館内で見られる花などを紹介します。
上総の農家の前の畑にニンジンの花が咲いていました。
観察・撮影される場合は畑内に立ち入らないようご協力をお願いいたします。
ニンジン |
オカトラノオ |
シモツケ |
ヤマアジサイ |
キリンソウ(とモンシロチョウ) |
5月22・23日に木工所の予約体験、「下駄の鼻緒すげ」を行いました。講師は岩舘和己先生です。
昨年度は新型コロナウイルスの影響により体験ができませんでしたが、今年度は感染対策を行ったうえで体験を実施しました。
「下駄の鼻緒すげ」の体験では、
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房総のむらの周辺の遺跡を紹介する「遺跡ガイド」を実施しました。
今回は龍角寺まで歩き、職員が解説を行いました。
現在は活動を中止していますが、房総のむら自然ガイドボランティアさんの有志から花情報をいただきました。(風)
●観察日 令和3年5月20日(木)
●観察者からのコメント
・樹木の白い花がたくさん咲いています。
(ウツギ、ヤマボウシ、エゴノキ、ガマズミ、コバノズイナ、イボタノキ)
・樹木の果実が観察できました。
(ユスラウメ、コウメザクラ、ウグイスカグラ、ヤマグワ、ヤマザクラ)
・野草では、ナルコユリがあちこちで咲いています。
・下総の田んぼの畔でアゼムシロの花が沢山、安房の農家横にマンテマが2株咲いていました。
5月15日(土)に下総の農家で「人形送り」の実演を行いました。
人形送りとは、人形にケガレを背負わせてムラの外へ送り出す行事です。
人形は神霊(しんれい)が宿るものとして信仰され、人間の身代わりとして悪病災難避けとされていました。
ケガレを背負った人形は恐ろしいものであるため、悪しきものが外からムラの中に入るのを防ぐ力があると信じられていました。
房総のむらでは、成田市台方(だいかた)の事例を再現しています。
台方では、田植え前の5月下旬(以前はこの時期は田植えの季節でした)に、田植えが無事に終わることを祈って行われたといわれています。
ワラ人形に紙でかたどった服を着せた武者(むしゃ)人形を作り、竹にさして立てます。
そして、上の写真のように竹を叩き合わせて戦わせます。
お兄さんの人形が最後まで勝ち残りました。おめでとうございます!
勝った人形はムラの境に立てられました。(そ)
現在、房総のむらではボランティア活動が中止のため、自然ガイドボランティア活動も中止となっていますが、メンバーが個人的に房総のむらを訪れ、花情報を送ってくれました。貴重でタイムリーな情報ですので、本人の了解を得てこのブログに掲載することとしました。不定期の掲載になると思いますが、お楽しみにしていただければと思います。 (風)
●観察日 令和3年5月14日
●観察された植物と場所
・ルリニワゼキショウ(おまつり広場・上総の林) ・ニワゼキショウ(上総の農家前) ・オオニワゼキショウ(上総の農家前) ・イモカタバミ(商家の町並み) ・ノアザミ(上総のため池ほか) ・スイレン(上総のため池) ・エゴノキ(上総の林・下総の農家横ほか) ・イボタノキ(資料館への道脇) ・ガマズミ(下総の農家ほか各所) ・ナルコユリ(下総の林ほか各所) ・カラタネオガタマ(下総の農家) ・ナワシロイチゴ(上総の田排水路) ・ノヂシャ(竹林の坂) ・タイサンボク(安房の農家横) ・コバノズイナ(安房の農家) ・ウグイスカグラ(下総の農家) ・ヤマザクラ(茶店前ほか) ・カスミザクラ(おまつり広場の北の坂)
菓子の店で、菓子職人の大川先生による「黄味(きみ)しぐれ」の実演を行いました。
割れ目が特徴的な黄味しぐれですが、綺麗な割れ目を作ることが難しく、うまくできないこともあるそうです。
また、作り手によって形や材料などが変わるので様々な見た目のものがありますが、今回はよく見られる基本的な形のものを作りました。
細工の店では、「張り子の絵付け」という演目を実施しています。前回のブログでは、期間限定のだるまの絵付けについてご紹介しましたが、今回は普段の演目で行っている絵付けについてご案内します。
この演目では、伝統的な技法で作った「お面」や「動物」などの張り子に絵付けができます。
木型や粘土で作った型を使い、その上に桑ちり紙を貼り重ね、胡粉を塗って乾かします。このきつねのお面は、一つ一つ職員が製作したものです。
ぼうじろーも、お面をつけてもらえて嬉しそうでした。
本演目にご興味のある方は、総合案内所(総屋)にお尋ねください。(あ)
呉服の店では、「くくり猿」という演目を実施しています。
くくり猿は、子どもの無事成長を祈り、着物の背縫いにつけたり、祭りの幟に下げられたお守りです。5月5日の節句の飾幟の下の端につけ、幟猿ともいったそうです。
体験では、好みの色柄の布を選び、綿を入れ、糸で四隅を絞っていきます。
安房の農家で「牛乳豆腐作り」の実演を行いました。
江戸時代中頃、嶺岡牧で白牛(乳牛)が飼育され始めたことから、安房地域は日本酪農発祥の地として知られ、昔から酪農が盛んな地域でした。
子牛が生まれてからしばらく出る「初乳」は、脂肪などの濃度が高いことから商品にならず、各農家ではこの初乳を消費するため、初乳に酢を混ぜて固め、簡単なチーズのようなものを作るようになりました。
この料理は安房地域で「乳っこを固めたの」と呼ばれ、現在では「チッコカタメターノ」として親しまれています。
①牛乳を温める |
②煮立ったら酢を入れる |
③かき混ぜる(固形物と乳清が分離し始めます) |
④漉して固める |
完成! |
細工の店では、5月3日から5日まで、期間限定でだるまの絵付けを行いました。コロコロとしてかわいい姿の「だるま(達磨)」ですが、江戸時代には縁起物として飾られていました。
「だるま」の赤色は、魔除け効果があると信じられており、様々な病や災いは赤色を持って防げると考えられてきました。それが徐々に変化し、現在では願い事を叶えてくれる置物として飾られるようになりました。
今回は、赤・黒・白・水色・黄色・桃色の6色のだるまを用意して、顔や体を自由に描いてもらいました。
上の写真は、佐倉市からいらっしゃった4人家族のお客様が描いてくれたものです。
メガネをかけた黒いだるまはおとうさん。自分のお顔だそうですが、とてもそっくり!
