2018年7月22日日曜日

大暑(二十四節気)桐始結花(七十二候)7月23日~27日 😓暑さ極まる  ”涼”を求めて ”ツハッハイヨオンツホッホトッタン”? まだまだ”ヤマユリ”咲いてます


 二十四節気は、「小暑」に続いて「大暑」です。江戸時代の文献には「暑気いたりつまりたつゆえんなればなり」と記されており、「暑さが極まる時期」ということなのでしょう。そして、実際にとにかく暑い日が続いています。七十二候は「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」ですが、”桐の花”は4月には咲いていました。写真は、4月26日の”桐の花”です。
 そして、こちらは6月18日の状態です。花が終わった後、5月には”実”が大きくなり始め、当初は淡緑色だった”実”も今は少し茶色を帯びてきたような感じです。この時期”桐の花”は既に終わっていることから、「桐始結花」を”実を結ぶ”頃との解釈もあるようですが、”花”と”実”は違うように思うのですが。
 「房総のむら」の暑さ対策です。真っ青な空に白い雲、日中になると”ジリジリ”と焼きつく強い日差しです。たまりません。そこで、「下総の農家」と「商家の町並み」「辻広場」(写真:上右)に”ミストシャワー”を設置しました。この下を通ると、きもちい~。開館前には、「商家の町並み」では、ホースの先にシャワーノズルを付けて一斉に水撒きです。昼間でも随時”打ち水”です。”天水桶”の水を”柄杓”で撒きます。(写真:下左)。少しは、涼しくなってください。皆さんも、暑さ対策は忘れずにお願いします。
 「商家の町並み」「瀬戸物の店」(写真:上右)では、「風鈴の絵付け」の体験も始まりました。それに合わせるように、施設の軒先などに「房総のむら」で”絵付け”した”風鈴”を飾りました。それぞれの施設の特徴を生かした風鈴です。「細工の店」では、”竹細工”から”風鈴”が下げられています(写真:中左)。「畳の店」では、”畳のコースター”も風に揺れています(写真:中右)。「本・瓦版の店」では”短冊”が”浮世絵”です。「木工所」では、”樽”から”風鈴”が下げられています(写真:下中)。「風土記の丘資料館」では、隣に”勾玉”や”鹿角製のペンダント”なども下げられています。暑いなか、風に吹かれて”チリンチリン”と”ガラスの風鈴”の”音色”が涼しさを演出してくれます。「風鈴の絵付け」の詳細は、当ブログ「『風鈴の絵付け』はじまりました!!」をご覧ください。
 よく見ると、葉っぱの影のところに小さな”二ホンアマガエル”がいました(写真:上左)。ここで涼んでいるのでしょうか。「房総のむら」の広い館内には、雑木林もたくさんあります。皆さんも林の中の木陰で涼んでください。「商家の町並み」「武家屋敷」から「風土記の丘資料館」へ向かう林や、「上総の農家」の「炭焼き小屋」の周辺(写真:上左)、また「水車小屋」(写真:中右)のある「おまつり広場」の先の谷の林(写真:中左)など、直射日光を避けて休憩するにはよいところです。また、「上総の農家」では、”昔の遊び”の一つとしてプラスチックではない”昔ながら”の”竹製の水鉄砲”もあります(写真:下左)ので、遊んでみてください(写真:下右)。
 「商家の町並み」「辻広場」では、夏の”江戸の花卉”として”変わり咲き朝顔”の展示も始まりました(写真:上左)。”朝顔”を売り歩いた”天秤”も再現されています(写真:上右)。また、それぞれの店先に”朝顔”の鉢が並べられました(写真:中)。花もいくつか咲き始めています。写真下右の”朝顔”は、”葉の形”や”花の形”、”色”、そして”咲き方”などを並べる江戸時代からの名称だと”黄蝉葉栗皮茶丸咲大輪”ということになりますが、”市川勸玄”君も育てているという、”団十郎好みの色”に因んで”団十郎”と呼ばれる”朝顔”です。(写真:下右)入口の”大木戸”などで見られます。
