skip to main
|
skip to sidebar
房総のむら
2018年6月10日日曜日
芒種(二十四節気)腐草為蛍(七十二候)6月11日~15日 ”カカシ”隊員出動 ”ヤマユリ”情報 完全な”ヒオドシチョウ” ”徳利型のハチの巣” 出た”アオダイショウ”
「梅雨入り」です。植物の生育状況は昨年と比べ、1~2週間早いように思うのですが、「梅雨入り」はほぼ平年並みのようです。七十二候は「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」です。「房総のむら」では、まだ”ホタル(蛍)”は見ていませんので、その”ホタル”を入れたことが名前の由来とされる”ホタルブクロ”です。
”ホタルブクロ(蛍袋)”は、ここ1週間くらいで、咲き出しています。花の裏の”萼(がく)”をみると反り返っていますので、”ホタルブクロ”で間違いないですね。この中に”ホタル”を入れると、どんな感じに光るのでしょうか?試してみたいものです。
「安房の農家」の「お荒神様の宿替え」です。東日本では一般に”荒神様(こうじんさま)”
は、”火の神様”とされることが多いのですが、全国的にみるといわゆる”屋敷神”として祀られる事例もあります。南房総市の事例では、”川原の丸い石を御神体”とし、”草木を利用して作った宿(仮の祠)”が、”屋敷の鬼門”とされる”艮(うしとら=北東)”に建てられます。”お荒神様の宿替え”は、旧暦の5月7日(屋根材は麦穂)と11月7日(屋根材は稲穂)やその前後に、”宿”を新しく作り変える行事です。しかし、最近は”宿”を石造りにしたり、”宿替え”も年に1度になったりしているようです。「安房の農家」の”お荒神様”も新しい”宿”になりました(写真:右、写真:左が古い”宿”)。
「農家」では、”ムシロ(筵)”の上で干して乾燥させた”小麦”(写真:上左)の脱穀です。脱穀に使用しているのは、”足踏み式回転脱穀機”です(写真:上右)。明治時代の末期に発明され、大正時代には改良が加えられ全国に普及しました。江戸時代から使われてきた”センバコキ(千歯扱き)”と比べると、1時間当たりの作業能率は”センバコキ”が約45把だったのが、その5倍~6倍の約250把となった画期的な機械でした。”足踏み式脱穀機”は、”踏板”を踏むとクランクで連結された”逆U字状の針金”が刺された円筒形の”こぎ胴”が回転します。その”こぎ胴”の”針金”に”稲”や”麦”の”穂”を押し付けると、”穂”から”実”が”こそぎ落とされる”わけです。この機械は、干していた”小麦”に雨が当たって実が落ちるのを見て発明されたそうです。「房総のむら」では、小麦の”穂(ストロー)”を「日ごも」(写真:中左)編みの体験や、「虫かご」(写真:中右)作りの材料にします。下の写真は、脱穀した小麦(写真:下左)と大麦(写真:下右)です。
「農家」の畑です。”シュンギク(春菊)”の花が咲いていました(写真:上左)。”鍋”に欠かせない”シュンギク”ですが、”花”はあまり見たことがないですね。”インゲン(隠元)”の白
い花です(写真:上右)。「房総のむら」で栽培している”
江戸野菜
”の”相模半白胡瓜(さがみはんじろきゅうり)”も花の下に”キュウリ
の赤ちゃん”ができていました(写真:中左)。同じ”
江戸野菜
”の”神田小菊南瓜(かんだこぎくかぼちゃ)”も萎んだ”
花の根元”に”カボチャ
”ができています(写真:中右)。紫の花は”ナス(茄子)”の花です(写真:下左)。”ナス”は、”キュウリ”や”カボチャ”とは違い、”花”の根元が”実”になるので
はなく、”黒っぽい萼(がく)”を残して”紫の花”が落ちてから(写真:下中)”実”が大きくなります。”ナス”の下方のスカート状の”萼”は、花の時からそのままなのですね(写真:下右)。
そんな「農家」の畑に、”カカシ(案山子)”さんが登場しました。「安房の農家」の前の”サツマイモ(薩摩芋)畑”の”カカシ”さんです。畑に”サツマイモの苗”を植えたのですが、今年は”カラス(烏)”によくいたずらされるとか。そこで出動を依頼されたのが”農家の警備隊”の”カカシ隊員”です。頑張って”カラス”を追い払ってください。しかし、こんな格好で”カラス”が逃げますかね?一緒に遊ばなければよいのですが。
「商家の町並み」「瀬戸物の店」の「手形・足形」です。「春のまつり」で体験された皆さん、もうすぐ手許に「手形・足形」が届きますよ。体験者の皆さんが”手形”や”足形”を付けた”信楽(しがらき)”産の”白粘土”は、自然乾燥させた後に、まず750度で二日間かけて”素焼き”
します(写真:上左)。その後、”木灰釉(もくばいゆう)”(写真:上右)をかけて(写真:下左=窯の中に並べてあります)、さらに1250度で二日間”本焼き”をして焼き上げて完成です(写真:下右)。「房総のむら」の「春のまつり」で作った「手形・足形」は、二度と戻ることのできない平成30年5月時点の”成長の記録”ですね。
