2018年6月21日木曜日

6月21日 2階建て きのこ


雨あ降るたびに、新しいきのこが出てきます。

なんと、きのこの上から違うきのこが出ていました。

上のきのこの菌糸はどうなっているのでしょうか(や)


2 件のコメント:

  1. ●写真は,上から,(左)ヤグラタケ,(右)アカヤマドリ/(左)タマゴタケ,(右)不明種/(左)フクロツルタケ(広義,猛毒),(右)不明種/いちばん下段の2種は不明種です.
    ●ヤグラタケは江戸時代の図譜(本草図譜,岩崎常正著)にも,その和名で掲載されている有名なきのこです.房総のむらにみられるヤグラタケは,よくクロハツの上に発生します.一見,クロハツに寄生しているようにみえますが,ヤグラタケは,人工培地の上でもよく成長し,そのままきのこをつくることが知られていて,すなわち,いわゆる「寄生」ではありません.しかし,クロハツの抽出物を加えると成長がよくなることなどが知られていて,クロハツなどに,その生存を,なんらかのかたちで,依存しているようです.
    ●今回のフクロツルタケのように,公園などで,猛毒のきのこが発生していると,「駆除しなくて大丈夫ですか?」という問い合わせがよくあります.しかし,フクロツルタケは,まわりのシラカシやスダジイなどと,栄養のやりとりをおこなっている(共生している)きのこです.森の樹木の生育を助けているのです.また,いかに猛毒であっても,食べて,消化管から吸収されなければ,人に害はありません.食用きのこを沢山みることができる場所では,毒のきのこも沢山みることができます.房総のむらのように,多様な生物相がみられる場所では,食・毒も含め,多様なきのこが発生します.毒きのこであっても,森の生育に欠かすことのできない役割があることを思いながら,きのこの姿を眺めて,地球と房総のむらの自然を考えてみるのも,この時期ならではの楽しみではないでしょうか.

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    1. 大変わかりやすいコメントをいただきまして、ありがとうございます。
      房総のむらを観察会の場としても、ぜひご利用ください。

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