきました。
「龍角寺岩屋古墳」は、古墳時代終末期の方墳としては日本最大規模の古墳です。一辺78m、三段築成で高さは13.2m。月が上空かなり高く昇った頃、太陽が沈んだ直後、オレンジ色から紺色、そして黒色に移るグラデーションの空に「岩屋古墳」上部のシルエットがはっきり現れました。
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