二十四節気は「秋分」になります。最近暗くなるのが早くなってきたように感じていましたが、「秋分」で昼と夜の長さがほぼ同じになり、これから「冬至」に向かってさらに日の入りが早くなりますね。七十二候は、「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」で雷が 鳴り響かなくなる頃ということのようです。先日、雷が激しいことがありましたが、最近は”鳴りやんで”いるようです。今回も、盛りとなった”ヒガンバナ(彼岸花)”の紹介です。「風土記の丘」「旧平野家住宅」と”ヒガンバナ”です。
「商家の町並み」「本・瓦版の店」の「浮世絵の摺り」の実演です。摺っていただいているのは、当館で「浮世絵の摺り」の指導もしていただいている”摺師”の「林 勇介」さんです。木版画では、”一枚の紙”に基本的に色の数だけ準備した”版”ごとに一色づつ色を摺り重ねていきます。①初めに、”版木”の色を付ける部分に色と糊をおき(写真:上)、②刷毛で広げます(写真:中左)③そこに摺り重ねてきた紙を置くのですが、ぴったり同じ位置に紙が置かれるように慎重に”見当”で合わせます(写真:中右)④紙の上から”バレン”を動かしながら色を紙に摺り込んでいきます。
今回実演していただいた”力士”の絵は、"版”を11回重ねて摺ってありますが、色がはみ出したりせず、見事なものです。当然、一枚一枚手作業ですからその時の色使いで色合いも変わってきます。”肌”や”化粧まわし”には”ぼかし”も入っています。このあたりが”摺師”の腕の見せ所にもなるのでしょう。
こちらは、「商家の町並み」「細工の店」で「竹細工」の指導をしていただいている「間野政勝」さんの作品です。上は”四海波”と呼ばれる形の大小の籠です。曲線がきれいですね。下は”真竹”を使った”六つ目かご”です。薄い”竹ひご”が、平らな底からうまく折り曲げて直角に立ち上げてあります。底に入れられた”力竹”は、以前も紹介しましたが”千葉県の県章”の形になっています。
「下総の農家」の”オクラ”です。下枝がほとんど落ちて、上の方だけに葉が残っています(写真:上)が、”オクラ”はそろそろおしまいですね。と思ったら、10cm以上もある大きな”オクラ”がありました(写真:下)。種を採るために収穫しないでそのままにしてある”オクラ”でした。
「上総の農家」「下総の農家」の”大豆(だいず)”も随分膨らんできました。今は”落花生の収穫体験”が人気で、早くも売れ切れそうです。続いては、”さつまいも”と”枝豆”です。「むら」のおいしい”枝豆”の収穫体験も楽しみです。
「上総の農家」で小さな”ネム(合歓)”のような草を抜いていました。聞いてみると、”コミカンソウ(小蜜柑草)”とのこと。確かに非常に小さいですが”みかん”のような実がついています(写真:上左)。”ウリクサ(瓜草)”も畑や田の周辺にたくさん咲いています(写真:上右)。館内のあちこちで見られる”キバナアキギリ(黄花秋桐)”(写真:下中)ですが、近くには波を打ったように縮れた小さな笹に短い針のようなものがついた”チヂミザサ(縮笹)”も花を咲かせていました(写真:下左)。”アカネ(茜)”も小さな白い花を咲かせています(写真:下右)。
木にもたくさん実がついています。緑の林の中に赤い色が目立ったのは”ゴンズイ(権瑞)”です。果実は熟すと真っ赤になり、中から黒い種が現れます(写真:上左)。”クサキ(臭木)”は濃紺色の種が現れていました(写真:上右)。春先に白い花を見せてくれた”コブシ(辛夷)”は、名前の由来のような”握りこぶし”のような実ができています(写真:中左)。少し顔を出したオレンジ色の果実を引っ張り出すと細い糸状のものが伸びてきました(写真:中右)。春先の同じ時期に咲いた”モクレン(木蓮)”も似たような実がついています。オレンジ色の果実は鳥がよくついばんでいます。木の下に落ちた種をよく見るとハート型に見えませんか(写真:下右)。
”キノコ”のようすは、当ブログの「キノコ」を見ていただくとして、変な形の”キノコ”がありましたので紹介します。普通は円形の笠が一か所だけ尖っています。見た時には驚きました。どうなっているのでしょうか?今年は”タマゴタケ(卵茸)”をよく見かけますが、この時期にまた多くなってきました。
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