2022年9月18日日曜日

むらびとへの道⑬ 上総掘り3

みなさん、こんにちは。骨子です☆

非常に大型の台風が日本列島を縦断しようとしています。

房総のむらでも台風の影響なのか、お昼頃から雨・雷・風が強くなってきました。

どなた様も十分に気を付けて、早めの避難をしてくださいね!


さて、7月1日に むらびとへの道⑩上総掘り2 をアップしてから、だいぶ時間が経ってしまいました。

上総掘りの進捗状況については、他の職員もブログで報告してくれていますので

なんとなくお分かりのこととは思いますが、

前回の むらびとへの道⑩ で発生した「重大な問題」について、

気になっている方もいらっしゃると思いますので、ご報告しますね☆

 

※ここから先は、プロ○ェクトX風にお届けします。

田○トモロヲさんの声で脳内再生してください。

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プロジェクト エーーーーーンムッ(M

(注:MMURAM

 

放射状のヌキイタを互いに連結するフミイタを取り付けようとした時、重大な問題が発生した。

なんと、フミイタの両端の角度を間違えてカットしてしまったのだ・・・!

糸車のような形のヒゴグルマは、12枚のフミイタがぐるりと一周することで円を描く。

したがって、フミイタの両端は75度の角度でカットされ、連結されていかなくてはならないのだが、

これを間違えてしまったのだ・・・

なんという、痛恨のミス!



後日、あらためてフミイタをカットし直し、なんとか足場を組み上げることが出来た。

 

しかし、男たちの苦難はまだまだ続く。(骨子注:女性の参加者もいます)

7・8月は記録的な猛暑に苦しめられ、また、新型コロナウイルスの感染拡大(第7波)の影響もあって、

思うように掘り進めることができない。

雨の日もある。

男たちの体力も限界だ。(骨子注:くどいようですが、女性の参加者もいます)

 

いったい、いつになったら水は出るのか・・・

男たちの奮闘は、今も続いている・・・

 

プロジェクト エーーーーーンムッ(M

(注:MMURAM

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むらびとへの道 上総掘り4では、水が出たことを報告できるといいですね!

現在、約8mまで掘り進んでいます。

1123日までの土日の午後に掘削体験を行っていますので、

プロジェクトMのメンバーになりたい方は、ぜひご参加ください☆(骨)

むらの花だより

 房総のむら自然ガイドボランティアさんからの花情報です。(風)

●観察日 令和4年9月16日(金)

●観察者のコメント

・ヒガンバナが咲きました。白花は上総の農家の土蔵裏で咲いています。

・お茶の木の花が咲きました。

・トロロアオイとオクラの花はそっくりですが、花の中心の「シベ」の形が違います。

・キバナアキギリの花が増えてきました。

・ヌスビトハギの果実は、盗人が忍び足で歩く時の足跡の形と言われます。



●観察された植物と場所(◎見頃の花)

・ヒガンバナ(上総の農家) ・ヒガンバナ:白花(上総の農家花壇) ・チャノキ(上総の農家の畑) ・キバナアキギリ(下総の農家の田んぼ) ・ノササゲ(下総の農家の田んぼ) ◎ヌスビトハギ:花と果実(水車小屋前) ◎シラヤマギク(下総の農家の田んぼ) ・ノコンギク(上総の農家花壇) ・アメリカセンダングサ(下総の農家の田んぼ) ◎トロロアオイ(呉服の店裏) ◎オクラ(上総の農家の畑) ◎ボントクタデ(下総の農家の田んぼ水路) ◎イヌホオヅキ(下総の農家の田んぼ水路) ◎アゼムシロ(下総の農家の田んぼ) ◎タカサブロウ(下総の農家の田んぼ) ・ワレモコウ(上総の農家花壇) ◎オオジシバリ(下総の農家の田んぼ) ◎ヒャクニチソウ(上総の農家の畑)


2022年9月17日土曜日

新規演目『武具のはなし』

 今年から武家屋敷では新しく『武具のはなし』という予約体験を行っています。

『武具のはなし』ってどんなことをするの?と思われる方も多いかと思います。

その体験内容をちょっとだけ紹介します。

予約者の人数で場所は変更になる場合もありますが、今回の体験場所は武家屋敷。


切れないように刃引きという処理を施した、本物の刀剣を実際に手に取って、刀剣の手入れ道具を使い講師による説明とともに体験します。

テレビや漫画では見たことはあるけれど刀剣ってどんな重さなのか?