 「下総の農家」の「七夕馬」です。前回は、”チガヤ(茅)”で作る「安房の農家」の”七夕”の”馬”と”牛”作りを紹介しましたが、下総の農家ではマコモ(真菰)で作ります。そして、二頭作るのですが、”馬”と”牛”ではなく、”馬”の”雄”と”雌”を作ります。これは我孫子市の事例ですが、できた”雄と雌の馬”は向かい合わせにして”土間”の入口に一年間飾ります(写真:右)。
 こちらは、「大道芸・伝統芸能入門」「和太鼓入門」です。詳細は、当ブログ「和太鼓入門」をご覧ください。先生の前の着物のお二人は中国からの留学生の方です(写真:下右)。日本文化楽しんでいました。小さなお子さんたちも真剣に太鼓を叩いていました(写真:下左)。拍子の取り方は、”ツハッハイヨオンツホッホトッタン”ととるのだそうです。邦楽の”掛け声”の”イヨ~”というのは、この”イヨオン”の部分だそうです。
 「下総の農家」でも「新鮮野菜の収穫体験」です。こちらのご家族は、是非子どもさんたちに”野菜の収穫体験”をさせたいとのことで、選んだのが”キュウリ(胡瓜)”と”ナス(茄子)”の収穫です。”キュウリ”(写真:左)は、山形に立てられた支柱に絡まって伸びており、外から見ると大きな葉っぱしか見えなくて(写真:左上)、少し棘のある葉っぱをかき分けて”キュウリ”を探します(写真:左中)。ちょうどいい大きさの”キュウリ”をみつけて収穫です(写真:左下)。”ナス”(写真:右)も、大きな葉っぱがありますが、横から見るとすぐにわかりますので(写真:右上)、こちらも適当な大きさの”ナス”をみつけて”鋏”でチョッキン(写真:右中)。最後に、お母さんがカメラマンになって記念撮影です(写真:右下)。
 上の花と下の花の違いがわかりますか。よく似ていますね。上の写真には上向きに棒状のものが写っていますのでわかると思いますが”オクラ(和葵)”の花です。下は、”綿”の花です。左の写真の右端の”萼”から花が咲きます。こちらは、花が終わると”コットンボール”になりますが少し時間がかかります。二つとも”アオイ科”なので似ているのですね。
 こちらは、「上総の農家」の”ミョウガ(茗荷)”です。”ミョウガ”は、夏に”そうめん”などの”薬味”として食べることが多いのではないでしょうか。”ミョウガ”は遠くから見ると高さが1mほどになりこんもりとしていますが(写真:左)、”薬味”として食べるのはこの葉ではなく、根もとからでる”花芽”の”蕾”なのです。こんもりした”ミョウガ”の葉の下をのぞくと、その”蕾”から”花”が開き始めています(写真:右)。私は、”ミョウガ”のあの独特の香りが好きなのですが、最近物忘れが多いのは、”ミョウガ”の食べ過ぎでしょうか。
 「房総のむら」の”ヤマユリ(山百合)”です。今は、「風土記の丘」の「古墳」の周辺が花のピークでしょうか。「58号墳」の墳丘には、たくさんの”ヤマユリ”が咲いています(写真:上)。近くの「古墳」にも”ヤマユリ”が密集して咲いている場所が何か所かあります(写真:下)。
 以前、20個以上の”蕾”を付けた”ヤマユリ”を紹介しましたが、なかなかそのような”ヤマユリ”は見つかりませんが、一度に10個以上の花をつけている”ヤマユリ”は何本か見ることができます(写真:下)。
 昨年は、”えんじ色”の”斑点”がかなり多くなった”ヤマユリ”がありましたが、今のところ写真上の”ヤマユリ”が最も赤味がかった感じです(写真:上)。下の二つは、黄色の筋はそのままですが、”えんじ色”の”斑点”の一つ一つが大きく数も多いものです(写真:下)。
 ”えんじ色”の”斑点”が多いものから並べましたが、逆に”斑点”があまりない花もあります(写真:中)。斑点も小さく、遠くから見ると斑点が見えないくらいで、白一色の”カサブランカ”のように見えます。”半開きの花”があったので”開花途中”かと思ったのですが、そうではなく、どうも花びらがうまく開けなかったようです。この時期にいくつか目にしました(写真:下)。”ヤマユリ”の写真を編集しているだけで、あの芳醇な甘い香りがするような気がします。

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