2021年5月29日土曜日

杉玉作り


5月15日(土)、16日(日)、酒・燃料の店で講師の先生をお招きして「杉玉作り」の実演と予約体験を実施しました。

杉玉とは、杉の葉を束ねて球状にし、軒先にかけて酒屋の看板としたものです。新酒ができた目印としても用いられました。



                  (国立国会図書館ウェブサイトから転載)


江戸時代の正徳2(1712)年に成立した『和漢三才図会』にも、「…望子は、多くは杉の葉を束ねてこれをつくる。形は鼓のごとし。…自ら醸(つく)らずして酒を沽(う)る家には看板を出して幟(しるし)となす」とあります。「望子」とは、商品などを表す標として店先に掲げた看板です。




球状の竹かごに杉の葉を差し込む様子





杉の葉を球状になるように刈る様子


先生は手慣れた手つきで刈られていましたが、シュロ縄で吊るされた杉の葉は、刃を入れる度に左右に揺れてしまい、実際はとても難しい作業です。

体験者の方は、各々満足のいく形を目指して、丹念に刈っていらっしゃいました。



体験者の方と出来上がった杉玉の記念撮影!

とても綺麗な形に仕上がっていますね。

次回は9月に予定しています。ご興味のある方は、総合案内所(総屋)までお尋ねください。(そ・あ)

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