2018年9月22日土曜日

本・瓦版の店 浮世絵講習会(上級)第1日目!

 本・瓦版の店では,9月22日,23日の2日間,浮世絵講習会(上級)を行います。葛飾北斎(かつしかほくさい)の「駿州江尻(すんしゅうえじり)」の摺りを体験します。講師は,江戸浮世絵摺師の松﨑啓三郎(まつざき・けいざぶろう)先生です。

 第1日目の本日は,第1版~第9版までの摺りを行いました。第1版は,「墨線(すみせん)」あるいは「地墨(じずみ)」と呼ばれる,絵の輪郭となる線を摺りました。通常,墨線は黒色ですが,北斎は初めて藍色の墨線を用いたといわれています。和紙がずれないように「鉤見当(かぎけんとう)」と「引付見当(ひきつけけんとう)」という目印となる溝が,版木に付けられています。見当に合わせてそっと和紙を置き,馬連(ばれん)でよく摺っていきます。すると,和紙に鮮やかな色が広がります。
 実際に体験してみると,うまく摺るのはなかなか難しいですが,緊張感の中,美しい摺りを体感できるのは,とても楽しく感じました
 明日は9時30分から,第10版~第13版を摺って,いよいよ完成となります。ぜひ皆様のご来館をお待ちしております。(前)

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