七十二候は、秋の最後「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」です。楓(かえで)や蔦が黄ばみ、紅葉が始まる頃です。「房総のむら」でも、「商家の町並み」の「堀割」で一部ですが色づきはじめました。でも、房総の「紅葉の見ごろ」は、例年ならば11月中旬から12月上旬頃です。この時期は、「ケヤキ」や「イチョウ」も黄ばみ始めましたが、一番目立つのは「チューリップツリー」とも呼ばれる「ユリノキ」の黄ばみくらいです。
「商家の町並み」「辻広場」の「江戸の花卉(菊)」の展示です。千葉市の嶋田清司さんが、丹精を込めて仕立てた「江戸菊」です。毎年この時期に展示させていただいています。今年は、小菊で飾られた「餅をつくうさぎ」と「女船頭さん」の「菊人形」のほか、1本の苗から9本、10本の枝を伸ばして仕立てた「中菊」の展示です。花は、これから少しづつ開いていきそうで、満開が楽しみです。
「菊花開(七十二候:10月13日~)」では、まだ開かなかった「房総のむら」の菊ですが、「江戸の花卉(菊)」の展示には間に合いました。
「安房の農家」の前のみかんです。房州では「ぶうらみかん」と呼ぶとか。筑波名産の「福来(ふくれ)みかん」と同じ品種だそうです。普通のみかんに比べ小さいですが、皮が黄色っぽく、香りが高く酸味が強いのが特徴です。畑には落花生を乾燥させている「ぼっち」も見えます。秋の景色です。
「安房の農家」の前の畑の紫色の花に、「ベニシジミ」と「ハチ」がいました。この紫色の花は、何の花だかわかりますか?答えは、「らっきょう」の花です。「らっきょう」の紫色の花が一斉に咲くときれいかもしれませんが、「房総のむら」ではそうはならないようです。
こちらは、「商家の町並み」「菓子の店」の実演「練切り」です。白あんに色を付けて、繊細な細工を施し、菊をかたどった「上生菓子」を作っていただきました。実演者は、匝瑳市八日市場の「鶴泉堂」店主の大川功修さんです。「鶴泉堂」は、「初夢漬」(一口で言うと小なすの砂糖漬け)で有名な1781年創業という和菓子店です。「房総のむら」では、お父さんからのお付き合いです。実演を見ていた子供たちが、「おいしそうだね」と。
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