「上総の農家」の「新箸」の再現展示です。”新箸(にいばし)”とは、旧暦の6月下旬(今年は新暦では8月上旬)に”ススキ”や”カヤ”などの”青い茎”で作った”箸”で、”小麦団子”や”うどん”、”赤飯”などを食べる行事です。再現したのは大網白里市の事例です。刈り取ってきた”ススキ”で家族の分と仏壇に供える”箸”を作り、残りのススキは赤飯、新箸と一緒に仏壇に供えます(写真:右)。朝食に、”ススキ”で作った”箸”で”赤飯”を食べます(写真:左)。
「房総のむら」の「農家」の「お盆」の再現です。”お盆”は祖先の霊を供養する行事で、正月と並ぶ重要な年中行事です。もとは7月が盆行事月でしたが、明治時代に”太陽暦”が採用されてから”新暦”の7月と8月に行われる地域に分かれました。”お盆”や、いわゆる”新盆”(人が亡くなったから初めて迎えるお盆)の飾り付けも地方で特色があります。「上総の農家」では大網白里市の事例(写真:上左)、「安房の農家」では南房総市の事例(写真:上中)、「下総の農家」では浦安市の事例(写真:上右)の”新盆”ではない”通常”の”盆棚”を再現しています。また、「下総の農家」では”お墓の飾り”(写真:下左)を、「上総の農家」の庭には”高灯籠”(写真:下右)も再現しました。
「上総の農家」のご先祖様の霊を自宅に迎える「迎え火」の再現(大網白里市秋葉家)の様子です。来館者の方にも体験していただきました。まず、”お墓”におまいりして、そこで”提灯”に火を入れて(写真:上左)、自宅まで持ち帰ります。門の外では、”藁(わら)”を燃やしてご先祖様が迷わないように道案内をします(写真:中左)。持ち帰った火は、庭先の”高灯籠”に移します(写真:中右)。部屋の入口には、ご先祖様も足を洗うように”水盥”が用意されています(写真:下左)。”盆棚”にも火を移し、お迎えしたご先祖様にお祈りします(写真:下中・右)。めっきり少なくなった、”お盆”に”お墓”から”提灯”に火を入れてご先祖様を連れてくる”迎え火”の再現と体験でした。なお、後日”お盆”の間自宅にとどまったご先祖様は、”送り火”で帰っていただきました。
「上総の農家」の体験演目「竹のぶんぶん蝉」です。細い”真竹”に”紙”を貼って”鳴動器”とし、”松脂”を塗った”竹ひご”に引っかけて回すと”ブンブン”と”セミの鳴き声”がします。反対に、”鳴動器”をもって”竹ひご”を回すと”カエルの鳴き声”になります。”昔ながらのおもちゃ”です。8月18日と19日に「上総の農家」で”当日受付”(限定50個)で体験できます。
真夏の花です。「農家」の畑の”ケイトウ(鶏頭)”は燃えるような真っ赤な赤色で、”ニワトリ”の”トサカ(鶏冠)”のように広がっています(写真:上左)。真っ白な”ニラ(韮)の花の間に、小さな小さな”カタツムリ”がいます(写真:上右)。林の木陰に咲く”キツネノカミソリ(狐の剃刀)”です(写真:下左)。「房総のむら」の入口、「大木戸」の”団十郎”です(写真:下右)。
「下総の農家」の”千成瓢箪”です。形も随分”瓢箪”らしくなり、棚からたくさんぶら下がっています。葉は少し枯れ始めてきました。
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