梅雨に輝く”ガクアジサイ(額紫陽花)”です。「下総の農家」、”ザクロ(柘榴)”と”ガクアジサイ”です(写真:上、中左)。「おまつり広場」の「茶店」の「墨田の花火」です(写真:中右)。「商家の町並み」の”ガクアジサイ”です。
色とりどりの”アジサイ(紫陽花)”が咲いています。木漏れ日に光る”アジサイ”です。
”ヤマユリ(山百合)”情報第3弾です。この”ヤマユリ”には、20個以上の”蕾”
付いています。無事に咲くことを祈っています。
”ハンゲショウ(半夏生)”が早くもお化粧を始めました(写真:上左)。館内でも少なくなった”カワラナデシコ(河原撫子)”です(写真:上右)。”ウツボグサ(靫草、夏枯草)”(写真:中左)、”ネジバナ(捩花)”(写真:中右)が”花”を付け始めました。”ニコゲヌカキビ(和毛糠黍)”にも小さな小さな”花”が咲いていました(写真:下左)。梅雨の合間に光る”ビョウヤナギ(未央柳)”です(写真:下右)。”ビョウヤナギ”は、そろそろおしまいですね。
千葉県の絶滅危惧種の指定を受けている”ヒオドシチョウ(緋縅蝶)”を時々見ます(写真:上)。羽の縁の青色が特徴的です。”昆虫談話会”の方から、完全な姿の写真は少ないとお褒めの言葉をいただきました。”キタテハ(黄立羽)”もよく見る”蝶”です(写真:中)。”タテハチョウ”などに比べると、静かに草花の上を飛び回っているのが”モンシロチョウ(紋白蝶)”(写真:下左)と”スジクロモンシロチョウ(筋黒紋白蝶)”(写真:下右)です。
”徳利”を逆さにしたような”ハチの巣”は、”コガタスズメバチ”の巣だそうです(写真:左)。雨をよけるために、軒先に巣を作ったのでしょうか。大きくなると、細い部分は切り離すそうです。花が終わった後の”コデマリ”が扇状の模様を作っていますが、そこにも”ハチの巣”です(写真:右)。こちらは、”キボシアシナガバチ”だそうです。透けて見える”ハチの巣”の中には”サナギ(蛹)”が入っています。
”
アオダイショウ
(青大将)”がいるとの連絡を聞き、「商家の町並み」「堀割」に向かいました。いました、いました。「堀割」の石垣に”へばりつき”、時々”赤い舌”を出していました。子供の時に、「”アオダイショウ”は家の守り神だからいじめるな」と言われたことを思い出します。”ネズミ”などを餌とし人家周辺でよく見られたことから、そんなことも言われたのでしょうね。小判型の模様の”マムシ”や赤色が毒々しい”ヤマカガシ”のように”毒蛇”ではないですが、やはりニョロニョロと動く爬虫類はあまり好きになれないですね。これからの季節、「房総のむら」の林の中の園路などでは”
ヘビ(蛇)
”にも
注意
してください。
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
自己紹介
ぼうそうのむら
詳細プロフィールを表示
ブログ アーカイブ
►
2025
(20)
►
4月
(1)
►
3月
(7)
►
2月
(7)
►
1月
(5)
►
2024
(96)
►
12月
(7)
►
11月
(5)
►
10月
(9)
►
9月
(9)
►
8月
(8)
►
7月
(10)
►
6月
(10)
►
5月
(9)
►
4月
(13)
►
3月
(6)
►
2月
(5)
►
1月
(5)
►
2023
(158)
►
12月
(7)
►
11月
(5)
►
10月
(12)
►
9月
(17)
►
8月
(20)
►
7月
(18)
►
6月
(13)
►
5月
(20)
►
4月
(30)
►
3月
(6)
►
2月
(6)
►
1月
(4)
►
2022
(95)
►
12月
(8)
►
11月
(6)
►
10月
(6)
►
9月
(9)
►
8月
(11)
►
7月
(8)
►
6月
(12)
►
5月
(13)
►
4月
(7)
►
3月
(3)
►
2月
(6)
►
1月
(6)
►
2021
(106)
►
12月
(6)
►
11月
(6)
►
10月
(5)
►
9月
(5)
►
8月
(12)
►
7月
(11)
►
6月
(12)
►
5月
(18)
►
4月
(12)
►
3月
(15)
►
2月
(2)
►
1月
(2)
►
2020
(53)
►
12月
(1)
►
11月
(11)
►
10月
(5)
►
9月
(2)
►
8月
(10)
►
6月
(1)
►
5月
(1)
►
4月
(7)
►
3月
(2)
►
2月
(7)
►
1月
(6)
►
2019
(149)
►
12月
(5)
►
11月
(8)
►
10月
(8)
►
9月
(7)
►
8月
(9)
►
7月
(18)
►
6月
(13)
►
5月
(8)
►
4月
(10)
►
3月
(21)
►
2月
(19)
►
1月
(23)
▼
2018
(248)
►
12月
(20)
►
11月
(21)
►
10月
(29)
►
9月
(19)
►
8月
(32)
►
7月
(29)
▼
6月
(21)
夏の和菓子
6月30日の きのこ
房総のむらの花だより
6月26日の きのこ
夏至(二十四節気)菖蒲華(七十二候)6月27日~7月1日 ”竹かご”と”バッチ笠” ”ヤマホトトギス...
