第1日目の本日は,第1版~第9版までの摺りを行いました。第1版は,「墨線(すみせん)」あるいは「地墨(じずみ)」と呼ばれる,絵の輪郭となる線を摺りました。通常,墨線は黒色ですが,北斎は初めて藍色の墨線を用いたといわれています。和紙がずれないように,「鉤見当(かぎけんとう)」と「引付見当(ひきつけけんとう)」という目印となる溝が,版木に付けられています。見当に合わせてそっと和紙を置き,馬連(ばれん)でよく摺っていきます。すると,和紙に鮮やかな色が広がります。
明日は9時30分から,第10版~第13版を摺って,いよいよ完成となります。ぜひ皆様のご来館をお待ちしております。(前)
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