青いだるまはおかあさん。うっすらとほお紅を入れた美人さん。
黄色のトラさんと赤のフクロウさんはお子さんたちの作品です。とってもかわいく仕上がりました。
むらでの記念に、皆さん楽しそうにだるまを仕上げてくださいました。(み)
4月29日(木・祝)に細工の店で鎧作りの実演を行いました。
講師の加藤良先生をお招きし、端午の節供に飾られる伝統的な鎧の作り方の実演や鎧に関する説明をしていただきました。
鎧の種類・各パーツの名前やその由来をわかりやすく解説してくださいました。
お客様も興味津々な様子でお話を聞いていました。
鎧作りの実演は1年に1度ですが、またお話を聞くのが楽しみです。
5月5日の端午の節供は、ショウブやヨモギを屋根にかけ、ショウブ湯に入って病気や災いを払う行事であり、鯉のぼりや武者人形などを飾って男の子の無事な成長を願う行事でもあります。
武者人形や飾り具足を飾る風習は江戸時代の中頃から盛んになったとされています。
『守貞漫稿(もりさだまんこう)』という本によると、江戸の町並みで幟(のぼり)や飾り具足などの市が立ったことが記されています。
次回の実演は米井仁先生による6月6日(日)の「畳作り」です。この実演は畳の店で行います。
日本人に馴染みの深い畳の表替えを手縫いで行います。
お楽しみに!(そ)
5月3日(月・祝)に総屋(総合案内所)2階で「勾玉作り」体験を実施しました。
なんと、今回から勾玉の色が白とピンクの2種類からお選びいただけるようになりました!
少し色がわかりづらいですが左がピンク、右が白の完成見本です。
お立ち寄りの際は是非ご参加くださいね。(そ)
体験時間◇10:00~、11:00~、13:00~、14:00~、15:00~(40分)
定 員◇各回10名
体験費用◇300円
備 考◇年齢制限なし。
小学4年生以下は引率者の補助が必要です。
引率者は小学生1人につき1人までです。
端午の節句では、男の子の健やかな成長を願い、災いを避けるため、よもぎと菖蒲を束ねて軒下に飾り、菖蒲湯も沸かします。
房総のむらでは、菖蒲と蓬の葉を束ねた菖蒲葺きを再現しました。
商家の町並み、武家屋敷、農家において、職員が一軒一軒飾りつけました。
今回飾ったものは、2種類あります。5月5日(水)まで展示していますので、是非この機に、当時の様々な端午の節句の様子をご覧ください。(あ)
4月24日(土)より、商家町並みの辻広場において、さくら草を展示しています。
「無礼講」という品種です。今回の展示では、紫と薄紫の2種を展示しています。その名のごとく、無礼講で楽しめるような種で、花弁の縁に切り込みがあり、見ていてとても華やかな気持ちになるさくら草です。江戸時代の書物『桜草作伝法』には、「寛政文化の時に専ら作られた花で、何方にも流行した花」の一つとして、記されています。
さくら草の展示は、5月5日(水)まで行っています。是非この機に、自分の好みのさくら草を見つけてみてはいかがでしょうか。(あ)
4月25日(日)、講師の方をお招きし、薬の店にて薬の実演を行いました。
今回作った薬は、桂枝茯苓丸という丸薬です。
実演では、桂枝の代わりに桂皮を用い、
薬研で磨り潰すところから行っていただきました。
房総のむらでは、年に数回、薬の講師の方をお招きして実演を行っています。
次回は8月に予定しておりますので、是非おいでください。(あ)