5月19日、20日の2日間にかけて、年に1度の「黄味しぐれ」作りの体験をおこないました。
「黄味しぐれ」とは割れた表面が特徴的な、卵の味と香りが楽しめる和菓子です。中には黒あんが入っており、表面は白あんに卵を練り込んだものです。
基本の形は写真右の白い黄味しぐれです。左の茶色い黄味しぐれは表面に「香煎(こうせん)」という麦の粉をまぶしています。初夏におこなわれる、麦を刈り取る「麦秋(ばくしゅう)」に合わせて作られました。
また、白あん部分を黄色と緑に着色することで、春らしい「菜の花」に見立てることができます。
さらに、赤やオレンジ色などの色素を使い秋の紅葉、
冷凍したお餅を砕いて上にパラパラとかけると「初霜」になります。
今回、「黄味しぐれ」作り体験の講師として、ブログでも頻繁に登場していただいている、匝瑳市「鶴泉堂」の大川功修先生にご指導いただきました。大川先生は、冗談を交えながら、参加された方の質問に気さくに答えてくださいます。
先生曰く、黄味しぐれが季節に合わせて装いを変えることから、「季節を食べる」と表現されました。季節に合ったものを口にするのは日本の食文化の根幹だと仰っていました。
体験では白あんに黒あんを包む繊細な作業を行います。参加された方々は、緊張しながらもコツを掴みながら楽しく体験されていました。
また、来月の6月22日(金)、23日(土)には「水羊羹」作りの体験をおこないます。
時間:10:00~12:00、13:30~15:30
体験費:750円
小学生は引率者の補助が必要です。
現在、予約受付中です。ぜひ、季節を食べに参加してみてください。(細)
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