どんな仕組みなのか?

滅多に手にとる機会のない刀剣と取り扱い方を体験してみませんか。


次回の演目予定は、9月24日(土)11:00~12:00、13:30~14:30

(各回60分・定員5名)事前の予約が必要になっています。

体験料は、無料です。

予約体験希望の方は、電話(0476-95-3333)で予約を行っております。


上総掘り・ヒゴグルマ、始動

 先週、掘削距離新記録を達成した上総掘り。

本日からついにヒゴグルマが稼働しました。


上総掘りの足場の中で一番目を引く、中央の車輪部分がヒゴグルマです。

その中に人が入り、人力で回転させます。











一見ハムスターの回し車の様ですが、このヒゴグルマには重要な役割が……


上総掘りは、ホリテッカンと呼ばれる掘削道具に竹ヒゴを継ぎ足していくことで、より深くまで掘ることが出来ます。


しかし、継ぎ足しを繰り返すことで竹ヒゴはどんどん長くなってしまうため、それを巻き取る装置としてヒゴグルマを使用します。

これによって、長くなった竹ヒゴが邪魔になることなく作業することができます。


この装置、中で回す人は視界が悪いので、回し加減が難しいそうです。

そのため、外にいる人が指示を出し、連携して竹ひごを巻き取っていきます。

きっと昔の人も、協力し合って井戸を掘っていたのでしょうね!


さて、本日は6人の方が体験に参加してくださいました。

どのくらい掘れたのでしょうか?












本日の掘削深度は50cmでした。合計掘削深度、7.16m。

残念ながら前回の距離には及びませんでしたが、それでも着々と掘り進んでいますね!(莉)



2022年9月13日火曜日

むらの花だより

 房総のむら自然ガイドボランティアさんからの花情報です。(風)

●観察日 令和4年9月9日(金)

●観察者のコメント

・キバナアキギリが少し開花しました。2か所でそれぞれ1個づつの花でした。

・シラヤマギクが上総の林の中で開花しました。

・ツルボが上総の農家の庭で沢山咲き、上総の田んぼのまわりでは少し咲きました。

・雄しべの多いキンミズヒキと、雄しべの少ないヒメキンミズヒキが見頃です。

・ハナトラノオ(カクトラノオ)が上総の農家の花壇で花盛りです。


●観察された植物と場所(◎見頃の花)

・ヤマハギ(武家屋敷脇の梅林) ◎ノハラアザミ(上総の農家の田んぼ水路脇) ・キバナアキギリ(武家屋敷そばの林) ◎キンミズヒキ(上総の林) ◎ヒメキンミズヒキ(上総の林) ◎オミナエシ(上総の農家の畑) ◎ミズヒキ(上総の林) ◎シロバナミズヒキ(上総の農家) ◎ツルボ(上総の農家・田んぼ水路) ・ノコンギク(上総の農家) ・シラヤマギク(上総の林) ◎タマスダレ(上総の農家) ・アキノタムラソウ(上総の林) ◎キツネノマゴ(上総の小池) ・クズ(上総のため池) ◎ヒナタイノコズチ(上総の林) ◎ヒカゲイノコズチ(上総の林) ◎ハナトラノオ(上総の農家)




2022年9月11日日曜日

上総掘り 新記録達成!

 

9月3日(土)から上総掘りの井戸掘りを始めていました。













本日は体験に16名が参加してくださりました。



初めはこわごわと足場に上った人も次第に慣れて、最後にはリズミカルにシュモクを上下させていました。









←小さいお子さんも一生懸命押してくれています。






本日は私も体験に参加しました。

リズムをとりつつ、膝を使っての上下運動。日頃運動不足の私にはなかなかハードな体験でした……

とはいえ上総掘りの体験など、一生に一度できるかどうか。

非常に貴重な機会ですので、気になる方はぜひ参加してみてください!


