炎天下の中の”セミ”の鳴き声が暑さを一層増していますが、涼しい夜には”ムシ”の鳴き声も大きくなってきて、 二十四節気は「立秋」になりました。暦の上では”秋”ということで、七十二候は「涼風至(すずかぜいたる)」ですが、まだまだ残暑(猛暑・酷暑)が厳しく”温風”ですので、雰囲気だけでも風に吹かれて”チリンチリン”の「焼き物の店」の”風鈴”で涼しさを感じてください。
「商家の町並み」「総屋」前の「盆の商い」の再現展示です。関東地方では、”お盆”に”盆棚”をしつらえ、いろいろな”お供え”をする習俗が広く見られます。しかし、いろいろな”お供え物”を、自分で一通り揃えるのは大変です。そこで、かっては町に農家の人たちが”お盆”に必要なものを売りにきたり、”盆の市”が立ったりしました。再現した”売り物”は、”盆舟(最後にお供え物と先祖の霊を流す)”、”マコモで作った馬と牛(ご先祖様が乗る)”、”花筒(お墓の前に刺して花を飾る)”、”ホオズキ・ミソハギ・ハス(飾り)”などです。
前回に続き「商家の町並み」「呉服の店」の”藍の生葉染”ですが、今回は「夏休み親子生葉染教室」の様子です。「房総のむら」で育てている”藍の生葉”を使って”染液”を作り、薄手の”絹のストール”を染めます。色は”本藍”の”紺色”とは違い、”空色”と”緑色”(こぶな草で黄色に染めた布を使用)になります。お母さんと一緒に”藍の染液”で染めた”ストール”を乾かしているところです(写真:上、下左)。完成した”ストール”をそれぞれ、”頸に巻いて”、”ほっかぶり(鼠小僧?)して”、”肩にかけて”、記念に写真を撮らさせていただきました(写真:右)。希望者には”藍の生葉”もお持ち帰りいただきます。”夏休みの宿題”に活用してみてはいかがですか。
「商家の町並み」の「江戸の花卉(かき)」「変り咲き朝顔」もいろいろな花が咲いています。”団十郎”(写真:下左)だけではありません。江戸時代からの命名だと”青乱菊葉紫覆輪石畳咲(写真:上左)、”青斑入孔雀葉石化茎薄青爪覆輪切咲(写真:上右)、”青水晶斑入姫葉紅覆輪丸咲(写真:中右)などとなります。「房総のむら」で焼いた鉢に植えた”朝顔”も、好評販売中です(写真:下右)。
”アサガオ(朝顔)”を見ていたら、親子の方が見えられましたので、江戸時代の”朝顔売り”の雰囲気を味わっていただきました。江戸時代には、”朝顔”は”台輪”と呼ばれる”台”を竹で吊るした”荷台”を”天秤”で担いで売っていました。
現在、千葉県内の球場を舞台に、「第16回WBSC世界女子ソフトボール選手権大会」が行われています。「房総のむら」も世界から集まった選手の”おもてなし”に参加しています。4日は、「成田市ナスパ・スタジアム」で試合が行われたオーストラリアチームの”おもてなし”に参加しました。試合は伯仲し、延長戦でオーストラリアが勝ちました。Congratulation! 負けたら、どう対応しようか心配しましたが、よかった。
日本の伝統的な体験をたくさん持っている「房総のむら」ですので、今回の”おもてなし”には何がいいか検討しましたが、”おもてなし”が試合後の短時間、しかも猛烈な暑さが予想されることから、「水鉄砲」で「水ヨーヨー」を打ち落とす体験を行うことにしました。まず初めにブースを訪れてくれたのは、スタンドで応援していた女子中学生の皆さんです(写真:上左)。選手の皆さんには、まずは”サイン”をいただき(写真:上右)、その後に「水鉄砲」を楽しんでいただきました。初めは、竹製の「水鉄砲」がどんなものなのか興味津々といったところでした(写真:中左)が、一度始まれば、真剣な表情で”ヨーヨー”をねらい(写真:下左)、力強い”shooting”で次々に”ヨーヨー”を打ち落としていました。短い時間でしたが、選手・コーチのほぼ全員の皆さんに体験していただくことができました。”日本の涼”を楽しんでいただけたでしょうか。時間があれば、是非「房総のむら」においでください。これからも”ガンバレ、オーストラリア!” 「房総のむら」は、さらに4チームの”おもてなし”に参加予定です。
0 件のコメント:
コメントを投稿