七十二候は、「金盞香(きんせんかさく)」です。「金盞」は、春に咲く「キンセンカ」ではなく、「水仙(スイセン)」です。「金盞」とは金の盃のことで、水仙の黄色い冠が金の盃のようなので、こう呼ばれるのだそうです。しかし、「房総のむら」では、「水仙」はまだ咲いていませんので、「紅葉」がまた少し進んできた「掘割」のようすです。
11月11日に、当館のマスコットキャラクター「ぼうじろー(写真上:右)」と「佐倉"江戸"時代まつり」に参加しました。佐倉市の佐倉・城下町400 年記念事業のイメージキャラクター「カムロちゃん(写真上:左)」のほか、「チーバくん」や「うなりくん」など、たくさんのお友達と一緒に「時代まつり」の開会式にも出席しました。
11月12日に、今年度の「房総のむら写生コンクール」の表彰式を行いました。「写生コンクール」は、昭和53年に当時の「千葉県立房総風土記の丘」と「友の会」が中心になって始めた事業で、今回で39回目を数える事業です。今年も、多くの方々から出展いただきました。表彰式では、審査員の先生方から作品の丁寧な説明もあり、参加した受賞者だけではなく、ご両親や家族の方も熱心に聞いていました。来年度の出展も楽しみしております。
「房総のむら」「総屋」二階で「平安時代装束」の試着と解説会を開催しました。東京成徳大学日本伝統文化学科の「青柳隆志」教授の指導で、平安時代の装束の「十二単(じゅうにひとえ)」や「衣冠(いかん)」「束帯(そくたい)」の試着体験と装束の解説していただきました。
こちらは、「商家の町並み」「細工の店」の「凧」の展示です。この日は、「凧作り」の体験があることから、「凧作り」の指導者でもある「仲田一夫」さんが作られた「凧」を展示していただきました。伝統的な「武者絵」や仲田さんが考案した絵柄などが、「角凧」「やっこ凧」「とんび」等のいろいろな形の「凧」に描かれています。体験では、「仲田」さんと「長谷川光夫」さんの指導で、「松崎啓三郎(荒川区無形文化財保持者)」さんが摺った「武者絵」の「和紙」に、骨となる細く割いた竹を留めて「角凧」を作りました。
「商家の町並み」「酒・燃料の店」では、「杉玉」作りの実演と体験です。指導者は「吉野正美」さんです。「杉玉」は江戸時代後期には酒屋の看板にも使われていたようですが、最近はもっぱら新酒ができたことを知らせる目印とされているようです。「杉玉」は、割いた竹を編んで小さな球状の「竹籠」を作り、その「竹籠」の網目に束ねた杉の葉を差し込み大きな杉の玉にし、仕上げに鋏で杉の葉を刈り込んで完成です。はじめは鮮やかな緑色ですが、日にちが経つと茶色に変わります。そうなると、お酒もおいしくなるとか。
こちらは、「商家の町並み」「瀬戸物の店」の「七宝(しっぽう)焼」の実演です。指導者は、「肥後永子」さんと「田辺由紀子」さんです。左上は、指導者の作品です。「七宝焼」は、金属の表面にガラス質の釉薬(ゆうやく)をのせ、高温で焼いて作ります。「七宝」とは、七つの宝石の輝きを持つことから呼ばれているのだそうです。午前中は、指導者の実演を見せていただき、午後からは体験です。銅板の上に釉薬をのせて、オリジナルの「七宝焼」作りの体験です。
「商家の町並み」「木工所」の「お箸作り」体験です。鋸(のこ)や鉋(かんな)など、大工の基本的な道具を使って「箸」を作ります。鉋で箸を滑らかに削るのに苦労しているようでしたが、「ヒノキ」の「マイ箸」の完成です。
最後は、「商家の町並み」「本・瓦版の店」の「折り本のカレンダー作り」の体験です。カレンダーを糊で貼り、「折り本仕立て」にします。「折り本」とは、中国から伝わった蛇腹(じゃばら)式の本で、我が国では「折り本」として広まりました。「源氏物語」などもこの形です。現代でも「経典」や「絵巻物」など、和本の仕立てに用いられます。
0 件のコメント:
コメントを投稿