さて、今日はどのくらい掘れたのでしょうか?計測してみると……











!!!

なんと新記録達成!!

昨日の時点で5.65mだったのが、本日は6.66m!

1.01m掘り進めたことになり、一日の掘削距離の新記録です!!











この調子でどんどん進めていきたいですね☆ (莉)

2022年9月10日土曜日

上総・下総・安房の農家 十五夜、月見

  

 9月10日・11日の2日間、上総・下総の農家では「十五夜」を安房の農家は「月見」の展示をしています。三つの農家において、里芋や栗、カボチャを展示しており、地域別にどのような月見をしていたか知ることができます。

 三つの農家で共通していることは、里芋を展示していることです。千葉県内では、十五夜のことを「芋月見」とも言い、供物の中でも欠かせないものでした。

 県内の伝承では、「十五夜」を「里芋の帯解き」と呼ぶ地域もあり「十五夜」の日から、里芋を掘って食べてもいい日としていたということです。その他にも、稲作や麦の収穫を月に雲がかからなければ、豊作だとする作物の出来を占う日でもありました。(モ)




上総の「十五夜」


2022年9月7日水曜日

上総の農家 柿渋作り

 

 上総の農家で、8月21日と9月4日に「柿渋作り」の実演を行いました。

 渋みの強い「マメガキ」という小さな柿を使い、柿渋を作りました。初日は職員によって「マメガキ」を採集し、体験された方々が臼と杵ですり潰し、水につけました。

 2日目はすり潰した「マメガキ」をテコの原理を利用して、絞り液体を出しました。出来上がった柿渋は、数年間暗所で保存してから使います。

 千葉県内では、房総半島や九十九里浜で網や釣り糸を染めるのに使ったほか、和傘に防水や防虫目的で塗られました。(モ)



  マメガキ  

                                            
                                

むらの花だより

 房総のむら自然ガイドボランティアさんからの花情報です。(風)

●観察日 令和4年9月2日(金)

●観察者のコメント

・下総の農家で、収穫した稲穂の乾燥が始まりました。

・キツネノカミソリは咲き終わり、実を付けています。

・今回の観察では、野草があまり咲いておらず、その代わりに、野菜や園芸植物の花が盛んに咲いていました。

・9月11日(日)予定の自然観察会では、「キバナアキギリ」を中心に案内を予定していますが、今のところ花の咲く気配が見られません。

・コウマ(黄麻)は繊維を採る目的で下総の農家前の畑に植えてあります。繊維の名前は「ジュート」です。



●観察された植物と場所
・稲穂の乾燥(下総の農家) ・ツリガネニンジン(上総の農家の田んぼ) ・ワレモコウ:ツボミ(上総の農家) ・ヤマハギ(水車小屋近く) ・ヒナタイノコズチ(水車小屋近く) ・キツネノカミソリ:果実(水車小屋近く) ・イヌホオズキ(草木の観察路) ・タケニグサ:果実(下総の農家の田んぼ) ・ツルボ(安房の農家) ・ヘクソカズラ(水車小屋近く) ・ススキ(下総の農家前) ・サルスベリ(下総の農家) ・クリ:果実(むらの架橋) ・コウマ(下総の農家の畑) ・コウマ:果実(下総の農家の畑) ・コムラサキ(上総の農家) ・フウセンカズラ(上総の農家) ・アベリア(安房の農家)

★自然観察会のお知らせ
自然ガイドボランティアによる「自然観察会」を月1回開催しています。9月は下記により予定していますので、興味のある方は是非御参加ください。
○日時:9月11日(日)午前10時30分から1時間程度(雨天中止)
○集合場所:総屋前 ※開始5分前までにお集まりください。
○参加費:無料(むらの入場券必要)