6月24日の きのこ
6月22日の きのこ
6月21日 2階建て きのこ
夏至(二十四節気)乃東枯(七十二候)6月21日~26日 雨の「千葉県民の日」「お点前」体験 「梅酒」...
6月19日の きのこ
水羊羹つくり体験 参加者募集中!!
房総のむらの花だより
芒種(二十四節気)梅子黄(七十二候)6月16日~20日 ”梅もぎ”に”新鮮野菜の収穫体験” ”むらの...
6月12日のきのこ
芒種(二十四節気)腐草為蛍(七十二候)6月11日~15日 ”カカシ”隊員出動 ”ヤマユリ”情報 完全...
入梅のきのこ
房総のむらの花だより
芒種(二十四節気)螳螂生(七十二候)6月6日~10日 注意!”チャドクガ”発生 「旧学習院初等科正堂...
コンニャクの花
房総のむらの花だより
いわしのサンガ焼き(研修編)
►
5月
(26)
►
4月
(19)
►
3月
(9)
►
2月
(12)
►
1月
(11)
►
2017
(178)
►
12月
(13)
►
11月
(20)
►
10月
(12)
►
9月
(14)
►
8月
(17)
►
7月
(21)
►
6月
(19)
►
5月
(6)
►
4月
(18)
►
3月
(13)
►
2月
(12)
►
1月
(13)
►
2016
(140)
►
12月
(12)
►
11月
(9)
►
10月
(7)
►
9月
(14)
►
8月
(11)
►
7月
(15)
►
6月
(8)
►
5月
(9)
►
4月
(18)
►
3月
(12)
►
2月
(11)
►
1月
(14)
►
2015
(181)
►
12月
(12)
►
11月
(13)
►
10月
(14)
►
9月
(16)
►
8月
(16)
►
7月
(18)
►
6月
(16)
►
5月
(11)
►
4月
(22)
►
3月
(19)
►
2月
(15)
►
1月
(9)
►
2014
(164)
►
12月
(10)
►
11月
(7)
►
10月
(13)
►
9月
(16)
►
8月
(7)
►
7月
(14)
►
6月
(15)
►
5月
(18)
►
4月
(16)
►
3月
(15)
►
2月
(17)
►
1月
(16)
►
2013
(190)
►
12月
(11)
►
11月
(13)
►
10月
(15)
►
9月
(16)
►
8月
(18)
►
7月
(20)
►
6月
(24)
►
5月
(17)
►
4月
(16)
►
3月
(15)
►
2月
(12)
►
1月
(13)
►
2012
(83)
►
12月
(3)
►
11月
(3)
►
10月
(5)
►
9月
(4)
►
8月
(7)
►
7月
(6)
►
6月
(5)
►
5月
(16)
►
4月
(8)
►
3月
(7)
►
2月
(8)
►
1月
(11)
►
2011
(192)
►
12月
(8)
►
11月
(9)
►
10月
(15)
►
9月
(14)
►
8月
(27)
►
7月
(21)
►
6月
(27)
►
5月
(15)
►
4月
(18)
►
3月
(5)
►
2月
(18)
►
1月
(15)
►
2010
(180)
►
12月
(14)
►
11月
(20)
►
10月
(17)
►
9月
(16)
►
8月
(23)
►
7月
(23)
►
6月
(21)
►
5月
(23)
►
4月
(20)
►
3月
(3)
ラベル
自然
植物
植栽
昆虫
藍
風景
ヤマユリ情報
演目
自然観察会
サクラ
フォロワー
0 件のコメント:
コメントを投稿