2023年9月16日土曜日

武具のはなし

 本日、総屋にて、「武具のはなし」を開催しました。日本刀の解説を聞いて、日本刀のお手入れを体験します。

 講師は県立中央博物館 高橋先生。刀は江戸時代後期の作と思われるもの。理由があって展示に使えない刀の刃を削り落としてありますが、本物です。


 初めに高橋先生から、刀の部位の名称や道具の説明があります。時代劇などで刀の手入れをするシーンでポンポンと刀をたたく短穂(たんぽ)という道具もあります。刀の油をぬぐうための、銘柄指定のティッシュなど、「へえー」というお話が続々出てきます。

 次に刀の手入れを一人ずつご指導いただきます。

 刀の刃の向きを気を付けて、鞘(さや)から刀身を取り出します。柄(つか)もとって、そのなかに収まっていた茎(なかご)という部分を持って、古い油をぬぐいます。刀身の重さは、刀によって異なりますが1kgくらい。結構重いのです。

 刀についていた古い油がきれいになったところで、それぞれの刀の鑑賞会。形や波紋の違いなどの説明がありました。そして、刀身に刻まれた銘(めい)についての秘密も。

 その後、改めて油を塗って、鞘(さや)に納めます。

 鞘は保存用の白鞘(しろざや)です。ホオノキを材料としていて飾りもありません。刀がさびて抜けない場合などは、鞘を水につけると2つに割れ、刀を取り出すことができるそうです。鞘の接着はご飯粒だそうです。
 本物の刀に触れることのできる数少ない講座。次は10月7日(土)の開催(要予約)です。(ひ)



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