商家の町並み 木工所で、岩瀨建築有限会社からお招きした松崎先生を講師として、木箱作りを行いました。岩瀬建築は、県内外の文化財建築の修復などを数多く手掛けています。
木箱作りは、1枚の2m×30cmの板から、切り出したパーツを、曲尺(かねじゃく)や鉋(かんな)、鋸(のこぎり)などの基本的な大工道具を使って、くみ上げてゆきます。
まずは、墨入れ。パーツとなる板に、曲尺を使って、のこぎりで切る線を書き込みます。
鋸は、板の目(繊維に沿って縦向きか、横向きか)によって、歯の粗さが異なるものを使い分けます。特に、繊維を横に切る場合は、切り落とすときに繊維がはがれやすいので細心の注意を払います。
パーツを、墨入れ、切断、鉋掛けをしながら、釘を使ってくみ上げてゆきます。見える部分は「材の表」が出るように気を付けます。「材の表」とは、幹の中心側が裏、外側が表で、年輪を見ながら判断します。
下の写真は完成形。ふたをした後に、ふたを横にずらすと外れない優れものです。
体験は9時30分から午後3時まで。
「箱づくり」と侮るなかれ。大工仕事の基礎が詰まった、見ていても飽きない体験演目でした。ちなみに、この演目は店先で行われているので、どなたも見学できます。
「木箱作り」体験は、明日もあります。松崎先生は、明日に備えて手入れを行うということで、道具を持ち帰られました。(ひ)
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