2018年9月17日月曜日

白露(二十四節気)玄鳥去(七十二候)9月18日~22日 白いツユクサ、ジュウガツザクラ、シモバシラ、ヒガンバナ、ヤマジノホトトギスなど開花 落花生の収穫体験 月見会開催予告

 七十二候は、「玄鳥去(つばめさる)」で”燕(つばめ)”が南に帰る頃になります。確かに”燕”を見ることは少なくなりました。写真は、二十四節気の「白露」に合わせて”白いツユクサ(露草)”です。めったに見ることはできませんが、運よく出会えました。
 ”ツユクサ”は、一般的には”濃い青色”(写真:左)ですが、中には”薄い色の薄紫色”の花(写真:右)もあります。”ツユクサ”は、この時期にはたくさん咲いています。
 「農村歌舞伎舞台」がある「おまつり広場」の”ジュウガツザクラ(十月桜)”が咲き出しました。”春の桜”のように枝一杯に花が咲くという感じではなく、”ぽつりぽつり”という感じであまり目立ちませんが、これから来年まで咲き続けます。
 冬になると枯れた”茎”に地面から綿のような”氷柱”がつく”シモバシラ(霜柱)”ですが、花が咲きました。白さが際立っています。
 「房総のむら」で”ヒガンバナ(彼岸花)”の開花を確認したのは9月12日で、昨年と同じです。季節の移ろいが例年に比べ早かった今年ですが、暑すぎる夏のせいで秋が来るのが遅れ、ここにきて自然界の季節感も昨年並みに戻ったでしょうか。
 「下総の農家」の手前の石造物周辺でも”ヒガンバナ”が咲き始めました(写真:上)。「風土記の丘」「資料館前」の様子です(写真:中)。「風土記の丘」「印旛沼が見える」園路でも咲き始めました(写真:下)。
 咲き出したと思ったら、あっという間に花が増えてきました。ブログにアップした頃には「風土記の丘」では、かなりの花が咲いていると思います。
 これまでも”ヤマホトトギス(山杜鵑草)”は紹介してきましたが、”ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)も咲きました。(写真:上、下左)。”ヤマホトトギス”もまだ咲いています(写真:下右)。比べてみてください。
 ”オケラ(朮)”の花が咲きました(写真:下)。まだ多くの蕾は、魚骨状の”苞葉”でネットがかかったような状態です(写真:上)が、薄暗い林の中に一輪だけですが花が咲きました。
 前回は、白い”ゲンノショウコ(現の証拠)”を紹介しましたが、薄紫色の”ゲンノショウコ”も咲きました。白い花に比べると、少し小さいようです。
 特徴的な蕾(写真:上の下方)が膨らんできて、少し色がついてきたと思ったら、こちらも開花です。”ノダケ(野竹)”が咲き始めました。こちらも薄暗い場所にひっそりと咲いています。
 「水車小屋」近くの斜面に、”オトコエシ(男郎花)”が群生しています(写真:上)。別の場所で、近くに咲いている花を見ると小さな5弁の白い花ですが、ほかに小さな葉のような上に粒のようなものが付いているものもあります(写真:下)。これが、”オトコエシ”の実ですね。花を包んでいた”小苞(しょうほう)”も大きく広がり、そこに実がのっています。
 こちらは「上総の農家」の”キンカン(金柑)”です。既にオレンジ色に熟した実も付いています(写真:下右)が、青い実もたくさんついています(写真:下左)。星形の白いきれいな花も咲いていて(写真:上左)、実ができ始めているものもあります(写真:上右)。
 そこにあった木が何だかわからないくらい、大きな葉っぱで木に巻き付いている”クズ(葛)”が花を咲かせています。
 「むらの架け橋」近くの”ヌルデ(白膠木)”の花です。”クズ”で覆われた木の上に少しクリーム色した小さな花がかたまって咲いています。
 園路に直径が20cmはあろうかという大きな”キノコ”です。当ブログ「9月12日のきのこ」で紹介されている”マントカラカサタケ”のようです。私も、園路に”いきなり”の”大きな白い笠”には驚きました。
 お待たせしました。”落花生(らっかせい)”の収穫体験が始まりました。「下総の農家」の畑では、”落花生”をお子さんが一人で茎ごと引き抜いていましたが、せっかくですので”ご家族”で「うんとこしょ、どっこいしょ」。(実際は、”カブ”を抜くほどの力はいりませんが、お母さんが声を掛けていました。いいですね!)地面の中からたくさんの落花生が現れました(写真:上左、上右)。「房総のむら」の常連さんも収穫です(写真:下左)。”生の落花生”ならではの食べ方、”塩ゆで”がおすすめです(写真:下右)。”柔らかい落花生”もおいしいですよ。
 昨年の「月見会(十三夜)」に続き、今年も「月見会」を開催します。まず、9月24日(月・祝)に「月見会(十五夜)」を開催します。また、10月21日(日)に「月見会(十三夜)」を開催します。当日は、「旧学習院初等科正堂」で演奏会を楽しんでいただいた後に、「岩屋古墳」の上からお月見を予定しています(月が見られない場合は演奏会のみとなります)。詳細は、「『房総のむら月見会』開催のお知らせ」をご覧ください。
 「岩屋古墳」は、この周辺では一番高い場所ですの、雨や雲に邪魔されなければ、きれいなお月様を見ることができると思います。2枚の写真は、昨年の「月見会(十三夜)」の様子です。
 成田駅から成田山新勝寺への参道周辺で行われた「成田伝統芸能まつり」に「房総のむら」もブースを出しました(写真:上左)。9月15日は、あいにくの雨でしたが、”山車”も登場しました(写真:下右)。成田市文化芸術センターでは、全国から集まった民俗芸能とともに、千葉県指定の無形民俗文化財「成田の花踊り」(写真:中左)や、同無形文化財(武術)「天真正伝香取神道流」(写真:中右)、それに「伊能歌舞伎」(写真:上右)などが上演されました。16日は天候にも恵まれ、「房総のむら」のブースでは、”コマ”や”けん玉”など”昔のあそび”を大勢の方々に楽しんでいただきました。是非、「房総のむら」にもおいでください。

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